ある日本語学習者が言っていた。聞くのはマルチタスクに向いているけれど、読むのは集中力を要する。時間がかかる。その人の今年の抱負は日本語の小説を読むことだった。

 

進捗状況は聞いていない。ただ、半年が経った時点で、マルチタスクを改めて、一つの仕事や家事に集中するように心掛けていると言っていた。いろいろと考えさせられる。

 

ポッドキャストで日本語学習しながら皿洗いをすると、20分もかかっていたのが、皿洗いに集中すると、時間を半分に短縮できるそうだ。マルチタスクは現代病だと思う。

 

私は1年前から外国語(仏語)を日常的に聴いている。試験対策がきっかけだった。何でもやり過ぎは良くないと分かっている。かなりハマっている。でも、悪いことばかりではない。

 

そのお陰で興味を持った本が2冊ある。話し方や使用される言葉が自分の好みに合っている。一度聞いているから読みやすいはず。ともに2022年に出版された本。

 

まずは、日本語学習者が紹介してくれた番組:Un podcast à soi | ARTE Radio

 

それをまとめた本。本屋で実際に手に取ってから購入するかどうか決めようと思っている。フェミニズムとは距離を置いているものの、仏語の語彙や表現が学べるのがいい。

 

 

続いて、去年、仏語の試験勉強中に繰り返し聞いた番組:Sobriété : une question de survie... et de mieux être | France Culture (radiofrance.fr)

 

そこに登場していた、環境経済の研究者が書いた本。持続可能な経済成長に異議を唱え、それに代わる社会の仕組みを具体的に提案している。

 

自分のために本の紹介文を貼り付けておく。

Loin d’être le remède miracle aux crises auxquelles nous faisons face, la croissance économique en est la cause première. Derrière ce phénomène mystérieux qui déchaine les passions, il y a tout un système économique qu’il est urgent de transformer.

Dans cet essai d’économie accessible à tous, Timothée Parrique vient déconstruire l’une des plus grandes mythologies contemporaines : la poursuite de la croissance. Nous n’avons pas besoin de produire plus pour atténuer le changement climatique, éradiquer la pauvreté, réduire les inégalités, créer de l’emploi, financer les services publics, ou améliorer notre qualité de vie. Au contraire, cette obsession moderne pour l’accumulation est un frein au progrès social et un accélérateur de l’effondrement écologique.

Entre produire plus, et polluer moins, il va falloir choisir. Choix facile car une économie peut tout à fait prospérer sans croissance, à condition de repenser complètement son organisation.

C’est le projet de ce livre. Explorer le chemin de transition vers une économie de la post-croissance.

Timothée Parrique est chercheur en économie écologique à l’Université de Lund, en Suède.

 

以上2冊は現地到着の翌日に探しに行く。まず夫の行きつけの古本屋へ行き、そこになければ大型書店に足を運ぶ。「聴く習慣」を「読む習慣」に結びつけたい。

 

1冊目は、30代にジェンダー問題にどっぷり浸かったので仏語であっても知識の復習程度というか、未だにこの段階かと溜息をつきながら読むことになるかもしれない。

 

2冊目はまだまだ勉強不足の環境問題について。難しすぎないかなあと言ったら、私が途中で断念しても夫が読んでくれるらしい。それなら無駄にはならない。

 

この2冊で主張されていることは私の関心事とリンクしている↓

 
ジェンダーと環境に加え、3つ目の関心事についても書いた。
日本語教育の勉強を通じて、日本在住の外国人、特に「移民」について考えるようになり、夫の国を反面教師とし、自国の問題として関心を持つようになったのが貧困問題。

 

気分が滅入るのは梅雨に続く猛暑のせいだけではない。私は政治に詳しくはない。ただ誰もが生きやすい社会になるのを願っているだけ。現実には、多くの国で逆行している。
 
旅行前のレッスンは全て終わった。今週のレッスン、特に今朝のレッスンの余韻が残っている。カナダにお住まいのフランス人Pさんと話したことを中心にブログに書こうと思う。
 
旅の準備よりも大切なことがある。スーツケースに荷物を詰め込むのがギリギリになる予感がする。これは、いつものことか。
 
これを書いた後、今年初めての35℃を体験し、帰宅後、荷造りに取り掛かったら自分の分は早々と準備できた。
 
今、19時半。まだ33℃もある。14時に自転車を漕いでいた時、どうりで暑かったわけだ。