>オリジナルフルアルバム

>タイトル:THUMP x
>アーティスト:ポルノグラフィティ
>リリース日:2005年 4月 20日
>記事作成日:2015年 10月 19日





久しぶりに聴きました!

差し当たって…読み方は「サンプサンプサンプ」ですね。意味は「ドキドキ」的なものだそうで。
そして、Tamaさんが脱退して以降の初アルバム。

確か、ここに至る前は段々とシリアスな曲が増えてきて、アルバムもヘビーなイメージのものになってきて…という傾向を感じていて、何となく「大丈夫なのかな?」なーんて思っていた記憶があるのですが。けど、Tamaさん脱退後の一発目がこれで、「あれ、意外と楽しげに音楽を鳴らしてるな」とか思ったような気がします(うろ覚え 笑)。


『Ouch!』
ポルノのイメージって、USチックな乾いたロックンロールサウンドとどこかコミカルなストーリーテリングなのですが…まさにそんな感じの曲。

『ネオメロドラマチック』
シングル曲。メロディラインのキャッチーさもさる事ながら、ギターのリフと打ち込みのビートがバランス良く混ざり合ったカッコいいトラックが秀逸。

『東京ランドスケープ』
柔らかで穏やかなミドルチューン…かと思いきや、サビで突如爆発するバンドサウンド。この人たちは、アレンジのオリジナリティも抜きん出ています。

『We Love Us』
トラックの雰囲気が、スガシカオ的ファンクのこの曲。サウンドはどこか妖しげでアダルトで、なのに歌詞的には凄く生活感に溢れています。

『黄昏ロマンス』
王道のミドルバラード。陽だまりのような柔らかなぬくもりと、ほんのり香る感傷。
ロックバンドなのにストリングスも効果的に使いこなすあたりは、Mr.Childrenなんかを彷彿とさせます。

『Twilight, トワイライト』
ディープな世界観が、異彩を放つ。Lからしか聴こえない、サンプリングされたバンドの音。切々と歌い上げる昭仁さんのボーカルが胸に刺さる。そして一気に厚みを帯びる生音のアンサンブルへ。センシティブかつドラマチック。

『ROLL』
前曲の持つドラマ性と感傷とを別の切り口から表現したように感じたこの曲。エモーショナルなバンドサウンドと四つ打ちのビートはロックンロールそのものなんだけど、儚さや痛みのようなものも同時に感じて。
この方々のすべての曲の中でも、かなり好きなほうに位置します。

『シスター』
オリエンタルな雰囲気があり、でも西洋的な匂いもする不思議な曲。曲調は儚げで物悲しげだけれども、物凄くキャッチーな曲である事は間違いない。
この曲、大好き。

『ドリーマー』
爽快なポップチューン。昭仁さんの、特別に張ってるわけでもないのに異様に(?)安定したピッチが、適度に肩の力を抜いてくれます。

『社員 on the beach』
まずはタイトルにビックリさせられる、『社員 on the beach』という曲。タイトルはポルノらしいユーモアに溢れてますが、曲全体的には比較的オーソドックスでゆったり気味のポップチューン。

『プッシュプレイ』
アグレッシブでアクティブなポップロック。シンセのキラキラ感とメロディアスなギターのフレーズが特徴的。

『うたかた』
胡弓なのかな、中国的なストリングスをフィーチャーした曲。センチメンタルだけど力強く、儚げなのに芯の強さを感じる。そして、すべての旋律が恐ろしくキャッチーなメロウチューン。

『何度も』
果てしなく優しく、ほっこりとあたたかいこの曲。ちょうどこれくらいの時期(コレを書いてる今は10月)、ちょっぴり切ない秋の夜更けにこの曲を聴きながら微睡んでいたい。

『Let's get to the answer』
『何度も』で綺麗にアルバムを締めたって全然違和感が無いのに、そうはしないのがポルノクオリティか(笑)。疾走感溢れる、キャッチーなアッパーチューンでラスト。まるでコンセプトアルバムのように、要所要所で世界観を共有するような曲が並んでいて。この曲もその一角。この曲を聴くと、そのままもう一回#01に戻ってアルバムを聴き直したくなる、そんな構成です。



そんな、計14曲。

とにかく、非常に“濃ゆい”。ビザとステーキと寿司とエビチリが、一気に食卓に並んだ感じ(笑)。
だけど、そのひとつひとつが一流シェフによって調理されていて、“ちゃんとウマイ”んですよねぇ。

“それまでのポルノ”に対する期待を一切裏切る事なく、かつ存分に“これからのポルノ”も見せつけてきた…エポックメイキングな作品だと思います。

一家に1枚!





お気に入りは、
#06 『Twilight,トワイライト』
#07 『ROLL』
#08 『シスター』
#09 『ドリーマー』
#12 『うたかた』
#13 『何度も』





この作品が好きなら、
・『ジブンセンキ』/Suck a Stew Dry
・『セカイノコトハ/phatmans after school
などもいかがでしょうか。





CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/










ぼくの、もう1つのブログもご贔屓に!