THEME FROM THE MONKEES b/w I WANNA BE FREE／MONKEES
MONKEESというと今でも楽曲がTVCMとかに使われていて馴染みがあるんですが、
実質MONKEESが活躍したのは1966年から68年までの短い期間でした。
ヒット曲も何曲もあるんですけど、思いつく曲って私は限られていて
「Last Train to Clarksville」「I'm a Believer」
「Daydream Believer」そして今回アップした「THEME FROM THE MONKEES」！
この「THEME FROM THE MONKEES」は詳しくはわからないのですが
U.S.ではシングル・カット曲としては当時出ていなかったようです。
多分この曲は日本のみのシングルカットだったのでは・・・
私なんかはこの「THEME FROM THE MONKEES」が彼らのデビューシングルだと
思っていたくらいメジャー級の曲でしたから・・・
実際は66年の「Last Train to Clarksville」がデビューシングルなんですね。
さて、この「THEME FROM THE MONKEES」ですけど、
これはテレビ番組『ザ・モンキーズ・ショー』のテーマ曲として使われて
日本では火がついたんじゃないかと思います。（後追いなので詳細がわかりません）
すごく印象的な曲で、出足は静かな雰囲気で入ってきて途中から爆発気味に
♪Hey Hey The Monkees〜って来ますから聴く側は驚きます。
Micky Dolenzのヴォーカルは映えていて通るんです。（＾＾
かなりシングルとしてキャッチーでかっこいい転調なんですよね。
結構ギターの音なんて時代を感じますし、部分的にはややサイケが入ったりして
時代の間を感じてしまいます。
この曲は66年に発表されたデビューアルバムに収録されていて、
やはり私の印象ではテレビ番組『ザ・モンキーズ・ショー』のテーマ曲の
印象が非常に強いです。
この曲を作ったのはTommy BoyceとBobby Hartで、
MONKEESの楽曲を数多く手掛けています。
他にもNeil Diamondの作った曲もいくつか収録されています。
なんでNeil Diamondが・・・って思われるかもしれませんけど、
元々MONKEESのメンバーMicky Dolenz、Davy Jones、Michael Nesmith、
Peter Torkの4人はU.S.の音楽業界がU.K.のBEATLESの世界規模の
大ヒットを羨んで、U.S.からもそういったアイドルグループ（この時点ですでに
BEATLESはアイドルから脱却しています）を作り出そうとオーディションを行い、
テレビ番組『ザ・モンキーズ・ショー』の制作、そしてレコード展開を
図るという企画プロジェクトから生み出されたメンバーだったんです。
ですからアルバム制作に関しても作詞作曲に関してはヒット・シングルは
必須なので当然外部のライターを集めたりしたんですね・・・
そういう音楽部門を束ねてやっていたのがDon Kirshnerという人物・・・
この人物がクセ者でして、自分が持っている出版権の会社のソングライターに
Neil Diamondがいたので、彼を使うことでDon Kirshnerの懐が膨らむという
セコイことをやっていたわけです。MONKEESの2ndアルバムなんて
Don Kirshnerの息がかかったソングライターばかりで作ってますからね。
まっ、Don Kirshnerはこのあと追い出されますけど。
話が逸れてしまいましたけど、かなり作られたアイドル感が強かったので
メンバーは非常にやりきれなかったでしょうね・・・
それでも「THEME FROM THE MONKEES」は楽しさいっぱいのイメージを
私たちに植えつけてくれていますし、極上なポップナンバーだと思います。
これだけのメジャーなナンバーなのにU.S.ではシングルになっていないのが
非常に残念なんですが、もしシングルカットされていたら大ヒットは
間違いなかったでしょうね・・・
さてB面の「I WANNA BE FREE」ですけど、この曲もTommy Boyceと
Bobby Hartによって書かれた曲です。
ヴォーカルはDavy Jonesで、「THEME FROM THE MONKEES」とは
真逆な穏やかな曲なんです。落ち着いた雰囲気は聴いてて心が和みますし、
賑やかなイメージのMONKEESとは別の一面を味合わせてくれた感じです。
静かな曲だけにパッと聴いたときはシングルのイメージという雰囲気では
なかったのですが、聴いているうちに馴染みやすいメロディが耳に残って
これはこれでシングルのA面としてもいいんじゃないのって
思ってしまったんですよね・・・
プロとは言えTommy BoyceとBobby Hartって幅広い楽曲を
作ることができるんですね。
ちなみにこのTommy BoyceとBobby Hartは後にMicky Dolenz、
Davy Jonesと一緒にグループを組んでアルバムを制作し
来日公演も果たしています。
ただグループ名は「Dolenz, Jones, Boyce & Hart」でしたけど、
日本ではNEW MONKEESって名前でやらされていました・・・・
MONKEESの名前で少しでも売っていこうという日本のレコード会社が
情けないです・・・・