DADABABY>オリジナルミニアルバム>タイトル:DADABABY>アーティスト:DADARAY>リリース日:2019年 10月 2日>記事作成日:2019年 10月 18日




聴きました!
立て続けにミニアルバムを出して、それをまとめたようなフルアルバムを出して、そのまま音沙汰がなくなったのでプロジェクトが休眠したのかと思いましたが、続いてたー!   よかった〜。…でも、ぼくが知らなかっただけで、去年もシングル出したりなさってたんですね。
ゲスの極み乙女。の分身みたいなユニット…いや、サウンド的にはむしろindigo la Endの分身か?   そんなユニットの新作は、またミニアルバム。ぼく、この人たちの作品はミニアルバムサイズで聴くのが好きです。


『刹那誰か』相変わらずエッジ鋭く鳴り響く休日課長さんのベースが好きです。メロディラインは結構派手目なのに、全体の雰囲気としてはクールでちょっと斜に構えた感じ(?)。それもまた、このユニットの特徴々というか、川谷絵音さんの作風とも言えるのかもしれない。
『どうせなら雨が良かった』とにかく、演奏陣の技を堪能出来る曲。ベースラインは元より、エレガントなのにどこか淡々としているピアノも、いぶし銀なドラムスも。そこに、艶めかしく光るREISさんの歌声と、スモーキーなえつこさんの声と。
『singing i love you baby』洒脱でメロウなミドルバラード。のっけからえつこさんの歌声が聴けるのが嬉しい。というか、ツインボーカルのハーモニーがとても美しい。アレンジ的には、結構ユーモアも感じられたりして。上質な遊び心にドキドキします。
『to burn a light』タイトなドラムスがカッコいいですね。そこに絡むピアノがまたクールで、ジャズを感じます。ゲスだったら、この流れのサビならば川谷さんのテクニカルなギターが間違いなく絡んでくるだろうな〜ってとこで、エレピが鳴ってる。ある意味で凄く川谷色が強い曲で、アレンジ的にはDADARAYオリジナルなのが面白い。
『最果ての美』儚さはありつつもどこか温かさもある曲。オートチューンが効いた、面白いボーカル。ベースだけがリアルに響きます。一方で、間奏の尺も充分に取られていて、サウンドとアレンジも堪能出来る曲。一曲の中に色んな展開があって、面白いです。
『mother's piano』なんでしょうか、他の曲よりもちょっと“素”が垣間見える感じがしました。別に、歌詞の内容が作詞者なり歌い手の“顔が見える”っていう感じでもないんですけどね。このバンド(というか川谷さんworks)って、アーティスト側のキャラクターが一切見えてこない、“完全なフィクション”って感じがするのに、この曲にはなんか、親近感を覚えました。


そんな、計6曲。
相変わらずクールで、本心の見えない感じが魅力的です。「何を思ってんのかわからない」というと聞こえは悪いけど、ほんとそんな感じで、腹の底が見えなくて。そんな雰囲気に翻弄される感覚を楽しむのが、このユニットの楽しみ方な気がする。
一方で、ボーカルラインのキャッチーさというか、“分かりやすさ”みたいなのはちょっとなりを潜めた感じかな。それこそ、ゲスにしてもそうだから、もしかしたら川谷さんの作風自体が変化してきたという事なのかもしれないけれども。これまでは割と、食べ物で例えるなら「ハンバーグ!」「焼肉!」「家系ラーメン!」みたいな分かりやすくキャッチーなメロディが多かった気がするけど。最近は、「長野戸隠の蕎麦」であるとか「魚沼のコメ」であるとか、そんな感じのツウっぽい曲が増えてきたような。ぼくみたいな“お子ちゃま舌”には、ちょっとまだもったいないくらい(笑)ような上品さです。




お気に入りは、#02 『どうせなら雨が良かった』#06 『mother's piano』




この作品が好きなら、・『負け犬にアンコールはいらない』/ヨルシカ・『ADORE』/緑黄色社会・『瞼瞼』/日食なつこなどもいかがでしょうか。




サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)









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