いろいろあります、冬休み | 風にふかれて ふんわりと  (湘南の風便り)

風にふかれて ふんわりと  (湘南の風便り)

香港から帰国して既に10年が過ぎて、家族もそれぞれに変化しました。そんな家族の日常の光景を海からの風に乗せて発信していきます。平凡を期待しつつ、波乱万丈気味の一家ですが、精一杯に生きてます。

穏やかな一年を期待したものの、元旦の午後からトラブル。
大事に至らず、でも、息子君は不貞寝、食事もとらず丸一日。

翌2日の午後、ようやく布団から顔を出した息子君。


昨年の11月、前の高校から新しい高校へと変わり、虚勢を張って、強く見せたいと雰囲気が変わってしまった息子君です。
そういう雰囲気を嗅ぎつけるお仲間がいるもので・・・高校の中に限らず、地元の小学校のお仲間などから駅で声をかけられ、母の悩みは一気に深くなったのです。

素行の良くない仲間達に気軽に近づいて、気づけば深夜に家をこっそり出て行くし、良からぬものを口にしようとしたり・・・

ただ、息子君の場合、親に見つかりやすいので何度もその物を取り上げました。
どうやったら大人にしか認められないような嗜好品を手に入れられるのか、こういうのって手に入る方法はいくらでもあるらしいです。
取上げて、また仲間からもらってくる(買っているのかもしれませんが)、この繰り返しの年末年始でした。


冬休み、何度も息子君と話しあいました。
頭ごなしに叱ったところで、大人の矛盾、社会の不条理に対して怒りを覚え始め、反抗的になっている息子君ですから、話し合いにならない日もありました。
それでも、母は母自身の思春期の息子君への対応が悪かったこともあったと思うので、それは素直に謝りました。
つい、こういう状況になると母もおろおろして、早く辞めさせなくちゃ、悪い仲間と切り離さなくちゃと焦るものですから、余計に子供の反発を買うことになったと思います。


息子君は大学進学、水泳、音楽をやりたいと希望しています。
アルバイトをするための研修にも頑張って年末も通い、今日からは仕事始めで今日も元気に出かけました。
学校へ行くことも一生懸命ですし、働くことも喜んで頑張っています。
でも、どこかで大人への反発、社会への怒り、子供と大人の世界を行ったり来たり・・・その中で悪いことだと分かっていることに手を染めて、それがカッコイイものだというような時期なのでしょうね。


以前に比べれば穏やかですし、家庭で暴れることもなくなりました。
前向きに自転車に取り組んで、お年玉でマウンテンバイクを買いました。
かなり遠出もできるようになって、自転車も怪我で懲りることなく努力して練習をしていました。
買ってもらうという発想から自分のお金で買うという考えにも変わりました。
アルバイトに正式採用されたら、研修費もいただけますので、それをマウンテンバイク関連グッズに母が出したお金などを相殺すると自分から言っている息子君です。
いずれは、その一部をドラムレッスン料に充てるとか、お金のことも理解してくれています。


それでも、仲間から連絡が入ると出かけて行っては、またまた良からぬものを手にして帰ってきます。
どこかでそれを口にしているようではないらしいのですが・・・何度か家の裏庭で火をつけている姿を母が発見し、声をかけて未遂に終わったこともあります。
昨夜も裏口が開いた気がして、裏へ回ると案の定、携帯片手にそれを片方の手に持っていたのです。
息子君、慌てたのでしょうが、取り繕っていました。
母は、手にしているものをすぐに捨てるように言って、お風呂へ入るように促しました。
ここで怒鳴りたいところですが、ぐっと感情を抑えた母です。
こんな夜を何度過ごしたことでしょうか。


そんな時期、という人もいますが。
理由、親への愛情不足、子供が親を信じていないから、などという説もあるようです。
我が家の場合、どうなのでしょうか?
私に理由がある、それも否定できませんが、一番は転校しなくてはいけなかったことだと思います。

今朝も前の高校の水泳部のウェアを着て行きました。
今もあの水泳部にこだわり続けています。

分かっていても割り切れない、未練があることは母にもよく分かります。
母だって、あれほど憧れていた水泳部、高校へのこだわりを承知しているので、転校が息子君にはとても複雑なことも分かります。
切り替えた、と口で言っても気持ちは付いて行かない、今もそうなのでしょう。


面白くない、そんな気持ちが良からぬ仲間や行動に駆り立てている、そう思います。
では、どうしたら良いのか?
がみがみ叱っても、怒鳴りつけても、効果は有りませんでした。
今は冷静に対応し、落ち着いた状況になったら話をするようにしています。
息子君は素直に話を聞いてくれますが、その行動は完全には止まっていません。


ただ、今日からアルバイト(研修)が再開し、明後日からは高校も始まりますので、年末年始のようなことはないと思います。
水泳は大会もあるので、練習、調整も大切になります。
そのことも自覚しているはずなので。


一時のこと、そう思いますが、やはり渦中にいると心配で仕方ありません。
この年末年始は気が気ではなくて、毎日の息子君の行動が仕方なくてたまりませんでした。


そんなこんなでブログも更新せずにいました。


我が子の子育てがそれなりにうまくいっていると思われがちかもしれませんが、非行、とまではいかないのかもしれませんが、それなりに困った行動が始まっていた冬の日々。
これまで子育てでたくさん悩んで迷い、辛い思いもしたけれど、この思春期の我が子との関係を考えると、今が一番しんどいなと思います。
このトンネルを通り抜けるまで、まだまだもがき苦しむことだと思いますが、諦めず、我が子を信じて共に歩こうと思います。


今日も頑張って働き、夜は泳ぎます。
とても優しくて、感受性の豊かな息子君です。
素敵な個性の持ち主です。
人生長いのですから、こういう時期もあるよね、そう思って時に厳しく、時に優しく、息子君の母として過ごしていきます。


それにしても思春期って難しいですね。