(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)
 
 
 
研究者3人によって「怪獣5面相」と「土中五男」の名前の由来も解かりました。
 
 
ファイルの記載には、こう書かれてありました。
 
『怪獣でも次の5つの気持ちを持ってしっかりと生きていってほしい
 
 「愛」「優しさ」「感謝」「尊敬」「勇気」
 
この5つ以外でも自分で考えて人の役にたつように、また人に迷惑をかけないように行動することを望みます』
 
ということでした。
 
両親のことや自分のことについて色々わかったことにより、怪獣5面相も両親に会いたい思いもありましたが、両親もそれなりの覚悟を持って生きているに違いないと思いそこまでの追求はやめました。
 
またテレビなどに出たことで、怪獣と人間になった姿をどこかで両親も見ていてくれたに違いないとも思い、それだけで十分かもしれないと涙も流れました。
 
 
研究者3人はこれ以上の調査はしないことにしました。
機密事項でもあるため公に報道することはなく、補助金をもらっている政府の機関に報告するだけとしました。
 
 
怪獣5面相は両親からもらった名前を誇りに思い、これからも怪獣と人間の両方で生きていくことを改めて決意しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
※3か月という短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました。
謎が残ったままですが、いつかまた機会があったら続きを・・・
とも思います。
 
 
 
 
省美
 
 
(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)




怪獣5面相は、両親に育てられたと思いますが、
小さい頃の記憶も今回の眠りから覚める前までの記憶がありません。

それでも怪獣5面相は気がついたときには大人になっていて、
自分の名前などは紙に書かれてあったのを読んだりして理解していました。

更に研究者3人は色々調べて、怪獣5面相は前に外に出たときは心理学専攻の大学も卒業していることがわかりました。
それと、両親は今もどこかで暮らしているらしいことを突き止めました。

怪獣5面相は今まで謎だったことが急に目の前に出てきたので、とても驚きました。

しっかりとこの本棚のファイルなどを読んでおけば良かったとも思いました。
長く眠ってしまうと記憶がなくなってしまうので、無駄だったかもしれませんが。

それでも謎が残ります。

何故両親は一緒に暮らしていないのか・・・

それはどこを何回探してみても記述がありませんでした。




続く



※このお話は次回「その15」が最終話となります。


(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)



調べていてわかったこと。

怪獣5面相さんの両親について

怪獣5面相の父親は政府機関で新薬の研究をしていたようです。
色々な薬品を使っていて、ある時何らかの原因で発生した煙を吸ってしまい、その時遺伝子に影響があったのか、怪獣になったということでした。

それでも人間に戻れるよう更に研究が続けられ何とか人間に戻れましたが、
暗闇などでは怪獣になってしまい、また体自体が怪獣になって長い眠りを要求したりしてその眠りからは逃れることができないでいました。
そのため土の中に家を作ったりもしました。

怪獣になってしまったことは政府の秘密事項として外部にもれることはありませんでしたが、30年前に誰かが何かの拍子に見た怪獣だったのかもしれません。

そんなお父さんは、すべてを知っているその研究者仲間の1人の女性と結婚をして、今の怪獣5面相が生まれたようでした。





続く


(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)





研究員の人は、
「この本棚の中のものを調べさせてほしいです」
「私達は個人の事務所ですが国から補助金も貰っているので、
 調査代金もお支払いいたします。
 それで良かったらこの契約書にサインをお願いします」
と言いました。

契約書は簡単な文章で、
「私達怪獣研究所は、怪獣5面相さんの調査代として、調査が終わるまで、
〇〇円を毎月月末に下記口座番号に振り込みます」
と書かれていて、口座番号を書く欄もありました。

怪獣5面相は文章を読み、納得して、
TV出演したときに作った口座番号を書き、サインもしました。
 
怪獣5面相自身は本棚の本などをあまり読んだことがなかったのですが、
もっとも読んだとしても長い眠りの後に目覚めたときには記憶が残っていないようでした。

でも代金がいただけるなら、これも仕事のうち・・・と思いました。

それから研究所の3人は毎日のようにやってきて、本を読んだりファイルをめくったりして色々調べる日々が続きました。

怪獣5面相は、散らかった本やファイルなどを元の棚に戻したり、お昼ご飯の注文を聞いて頼んだり、地上の家に上がって人間になって自分で色々作ったり、買い物に行ったり、頼まれて文章を書いたり、写真を撮ったり、それなりに忙しく過ごしていました。

そのうちに色々なことが解かってきました。



続く

(※ 初めて訪れていただいた方は、2025年4月20日付の、
「ショートストーリーのようなもの」の「怪獣5面相 その1」からお読みください。)




怪獣5面相の土の中の家は、街から少し離れた神社の隣にありました。

平屋のように見えますが、玄関を入ると普通の家のようにリビングやキッチンがありましたが、更に廊下を進むと地下への階段がありました。

人間になっていた怪獣5面相と研究員の人たちがその階段を降りるとだんだん暗くなりました。
研究員の人がこの先どうなっていくんだろう・・・と不安に思っていると、怪獣御面相が部屋の入口で電灯のスイッチを押しました。
部屋は明るくなりみんなホッとしました。

見るとそこは、リビング、キッチン、ベッドなど、普通の部屋と同じようになっていました。

灯りが点いたのですから電気もあり水道もガス通っていて、テレビもエアコンも除湿器さえもありました。

でも特に目を引いたのは壁一面の本棚です。
そこにはたくさんの本やファイルがありました。
研究者の3人がその本棚に見とれていてふと怪獣5面相の方を見ると、
人間だった体は怪獣に戻っていました。

「そうですか、やはりここでは怪獣になるんですね」とか、
「テレビで見てた怪獣さんだ!」とか、
「かわいいです!」と、研究員の人たちは言っていました。





続く