>オリジナルフルアルバム

>タイトル:セカイノコトハ
>アーティスト:phatmans after school
>リリース日:2014年 12月 3日
>記事作成日:2015年 2月 9日




聴きました!

最近の注目バンドの中の1組。やはりトイズファクトリー、選球眼は相変わらず一流です! まぁ、インディーからトイズになって、なんか変な方向にメルヘンでドラゲナい方向に行っちゃった人たちも居ましたが(笑)。やはりトイズには、ジュンスカ→ミスチル→BUMPと続くロックバンドの系譜を守り続けてほしいものです。

本作も、ロックとポップのちょうど真ん中と言うべき、ごく聴きやすい音楽が展開されてます。



『this world』
『さよならスペースシャトル』
オープニングのインスト『this world』から始まり、疾走感溢れるナンバー『さよならスペースシャトル』。アッパーに、キャッチーに構成されているのに、サビの最後では急に切ない気持ちにさせてくる…こういう緩急、好きですねぇ。

『東京少年』
満員の通勤電車内で聴く事が多いので、この歌詞を聴くと、げんなりするような奮起するような。その日の自分の状態を、この曲の聴き応えで判断出来るかも(笑)。

『ツキヨミ』
ぼくがこの人たちを好きになったきっかけの曲。やっぱりいい! メロディラインもキャッチーで良いし、歌詞も誰でも共感できるようなシチュエーションを巧みな表現で書き連ねてて良い!

『メディアリテラシー』
しっかりしたバンドアンサンブルを骨格とした上で、デジタルな音もさりげなく混ざっていてキャッチー&ポップ。それこそMr.ChildrenやBUMP OF CHICKENのような“ポップ寄りのロックンロール”の系譜を継いでいる事を証明するような曲。

『あいまいみー』
これはテクノ寄りの、しかもちょっと懐かしい世代のそれを彷彿とさせるアレンジ。
割と真面目に作品を作っている印象のあるこの方々において、この曲はユーモアと遊び心が先行している気がする曲。

『自称ミュージシャン』
控えめなところから一気にテンションが爆発するイントロが特徴的。四つ打ちのビートが縦ノリを誘発してきます。

『無重力少年』
デジタルな音が、良い塩梅でアクセントになっています。そう思って聴くからかもしれないけど、サビあたりではスペーシーな浮遊感もあり。

『サイコロジック』
アッパーなんだけど、ちょっと知的で幾何学的な美しさのある曲。裏拍のビートが気持ちいい。

『人類への過程』
ここまで来ても更にアッパー推し!
ギターもベースも、他の曲以上にテクニカルな印象。そして、ボーカルはブレる事なく自由奔放。

『棗』
読み方はそのまま“なつめ”で良いんですかね?
終わっていく夏を描く曲。でも、それ程感傷的ではなくて、爽快で小気味の良い曲です。まぁ、逆にそれが切なく感じたりもするのだけれど。

『おとぎの国のニコ』
ここまで来て初のミディアムチューン。BPMは抑えめだけど、言葉数は多くてすごく見事にメロディにハマってます。聴くより歌えたほうが気持ち良さそう。

『メレオロン』
ラストはスロウに、メロウに、アコースティックに。急にこんな…その落差に、過度にキュンとしてしまいます。
大人が聴くべき。

で、ぼくが聴いた初回盤B(だったかな?)には、ライブ音源が7曲入ったDisc 2が付いてました。ライブに行ったことはないけど、雰囲気を掴むことが出来ましたよ。CD音源よりもバンドのアンサンブルがフィーチャーされていて、骨太な印象を受けました。



そんな、2枚組計20曲。

フルアルバムとしては初めてですよね。
繰り返しになりますが、本当に、ロックとポップのバランスが非常に良い! キャッチーなんだけど、別に(HIP HOPで言うところの)セルアウトしてる感じでもなく。非常に勢いのある、良いバンドだと思います。

1個だけ気になったのは…アッパー曲推しがやや強かったかも。これまでに出たミニアルバムは、ミニアルバムというボリュームだから気になりませんでしたが…中盤でもうちょっと曲調に緩急を付けてくれたら、もっと深みが出たような。





お気に入りは、
#02 『さよならスペースシャトル』
#04 『ツキヨミ』
#06 『あいまいみー』
#11 『棗』
#13 『メレオロン』



 

この作品が好きなら、
・『Jupiter』/BUMP OF CHICKEN
・『未来へのスパイラル』/グッドモーニングアメリカ
・『ペナンティーライフ』/the pillows
などもいかがでしょうか。




iPod nanoにも入れておきたいレベル(^.^)









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