大阪に住んで15年の夫。
よく話し掛けられます。
道端で、レジ待ちで
Are you American?
時には
アメリカ人?
究極は
アメリカ?
大概、年配の男性だそうです。悪気がないのは分かりますが、海外で「你好」と言われることを想像してみてください。
10年以上前の話。夫婦で大阪の下町に住んでいた頃。
ある日、夫が満面の笑みで帰ってきました。
下校中の小学校低学年のグループに
英語人や!
と言われたと笑いながら。
えいごじん
地球人、宇宙人のような響きですね。
この呼び名、私も気に入りました。国名を間違えられるより、よっぽどいいと夫も大喜び。
「えいごじん」にもいろいろ。フランス人にとっては、身近な「えいごじん」と言えば、やっぱりイギリス人。
私たちが住む地域には、カトリック系の学校があり、時々、シスターを見かけます。
5年ほど前、バス停付近を歩いていたら
バスから降りて来たシスターに
Vous êtes français ? (フランス人ですか?)
と流暢なフランス語で話し掛けられ、驚いた夫。
どうして分かったのか尋ねると、
顔を見ただけで分かると答えたシスター。
特殊な能力でもお持ちなのでしょうか。
それからしばらくして、地域の広報誌で彼女が
学院長であることを知りました。
このエピソードを興奮気味に話したことがあります。
でも、相手を間違えてしまいました。
当時、通っていた英会話教室のアメリカ人先生は、
「ふ〜ん」と一言。
どうやら大国の出身者には分からないようです。
(もちろんアメリカ人が全員同じという訳ではなく、個人的には、アジア系アメリカ人には好感を持ちます。フランスで同じクラスだったベトナム系アメリカ人女性や勤務先でお世話になった日系アメリカ人の先生など。)
それにしても大阪人、よく声を掛けて来ます。外国人の夫だけでなく、「ハーフ」を連れた私にも。
特に息子が小さな頃は、まぁ、遠慮なしに話し掛けられたものです。→「ハーフ」という存在:大阪に生まれて
今回は、明るい話題を!と思いながら書きました。
地震を心配して連絡をくれた学生時代の友人たち。
避難するならウチに来てとメールをくれた遠方の友人。
息子を預かるよと声を掛けてくれた近くに住む友人。
周りの優しさを感じました。
少しずつ大阪に笑いが戻りますように!