SickSickSickSick>オリジナルミニアルバム>タイトル:SickSickSickSick>アーティスト:佐藤千亜妃>リリース日:2018年 7月 25日>記事作成日:2018年 9月 25日




聴きました!
きのこ帝国のボーカル&ギター・佐藤千亜妃さんのソロ1st.ですね。いろんな意味で、意外でした。「ソロ、やるんだぁ」っていうのもぼく的にはちょっと意外だったし、作品がこういう作風なのもそうだし、このご本人が前面に出た上での妖艶な感じのアートワークとかも。
「きのこ帝国が好きだから」という理由で聴くとちょっと違う事になりそうだぞ…という感じは、聴き始める前から何となく感じてはおりました。


表題曲『SickSickSickSick』からスタート。打ち込みが主体ではあるんだけど、どこかゆったりとしていてユーモラスな雰囲気のあるアレンジ。打ち込みサウンドの曲って、一般的にはソリッドでクールなアプローチが多いけど。
ダンサブルなビートとアダルティなウワモノが上手く組み合わさっている、『Summer Gate』。「まぶしくて、快活で、朗らかな」ほうの夏ではなくて、「大人っぽくて、艶かしくて、クール」なほうの夏の歌。ウーファーを最大限にフィーチャーしてくれるなら、クラブとかでも聴いてみたい。
これもまたクールな、『Signal』。本作中で、トラックの質感が最も佐藤さんの歌声にマッチしている曲だと感じました。クールなんだけどキャッチーさもあって、特徴的なんだけどオーソドックスでもあって。メロディに対する言葉の乗せ方も、さりげなくアグレッシブでいいです。
ギターの音色に過度に懐かしさを覚えてしまう、『Bedtime Eyes』。やはり、ぼくの中では佐藤さんは「バンドのボーカル」のイメージが強いので…ギターの音色(デジタルな音にガッツリ寄せたものであろうとも)が聴こえてくると、なんか嬉しくなっちゃうわけです。なんか、売り上げ的に全盛期の頃のCHARAさん辺りを彷彿とさせるアレンジ。
独特な浮遊感に包まれた『Prologue』でラスト。プロローグで終わりという事は、次を期待出来る感じなんでしょうかね。意味深といえば意味深…歌詞を読む限り、そーゆー含みは無さそうだけど(笑)「幻想的」と言うとちょっと安っぽくて、「神々しい」と言うとちょっと大仰。いい具合に雰囲気のある曲です。


そんな、計5曲。
デジタルサウンドで統一された作品ではあるんだけど、「EDM」という感じではなくて、もっとヴィンテージ感があるというかクラシカルなスタイルのデジタルサウンド。落ち着いているというか、余裕があるというか。…と思ったら、サウンドプロデューサーは砂原良徳さんだそうで。なんか、よく分かんないけど凄く腑に落ちました(笑)
でもやっぱ、ぼくはバンドのダイナミクス(「原動力」という意味でも、「強弱法」という意味でも)の中でこそ映える佐藤さんのボーカルのほうがより好きでした。まぁでも、きのこ帝国としてもちゃんと活動を続けてくれているので、「両輪の片側」としてなら充分楽しめます。これでもし「きのこ帝国稼働なし」とかだと、ちょっと物足りなくなっちゃいますけど。




お気に入りは、#03 『Signal』#04 『Bedtime Eyes』




この作品が好きなら、・『honey』/CHARA・『泥棒』/UA・『猫とアレルギー』/きのこ帝国などもいかがでしょうか。




iPod classicには入れておきたいレベルf^_^;)









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