前回の記事「【疲れやすい片づけのプロ】聴覚過敏な自分と向き合う」にSNSでいろんなコメントをいただきありがとうございました。
普段、あえて話題にしないような「体質」の話だけど
あたたかい声をいただけたこと、とっても嬉しいです。
前回の記事はこちらです↓
今回は、私が普段やっている聴覚過敏対策をご紹介します。
聴覚過敏を無くすというものじゃなくて、うまく共存する工夫です。
また長くなってしまったのですが、読んでもらえたら嬉しいです。
(聴覚過敏の知り合いがいる方にもぜひ読んで欲しいです。)
共存する工夫を分類するとこんな感じ
- どんな音が苦手か知る+伝える
- 苦手な音を減らす
- 減らせないときは?①好きな音楽で紛らわす
- 減らせないときは?②逃げる
ひとつずつ見ていきましょう!
◾️どんな音が苦手か知る+伝える
聴覚過敏といっても苦手な音は人によって違うようです。
私は
・機械のモーター音、クーラーなどの風の音
・テレビ、動画の音(スポーツ中継、電子楽器のBGM)
・しゃっくり、くしゃみ、せき(心臓止まるぐらいびっくりする)
・お風呂での叫び声(わが子が叫ぶ)
・フードコートなど色んな声が響いている音
・スーパーの冷蔵、冷凍庫のモーター音
・パトカーのサイレン、車のエンジン音
・高音、低音が異様に強調されたスピーカー
などが苦手です。
(多いですね。。。)
知らず知らずのうちに我慢している状態になると、
・不機嫌、イライラする
・落ち着きが無くなる
・頭痛がする
につながってしまいます。
何がダメなのか自分でまずは気づくことが対策の出発点になりました。
そして、分かったことを家族に伝えるようにしています。
「こんな音が苦手で、頭がいたくなったり、そうじゃなくても無性にイライラしてしまうんだよ。」
「イライラしてしまうのは止められないけれど、あなたが悪くてイライラしているんじゃないよ。ただ、反応してしまうの」ということを伝えておくだけでも家族間のバトルが減らせます。
◼️苦手な音を減らす
対策として、まずは減らせる騒音を減らしました。
例えば、
・以前寝室にしていた部屋は車の音が聞こえやすい
→聞こえにくい部屋で寝るようにした
・低音が響くスピーカーをやめて、音のバランスのいいスピーカーに変えた
・夫にスポーツ中継をタブレット+イヤホンで見てもらう
皆がいるリビング、ダイニングで見る場合は消音にしてもらう
という感じ。
とくに寝室を変えたときは、音だけでこんなに寝やすくなるのか!と自分でも驚きました。
他にも、反響しやすい壁を布製品などで反響しにくくする方法もいいですよね。
ブラインドじゃなくて布製のカーテンにするとか地道に取り入れています。
イケアの吸音パネルも気になっているけれど、値段が高いのと効果が分からなくてトライできていません…。いい方法を知っている人がいたら教えて欲しいです!
◼️減らせないときは?①好きな音楽で紛らわす
子どもの声、子どもが動画を見ている音、カフェでの他の人の話し声・・・
自分では制御できない音のほうがむしろ多いのが現実。
そんなときはイヤホンをして、好きな音楽を聴くのが一番てっとり早い対策です。(私の場合です)
これを片耳だけつけるのが定番スタイル
耳栓(結構たかいやつ)も買ったけど効果なしでした。
今は、イヤーマフとノイズキャンセル機能のあるイヤホンを買うか検討中です。
◼️減らせないときは?②逃げる
母親としてどうなの?と思うのですが、私は自分に「逃げてOK」という許可をだしました。
前回の記事にも書いたように、ショッピングモールから逃げるのも一つ。
そして、家で子どもがどうしてもうるさいときは子どもから逃げるのもOKにしました。
(子どもを突き飛ばしたくなった経験があって、それよりも逃げる方がマシだと思っています)
こども2人がテンションMAXになったときの声はすさまじくて、私が口で言っておさまらないのも経験済み。
そこで、いくつか逃げる選択肢を作っています。
避難レベル1→子どもがいない個室にいく(外を眺める)
避難レベル2→個室にあるウォークインクローゼット(めっちゃ音を吸収してくれて落ち着ける)
避難レベル3→自宅マンションの廊下
避難レベル4→カフェ
大体レベル2のクローゼットで何とかクールダウンできます。
本気でカフェに逃げようとしたこともありますが(夫がいるとき)、「お母さんちょっと静かな場所に行ってくるわ」というと子どもが静かになるので行かずに済むという…助かるけど申し訳ないような複雑な気持ちです。(脅したいわけじゃないんだよ~)
何にせよ、自分に逃げてOKを出したことで自分を追い詰めなくなったことが一番の効果です。
同じような方がいたら、音の原因に対抗するよりもまず逃げてクールダウンを激しくおすすめしたい!
こどもの頃の自分に伝えたいこと
自分が子どもだった頃、自分が聴覚過敏という自覚はゼロ。
だから困っていたけど、そういうものだと思い込んでいました。
助けて欲しいとか、助かる選択肢があるかもなんて頭に浮かびません。
もし、子どもの頃の自分にアドバイスできるなら
「我慢しなくていいよ、しんどいって周りに言ってみよう」
「もしうるさくて気分が悪くなったら別の教室に移動させてもらえるよう先生にたんでみよう」
「映画館に最後まで座っていなくていいよ」
といろいろ言ってあげたい。
うちの子は避難訓練のサイレンやパトカーのサイレンに異常に怖がるときがあるので
「分かるよ。大きな音は怖いね。いやだね。」
と嫌な気持ちは悪いことじゃないよと伝えています。
今の私の対策はこんな感じです。
聴覚過敏でも疲れ切らずに日常生活を送りたい!という気持ちから、自分と向き合ってみて気づくことが増えました。
まだまだ対策できることは多い。
でも対策だけじゃなく、周りに知らせて協力してもらうこともあきらめずにやっていきたいです。
長文最後までよんでいただいてありがとうございました。
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