PHENOMENON/soundtrack | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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PHENOMENON/soundtrack
1 Change The World - Eric Clapton
2 Dance With Life (The Brilliant Light) - Bryan Ferry
3 Crazy Love - Aaron Neville Featuring Robbie Robertson 
4 Corinna - Taj Mahal 
5 Have A Little Faith In Me - Jewel 
6 I Have The Touch - Peter Gabriel 
7 Piece Of Clay - Marvin Gaye 
8 Para Donde Vas - The Iguanas 
9 Misty Blue - Dorothy Moore 
10 Thing Going On, A - J.J. Cale 
11 Orchard, The - Thomas Newman
最初からこんな事をいうのは何なんですけど、
私ってサントラってあまり持っていても聴かないんですよ。
(BEATLESやVANGELISなどはよく聴くんですけど)
特に最近のサントラはオムニバスのように寄せ集められた感じがして、
ヒットしても聴きたいという気にならないんです。
今回アップした『PHENOMENON』もいろんなミュージシャンの曲が

集められたサントラなんですけど、実はすごく雰囲気に統一性があって

寄せ集め的な感じがしない作品です。
多分そんなにジャンプナンバーが入っていないからかもしれないのですが、
それがかえっていい感じに表現されて纏まったのではないでしょうか。
このアルバムのオープニングを飾るのは、シングルとしても大ヒットし
グラミーも受賞したEric Claptonの「Change The World」です。
シンプルながらも切々と歌わうClaptonがとても良かったナンバーですけど、
この曲を聴いてファンになられた方も多かったのではないでしょうか。
Claptonのオールド・ファンには、このバラードはどうなの?って

思わせる部分もあったかもしれませんが、

彼の渋さが伝わった名曲だと思います。
実を言うと私はこの映画をいまだに観ていなくて、
Claptonの曲聴きたさにサントラを購入したひとりなんです。
多分こういう方は多いと思うのですが・・・(^^;
続くBryan Ferryの「Dance With Life」がまたいい曲で、
パッと聴いたらそれまでのBryan Ferryとは異なるイメージで
新鮮な感じをうけました。
Bryan Ferryの声がこのメロディに溶けていくような感じで流れてくるんです。
プロデュースのTrevor Hornの仕事ぶりもすごくよくて、
すごくいい楽曲に作り上げていると思います。
私はこのアルバムを買って一番感激した曲がこの曲だったんですよ。(^^
3曲目はなんとあのRobbie Robertson がフューチャーされている
Aaron Nevilleの「Crazy Love」です。
Aaron Nevillについては今までアルバム単位では聴いていないんですが、
ここで流れている「Crazy Love」は本当に心に染み渡る曲です。
曲を聴いているとTHE BANDを思い起こさせる雰囲気も、
Robbie Robertson が参加しているからかもしれませんね。
相変わらずピキピキのギターソロがいいですね。
渋めな「Crazy Love」の後はTaj Mahalの「Corinna」です。
なんとものんびりとした感じがいいです。
遠くで土埃がたっていそうな情景が浮かぶ曲なんです。
このサウンドを聴いているとやっぱりJesse Ed Davisは
Taj Mahalのサウンドを受け継いでスワンプ・ロックを広げたのがわかります。
ここでアコギのシンプルなバックに歌うのがJewelの

「Have A Little Faith In Me」です。
派手ではないですけどJewelの静かなヴォーカルがとても通るんですよね。
ここまで流れた曲と同じで、ソウルが伝わる曲なんです。
時にはJanis Joplinのように聴こえるヴォーカルは素晴しいです。
・・・で、なぜにこの方が参加しているの?って思ったのがPeter Gabrielです。
映画を観ていないと、こういう時に何故?ってなっちゃうんですよね。
このPeter Gabrielの「I Have The Touch」にはRobbie Robertsonが
リミックスに加わっている曲なんです。
メロディはPeter Gabrielなんですけど、ちょっと押え気味の雰囲気は
「らしくない」ですが、アルバムのバランスとしてはちょうどよかったのかも。
そしてPeter Gabrielに続くというのが不思議なMarvin Gayeの「Piece Of Clay」。
もうこれはただただMarvin Gayeの歌に酔いしれてほしいだけですね。
言葉は必要ないです。本当に素晴しい歌声に聴き惚れていいただきたいんです。
Marvin Gayeが終ると急に陽気なブラスでスタートするのが
The Iguanasの「Para Donde Vas」です。
メキシカンですね~~~。多分映画でも印象的な使われ方をしているのでしょうね。
やたら陽気な雰囲気に飲まれてしまいそうですが、
このアルバムで唯一サントラの味が出ている曲だと思います。
アルバムの流れとしてMarvin Gayeの後がいいのかどうかは???ですけどね。
陽気なリズムから一転して落ち着いたDorothy Mooreの「Misty Blue」が
流れてきます。ミラクルズのような雰囲気がまたいいんですけど、
この曲とMarvin Gayeの曲が繋がっていた方が私は良かったと思うんです・・・
そして最近Claptonと共演したJ.J. Caleの「Thing Going On, A」が
地を這うような感じで流れて来ます。
すごく渋い曲ですし、演奏も渋いですね~。
何となくここ最近のBOB DYLANはJ.J. Caleをイメージシいるのではと思うくらい、
雰囲気が良く似ていると思いますよ。どこかで共通点があるのでしょうね。
そして最後はThomas Newmanの「Orchard, The」で締めくくられます。
ペルーな雰囲気でやや重い感じのインストなんですけど、
私としてはすごく気に入っているナンバーですよ。
最後にしては意味深な雰囲気の曲で幕が下りるのもサントラならではなのかも。
これだけいろんなミュージシャンが関わっているアルバムなんですけど、
先に述べたようにオムニバス的な寄せ集めアルバム感じがしないのは
私としては非常に嬉しいアルバムです。
曲のクオリティーの差が少なく、突拍子もない曲も入っていないと言うのが
いいのかもしれませんね。
もしまだ聴かれた事のない方は一度聴いてみてはいかがでしょうか。
最後にこのアルバムは1996年にRIAA公認プラチナディスクを獲得しています。