DALF C1を受験するに際し、目標点数を70点以上に設定したのには理由がある。

 

この試験は満点が100点。聴解、読解、文書作成、口頭表現の4つの分野から構成され、合計50点以上で合格できる。

(ただし、1つでも5点に満たない分野がある場合は不合格)

 

私にとって、DALFは初受験。その弟/妹分?のDELFを受験したのは20年以上前だった。TCFの面接官の勧めもあり、試験の概要を知るために集中講座を受講することにした。

 

受講前のオンライン面談で「たぶん合格できるでしょう。あとは、どれだけ点数を伸ばせるかですね。」と言われたものの、その時点では合格する気が全くしなかった。

 

集中講座の中盤、大型連休中の机の有り様・・・

 

講座は全7回で、回を重ねるごとに、ますます自信をなくしていく始末。担当してくださったのは長年、実際に面接官を務められている先生だった。

 

その先生曰く、受験者のうち合格ラインに届く人はそもそも少なく、届いたとしても多くは50点台での合格。そして、50点台では次のレベルへの挑戦は勧めないとのことだった。

 

この初回の授業で特に耳に残ったのが「60点以上取れたら次のレベルに挑戦してみてもいい。」との助言。ちなみに今までの受験者で80点を超えた人が1人だけいたらしい。

 

仏語母語話者が挑戦しても満点は取れないとも。これ、日本語能力試験(JLPT) N1対策をしている私には分かる。読解問題は日本語母語話者をも悩ませる四択が用意されているから。

 

集中講座の最終回は口頭表現を模した形式だった。発表と討論の後、先生から頂いた評価は25点中13点。問題提起を言い忘れ、具体例もなく、極端に短い発表だったのだから仕方がない。

 

落ち込んでいる私を見兼ねたのか、「これくらい取れれば合格圏内。よほどの失敗をしない限り、合計点数は60点を超えるかもしれない。」とのお言葉を掛けていただいた。

 

落ち込んでいるのは相手から助言を引き出すための振りでもあって、どこまでも前向きな私は「それなら70点を目指そう!」と帰りの電車で思い付いたのが、1つ目の理由。

 

それから約5か月の独学へと入ったものの、勉強の仕方や方向が合っているのか分からないまま日が過ぎていった。「合格できるかも」と淡い期待を抱いたのは、8月下旬に自宅で模試を受けた時。試験の2か月ほど前だった。

 

願書を提出する時期になり、対策講座を受講した京都ではなく、大阪会場を選択。近いという理由もあるが、いろいろと助言を頂いたのに、それに見合う伸びが見込めそうになかったから。合格できるとしても50点ギリギリかと。

 

その後も特に文書作成と口頭表現の時間配分が上手くいかず苦しんだ。今年の夏は本当に長かった。悩みの雲が次々と湧いてきて、気持ちが晴れないままだった。↓イメージ図

 

 

そこで、もう一つ理由を作り、モチベーションを保つことにした。