テレビの音が苦痛で寝込んでしまう。
私、そんなやっかいな体質を抱えています。
それでも、今までは何とか日常生活を送ってきました。
ところが、今年これまでにない境地に立たされたのです。
このままでは暮らしを回していく「母親」の役割ができない!
改めて自分の体質と向き合う覚悟をしました。
周りの「音」で異常に疲れてしまう
小さなころから、機械音が苦手でした。
テレビ、洗濯機、掃除機、
車が走り出す音
音が鳴っている間は思考が止まって頭がガンガン…。
音が鳴っている時は案外そのことに気づいてなくて
ある時点を超えると寝込んでしまう。
家族にも、友人にもそんな体質の人はいないので
自分は耳がおかしいんだと思っていました。
私のような体質の人を「聴覚過敏」と呼ぶと知ったのは大人になってから。
しかも、テレビで紹介されている聴覚過敏の人は私よりももっと重度。(スーパーに行けない、日常生活を送れないレベル)
音に悩んでいるのは私だけではないんだ!と安心したのと同時に、それを見て、私は軽症なんだなという気づきもありました。
あれ?これって軽症じゃないかも!?
独身の頃は聴覚過敏とはいっても、日常生活はちょっと気をつければ問題なくすごせていました。
でも子どもが生まれて状況は一変。
子どもの笑い声、泣き声、叫び声が四六時中するようになりました。
静かにしてよ!!と怒鳴る自分の声にも頭が痛くなるなんて日も。
独身の頃より「音」で疲れることが増えました。
さらに寝不足や生理が重なったとある日、
自分でも初めての体験を立て続けにしました。
一つは家族で大型のショッピングモールに行ったとき。
入ってそうそう店舗から出るBGMに動悸と頭痛がとまらなくなったんです。
夫が服を選んでいるのに、子どもを連れて屋外まで急いで出ました。
こんなことはこれまで初めて。
(外に出てものすごくホッとしたのを覚えています)
結局、その日はモールに戻ることができず屋外で遊んで帰ることに。
そして、また別の日、
子どもが癇癪をおこしてずーーーっと大声を出し続けていた時のこと。
もう私の限界を超えていて、とにかく静かにしてほしくて、
衝動的に子どもを突き飛ばしそうになったんです。
突き飛ばしはしなかったものの
自分の中に沸き上がった衝動がショックなのと悔しいのと、いろんな感情がグルグルになって、子どもの前なのに大泣きしてしまいました。
そんな経験があって、自分の聴覚過敏は軽症なんかじゃない。
条件が悪ければ、重症になることがある、と自覚したのです。
認めたら新しい日常が始まった
自分が軽症じゃないと分かって
聴覚過敏と真剣に向き合うと決めました。
もう、子どもにあんな気持ちになりたくないから。
真剣に向き合うと決めると、まず、倒れるぐらいしんどくなる原因に「気づける」ようになってきました。
寝込んでしまう前にどんな音がしていた??と考える習慣がついたからです。
原因かもと思い当たるものは、無くせるものは無くす。
無くせないものは対処法を考えるようになりました。
対処法とは違うかもしれませんが、一番効果があったのは家族に「私は聴覚過敏で困っている。助けて欲しい」ということを何度も伝えたこと。(夫だけでなく子ども達にも)
夫は、最初は理解できなかったようですが、今では私の苦手なスポーツ中継は音を消して見てくれています。
子ども達にも
「お母さんは動画の音で頭が痛くなっちゃうから、なるべく音は小さくしてね。」と今は気軽にお願いできるように。
気持ちがずいぶんと楽になりました。
そうやっていくことで、寝込んでしまうことは徐々に減ってきましたし、やばい!と思ったらさっさと休憩を取れるようになってきました。
(まだまだ失敗もあるけど)
聴覚過敏は私を生きづらくしているけれど、かわりに「音楽」や「音そのもの」に感動したり癒されたりするのもこの体質のおかげ?
そう思ったら、もはや私のパーソナリティの一部なのかもしれません。
カミングアウトしたわけ
なんで急に自分の体質の話をしだしたのか?
もちろん私のことを知ってほしいということが一つ。
もう一つは、「疲れてしまうこと」と「片づけられない」ことがものすごく関係していると実感しているから。
疲れて寝込んでしまうと、もちろん片づけなんて二の次になります。
だって、子どものごはん作るのだってままならない状態になりますから。
そして、片づけること自体もものすごく疲れる行為だと感じるのです。
「騒音」とは違うけれど、脳がフル回転してフリーズしてしまう感覚は似ていると感じます。
体も、脳も疲れにくい家、疲れにくい片づけについても発信できることがあるかもしれません。
「疲れやすい片づけのプロ」として私にできることも模索していきたいなと思っています。
ということで、
次回は、聴覚過敏の私の
「疲れ切ってしまわないための具体策」
を紹介しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
こんな人もおるんやな~と参考になれば嬉しいです。