今の時代、日本にいながら、外国のニュース番組を見ることができます。外国語の勉強にもなります。映像と字幕から見えてくるものもあります。
その国の政治情勢によって、同じ話題でも伝え方が異なるので、各国のニュース番組を比較するのは面白いです。
そして、もう一つ。アナウンサー、特に女性アナウンサーの服装、化粧、髪型などから視聴者が求めているものが見えてくるような気がします。
フランス語では、女性アナウンサーのことを présentatrice(男性は présentateur)もしくは、もう少し広い意味で、journaliste(男女同形)と言います。
公共放送のFrance2。なかでもゴールデンタイムに放送される 20heures は、NHKのニュース7といったところでしょうか。
9月にアンカーに抜擢されたばかりのAnne-Sophie Lapixさん。他局TF1、 M6、Canal+を渡り歩き、キャリアを積んできたそうです。
安定感のあるニュース読み。服装も髪型もシンプルで、好感を持ちます。お人形さんみたいに男性好みの服を着せられ、髪の毛をセットされた、日本の一部の「女子アナ」とは違い、自然体ですね。
アンヌ・ソフィーという名前がピッタリだと思いませんか?
パンツスタイルも決まっています。
続いて、週末、昼間の時間帯を担当するLeïla Kaddour-Boudadiさん。褐色の肌が素敵です。アナウンサーに関わらず、一般的にフランス人女性は、自分の魅力をよく分かっていて、それを上手に生かした格好をしている人が多いと思います。
「美」に対する価値観は千差万別。単に有名人を真似るのを嫌い、日本に比べ、それぞれの違いが個性の一つと捉えられることが多い気がします。
話はそれますが、彼女の前任者は、Laurent Delahousseさんでした。
スーツの似合う男性は誰?
じゃーん!
フランスにも、こんなイケメンがいたのか!?
イケメンを崇拝しているわけではありません。ただ、どの国のニュースをみても、女性は外見を重視されるのに、男性は??というアナウンサーが多いと思いませんか。
最近は、日本でも、中堅の女性アナンサーがアンカーを務めることがあります。そこで、疑問です。
どうして「中堅女性アナウンサー」「ベテラン男性解説者」に「ピチピチ&ミニスカートの若手女性アナウンサー」が、もれなく付いてくるのでしょうか。
仕事帰りの男性向けなのかもしれませんが、それなら仕事帰りの女性向けに若い美男子も置いてください!ローランさんのような渋い男性も大歓迎です!
参考までに、動いているローランさんを見たい方は、France2のホームページ
https://www.france.tv/france-2/journal-20h00/
または、
NHK BS1で週末から月曜に放送されているワールドニュースをチェックしてください。
(時々、長期バカンスを取るので、その場合は、悪しからず)
2020年追記:最近、France2はますます政府寄りになってきているように感じますので、批判的精神で視聴しています。
変わって、イギリスのBBCニュースより。
私のお気に入りは、Fiona Bruceさんです。まずは彼女の声を聞いてください。以下は、少し古いですが、YouTubeで見つけた2011年のものです。
1分10秒あたりから彼女の声が聞こえます。この低音、たまりません。そして、1分45秒に写っているのは、メイ首相の当時の映像でしょうか。 髪型を変えたようですね。
スーツは、かっちりしているのに、付けているアクセサリーは繊細なものが多いのも彼女の特徴。仕事で見せるプロフェッショナルな姿のなかにも、本来の自分を覗かせているようで素敵です。
身長180cm近く!立ち姿にも見とれてしまいます。
こんなブルーのスーツを着こなせるのは、Fionaさんだけでは?
以下は、彼女が外国語についてのインタビューを受けてるところです。低く、安定感のある声。知的さが滲み出ています。
(追記:日本語レッスンの生徒(イギリス人)によると、スコットランド人の父親から受け継いだ、ほんのわずかなスコティッシュ・アクセントのお陰で、Fionaさんの英語は却って聞き取りやすいものになっているそうです。)
フランス語とイタリア語も流暢なようですね。
「世界の共通語となっている英語を話せるだけで十分ではないか?」
という質問に対して
・英語だけでは、せっかくの機会を逃してしまう。
・海外でその国の言葉を話すと、現地の人たちと全く違った関わり方ができる。
・文化を理解し、その国が一体どんな国か、より親近感を持つことができる。
・外国語を話すことができれば、その国へ行くのがもっと楽しくなる。
・趣味の範囲で語学を勉強するにしても、人生を豊かにしてくれる。
と語っています。最近、スペイン語を勉強し始めた私にとって励みになる言葉です。文化と言語は引き離せませんからね。
Laura KuenssbergとFiona Bruceのツーショット
スコットランド出身のLaura Kuenssbergさんは、2015年、BBCニュース史上、女性初の政治部記者に抜擢された人物。
誰に対しても鋭い質問で挑みます。そのため、敵も多いようで、今年6月に行われたイギリス総選挙期間中、ボディガードが付いていたとか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/d8/e6/j/o0960054014087602839.jpg?caw=800)
メイ首相にインタビュー。相手が誰だろうと容赦しません。この直接対決はなかなかの見ものでした。これでもかというくらい画像をアップさせていただきます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/f1/c4/j/o0960054014087602850.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/58/54/j/o0960054014087602866.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/15/a8/j/o0960054014087602895.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/b2/73/j/o0960054014087602906.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171209/18/sh162195/ba/43/j/o0960054014087602925.jpg?caw=800)
まさに一触即発.....
このブログを書いたのは2017年12月でしたが、下の写真は2019年7月のもの。
メイ首相の辞職を目前にして、語り合う二人。政治とジャーナリズムという異なる土俵であっても、戦う女性として分かり合えるものがあるようです。まるで年齢差、立場を超えた戦友のよう。
最後にもう一枚。ビビッドカラーを身に付けていることが多いLauraさん。全身黒もカッコよくて、惚れてしまいそう。
今回は、とってもミーハー(死語?)な内容になってしまいました。しかも、フランスよりイギリスの分量が多い気がします。
イギリスへは数年前、母とロンドンへ旅行したきり。フランス人とは、また少し違った誇りを持つ国民、という印象を持っています。いつかイギリス好きの夫とも旅してみたいです。
日本では、「カワイイ」女性がもてはやされますが、私は、断然、カッコいい女性に憧れます。そして、そんな女性はオンとオフの切り替えもバッチリ!(アナウンサーの休暇)
40代に入り、目指すは、落ち着いた女性。低い声、テンション低めに生まれたことに感謝します。後は中身を磨くのみ。