(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)
さっきまで人間だった怪獣5面相は自身の身を守るためにも怪獣に代わったようだった。
声をかけてくれたのは工事関係者の人で、どこから聞いたのかマスコミ関係の
人たちも押し寄せ、怪獣5面相にカメラやマイクを向け質問し始めました。
けれど工事関係者の人がそれを振り切り、背中の傷を見て、
「ここ出血してますね。痛みますか?
病院に行きましょう。
怪獣だから動物病院がいいのかな・・
うちの車に乗ってください」
怪獣5面相の身長は人間並みだったので、工事関係者の人は軽トラックがいいかなと思いその荷台に乗ってもらうことになりました。
怪獣5面相は言われるまま荷台で横になり、出発するとマスコミ関係の人たちも後に続きました。
病院に入るとすぐにみんなに驚かれ、でも人助けのため傷を負ったと言うと賞賛の声があがりました。
待合室は混んでいて、犬や猫や小鳥や他の動物もたくさんいて座る場所もありません。立ち尽くしていると、1匹の犬が大きな声で吠え出しました。
飼い主の方がなだめましたがなかなか静まらず、何事かと看護師さんや先生までも出てきました。
先生は傷を見て、皆さんの了解を得て先に診察することにしました。
受付をしようと工事関係者の人が返事はこないかも・・・と思いながらも、
怪獣5面相に名前を聞いてみました。
その時はじめて怪獣5面相が口を開きました。
怪獣になっても会話が出来るということでした。
「名前は土中五男(つちなかいつお)です。
人間になったり、怪獣になったりします。理由はわからないですけど。」
怪獣がしゃべったので、みんな驚きました。
続く