5年目に入り、スランプか。この4か月でホームページに届いた問い合わせのうち3件は、相手とやりとりしたにもかかわらず1件も本レッスンに繋がらなかった・・・。

 

他にこちらからお断りした2件も含めると、5件のミスマッチだったということ。今、これを記す以外にやるべきことがあると思いつつも不調の原因を分析せずにはいられない。

 

一人目は、日本在住、仕事で日本語を使用、JLPT N2取得済み、中国語話者。久しぶりの体験レッスンを前にして意気込みを書いたのは4月だった。

 

 

体験レッスン後、スポットレッスンを受けてくれたものの、その後に繋がらず。「そこ直したら、もっと自然な日本語になる」という箇所が複数あり、さらに中国語話者(私は中国語学習者)という点でも惜しかった。

 

二人目は、日本に移住予定、日本語は継承語(片親が日本人)、英語でやり取りしたので実際の日本語レベルは不明、恐らく仏語話者。

 

問い合わせメールはとても丁寧で感じがよく、事情も詳しく説明してくれた。ただし、英語。大型連休後に対面で会う予定だったのが、その後連絡なし。

 

こちらから連絡すべきか迷ったけれど、きっと他の先生に決めたのだろうと思い、そのままにした。無視されるのも(都合が悪くなったら返事をよこさない人、時々いる)癪に障るし、義理で会ってもらってもお互い時間の無駄になる。

 

三人目は、日本在住、仕事で日本語も使用、JLPTは未受験、仏語話者。驚いたことに日本語はアプリのみで学習。その割に流暢。さらに驚いたことに格式のある仏語学校の先生だった。いろいろな意味でショックだ。

 

体験レッスン中、画面の向こうにいる相手に見覚えがあることに気づいた。去年11月、その学校で仏語の試験を受けた時、2日目の口頭試験を終えた興奮で自分が何階にいるのかも分からず、受付へ辿り着いたのだった。

 

そのまま帰ってもいいか聞き、受付の日本人女性が「はい、お疲れさまでした。」と言うのと同時に後ろに座っていたフランス人女性も「お疲れさまでした。」と言ってくれたのだ。あの人だった。

 

日本語の体験レッスンは順調に進んで、手応えを感じた。それなのにその後、音沙汰無し。まるでプロの仏語先生から判断を下されたようで未だにモヤモヤしている。1か月前の話。

 

上手くいかない原因を考えてみた。

 

①ホームページを開設して3年。英語の先生とは違って、日本語の先生で個人のページを持っている人は少ない。お陰で検索結果の上のほうに来ているらしい。たくさんの人に見られるようになった結果、いろんな人から問い合わせが届くようになった。で、私は成果主義の人とは合わないようだ。○○時間で○○できるようになります!を売り文句にはしていない。自分の経験上、外国語学習ってそんなものではないと思っているから。

 

②年始にレッスン料金を値上げした。1レッスンあたり500円のアップが響いた。とは思わないけれど、コロナを機に「日本語教師」を副業にする人が増えたのは痛手だった。外国語学習のプラットフォームには「日本語ネイティブです。教えられます。」という人達が増えて、料金を下げる・・・。

 

上手く行かなかった人達は去り、上手く行った人達は料金を上げていく。新規参入者が常にいるから永遠に低価格競争が繰り広げられる。コロナがなければ、ここまで大きく働き方が変わらなかったと思う。これは誤算だった。

 

私が日本語教育の勉強を始めたのは2017年9月。2018年は試験勉強に明け暮れ、合格証書を片手に2019年から始動した。1年後にコロナが大流行するとは思いもせず。

 

以前なら私の提示している料金を払っていた人が低料金が売りのプラットフォームに行ってしまう。私のところに来るのは比較的、懐に余裕がある人達で、その人達にとって私が提示するのは良心的な料金なんだろうけど。

 

時々、料金に見合うレッスンかを見極めにくる人達もいる。皆さんシビアで①に書いた成果主義を求める人も多い。これには外国語学習が商品化している影響もあると思う云々。

 

 

結局、書きたかったのは、先ほど新しい問い合わせが届いたということ。

 

「プライベートレッスンを受けたいと思っています。」

 

とだけ日本語で書かれていた。学習歴も学習動機も分からない。簡易アンケートを送っておいた。どうなることやら。

 

追記:早速、回答があった。英語圏出身なのに日本語で記入。殊勝な心掛けだ(笑)やはり期待してしまう。

 

結局知りたいのは「なんで日本語なの?」。好奇心がある限り、この仕事は続けられる。