このテキストは語彙リストの例文もいい。例えば、

 

女性社員にだけお茶を汲ませたり、コピーを取らせたりする会社では、絶対に働きたくない。

 

私も以前、駄文を書いた。

 

 

 

さらに、こんな例文も載っている。

 

「女性はピンクが好きである」というのは、バイアスがかかった考え方だ。

 

この機会にしつこく↓

 

 

 

これらの例文の直後にこんな例文があってもバランスが取れていて許容できる。

 

母が手作りしてくれたブラウスは、襟がきれいな色のバイアスで縁取りされていてとても素敵だった。

 

特に最初の例文2つは好みだ。私にとって、こういった例文を選択することもクオーター制を導入することも同じ。そうしないと、社会は変わっていかない。

 

この種の例文が載っているテキストの著者は大抵女性。でも、このテキストの編著者は男性、その他の筆頭著者たちも男性のようだ。一体、誰の計らいなのか。

 

ところで、このテキストが使えそうな(レベルと関心が本人と一致する)人がもう一人いる。それで、先週のレッスンの後、大型書店に行き、下巻<心と身体篇>の内容も確認した。

 

Lesson 9 日本語は曖昧で非論理的な言語なのか?
Lesson 10 「失語症」の症例から我々は人や社会について何を学べるのか?
Lesson 11 社会の「絆」は人々の心を救うことができるのか?
Lesson 12 紙の本、手書きのノート、対面での会話は時代遅れなのか?
Lesson 13 頭脳明晰な人々も大きな失敗をするのはなぜか?
Lesson 14 人はなぜ「陰謀論」を信じるのか?
Lesson 15 人は「未来の自分」をどこまで想像できるのか?

 

不定期でレッスンを取っている人だから次回連絡があったら上巻と下巻の目次を見せて、興味がある課を選んでもらおう。

 

脳が刺激される本を手に取ると、頭が良くなったかのように錯覚する。頭の中のざわつきが消えるというか。その点、図書館や書店は落ち着く。

 

ただし、下巻のLesson 12にあるように

 

紙の本、手書きのノート、対面での会話は時代遅れなのか?


 

この日、いつも通り7階まで上がると、様子が違った。その階は書店ではなくなっていたのだ。店員に聞くと、大幅な改装があったとのこと。

 

今の棚。

 

昔の棚。

IMG_20181107_181657978.jpg

 

IMG_20181107_181657999.jpg

 

IMG_20181107_181657976.jpg

 

IMG_20181107_181658249.jpg

 

以前、日本語学習と日本語教育関連書籍の売り場は棚が4列あったのがコロナの間に2列になり、遂に1列に。何だかこじんまりしてしまった。

 

日本語学習者は今後増えていくはずなのに(増えていってもらわないと、人手不足が・・・)。広々した空間で、ゆっくり下調べ(=立ち読み)できるのが気に入っていたのに。残念。

 

他にも見たい本があるので、久しぶりに専門店に行くとしよう。いずれにしても、賢くなったと勘違いできる場所であることに変わりはない。