本人の自己申告は

 

Hélas, mon niveau de conversation en Japonais est bien inférieur au niveau N2 (je dirais à peine un tout petit N3 !).

悲しいかな、私の会話レベルときたらN2よりずっと低い(せいぜい、ほんのちょこっとN3(程度のレベル)って言えるかな。)

お悩み相談②会話 | ひとり走り、ともに歩む (ameblo.jp)

 

「全然、話せないんです」と言っておきながら実際に会ってみると、単なる謙遜だったという人も結構います。この方は、自己申告どおり。滑らかなのは大阪仕込みの「めっちゃ」ぐらいでした。

 

第一印象(フランス語の文面)は、几帳面で、礼儀正しく、感じの良さそうな人。最初の二つが災いしているのか、オンラインでお会いしてみると、感じの良さが隠れてしまい、無味乾燥な話し方なのです。

 

例えば、この「てしまう」は初級で習う文型ですが、用法をしっかり理解しているにもかかわらず職場で使うのにためらいがあるそうです。他にも「あれ?」と思うような間違いが複数あり。

 

体験レッスン、本レッスン1回目を終えて感じたのは、何やら心理的抵抗のようなもの。相槌もその一つです。日本語で話しているのに相槌が「フフン、フフン」なのです。

 

私、個人的に、あの「フフン」は少し苦手。昔、外国人上司が、流暢な日本語で電話する時、途中から相槌が「フフン」に変わることがよくありました。電話を早く終わらせたいという合図です。

 

受話器を置いた後、すぐさま同僚に電話で愚痴を言うという一連の流れを耳に、目にしたもので。Lさんと日本語で話している時に「フフン、フフン」と相槌を打たれ、当時の記憶が蘇ったのです。

 

蘇ったのは電話の場面だけではなく、遠い記憶が芋づる式に引き出されるように

「○○(会社名)ですか。知っています」

「○○公園の近くですよね」

「ベルトコンベア…じゃなくて、○○○○を作っている会社ですよね」

「昔、フランス人上司と訪問したことがあります」

「入口に製品が展示されていて、説明してくださったのを覚えています」

等々、次から次へと口をついて出てきました。

 

20年近く前、日本企業のフランス進出を支援する機関で働いていた時、上司と一緒に訪問した会社にお勤め。私は、通訳として訪問…散々だったことは以前書きました↓

 

 

ここの会社は、上司が最も密に連絡を取っていた会社。セミナーやパーティーにも必ず出席してくれました。その後、この方が勤めていた現地の会社を買収したようです。

 

会社からの提案で日本語レッスンを受講することになり、私のホームページに問い合わせが届いたのが2週間前。20代の頃の苦い思い出にも何か縁のようなものを感じました。

 

夫婦で大阪在住。今週は奥さんと体験レッスンです。私のレッスンに興味を持ってくださった模様。夫婦と言えども、むしろ夫婦だからこそ日本語学習の目的も弱点も違うようです。

 

Vさん(妻)とは最初から日本語でやり取り。その文面からは、コミュニケーション能力の高さがうかがえます。Lさん(夫)曰く、自分のほうが先に日本語を学び始めたのに会話力はVさんが上。

 

事前アンケートによると、口頭表現、文法、語彙を改善したいそうです。夫婦そろってJLPT(日本語能力試験)N2に合格されていますが、学習方法もきっと違うはず。

 

 

体験レッスンでは動物を使った心理テストをして、それに関連する語彙や文法もちょこっとだけ紹介するつもりです。相手のハートを掴めるか。私とのレッスンは不定期になる予定。気楽です。

 

 

ようやく梅雨入りし、最近、なんだか「フランス」めいて来ました。レッスン相手が朝昼晩、フランス人という日も。

 

今年の目標の一つはフランス以外のフランス語圏の学習者たちにお会いすることだったのですが…でも、こうして問い合わせを頂けるのは有難いことです。

 

 

中級以上の方にはフランス語を使うことはほとんどないものの、プラスアルファにはなります。フランス語やっていて良かった、良かった。