ROCK AND ROLL b/w FOUR STICKS/LED ZEPPELIN | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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ROCK AND ROLL b/w FOUR STICKS/LED ZEPPELIN
バンドをやった経験がある方はわかると思うんですけど、
有名な曲をやりだしたら、そのノリでジャムって何か自分たち風の
曲に作り上げたりしたことがあると思います。
今回はそんな雰囲気で作ったんだろうと思われる
LED ZEPPELINの「ROCK AND ROLL」をアップしました。
この曲は名作『Led Zeppelin IV』に収録されている曲で
「Black Dog」に続く第二弾シングルとしてカットされました。
「ROCK AND ROLL」は聴いた通りのロックンロールナンバーで
普通にコード数とかも少ないはずなんですけど
ZEPがやっちゃうとやたらと複雑に聴こえてしまって
圧倒されてしまうんです。
この曲に関してはご存じの方も多いとは思いますけど、
出足のJohn Bonhamが叩きだすドラミングは
Little Richardの「Keep A Knockin'」の出足と同じなんです。
これはスタジオに入ってJohn Bonhamが何気に「Keep A Knockin'」の
叩きをやりだしたところに各メンバーが乗っかってきて曲にしたと
いう感じの仕上がりになっています。
とっかかりは「Keep A Knockin'」なんですけど、
そこからのノリの入り込みがすさまじいというのか、
尋常ではない感じが伝わってきます。
これこそ勢いで即興をやった結果の曲だと思います。
私はZEPのリフの聴いた曲ってどれも最初はJimmy Pageや
John Paul Jonesが作っているんだと思っていたんですが、
実際はそのリフを生み出すきっかけを作っていたのは
John Bonhamのドラムスじゃないかと思っています。
John Bonhamが何かドラムスでリズムを刻んだり、
手数の多い叩きを聴きながらそれに合わせてインスピレーションが
膨らんでリフや全体の音が仕上がっていったのではと
思うんですよね・・・・ZEPってそういう何かポイントとなるものを
膨らませる才能を持ち合わせていたんじゃないかと思います。
この「ROCK AND ROLL」でも、出足の「Keep A Knockin'」の
叩きからこれだけの勢いに乗って疾走していくロックンロールを
聴かせてくれるんですから凄いです。
それに後半にはピアノでまくし立てて来て、一気に盛り上げを
トップまでもっていくのですから凄いです。
このピアノですけど、当初私はJohn Paul Jonesが弾いて
いるのだとばかり思っていたら、 Ian Stewartが弾いていたんです。
なんで Ian Stewartが弾いているのって思いましたけど、
この曲の録音ではRolling Stonesの車載スタジオ「モービル・ユニット」を
借りてやっていたので、その管理もしていた Ian Stewartも
その場にいたわけなんです。
そういうわけでこの曲のピアノで本領発揮の連打ピアノを
豪快に決めてくれているんです。
 Ian Stewartは結構ZEPの録音に顔を出しているのですが
やはりこういうロックンロールなノリの曲では、 Ian Stewartのピアノは
映えた音で目立たせてくれているんです。
このピアノがあるのとないとでは雲泥の差がありますからね。
こういう即興性の強い楽曲って、1回でピシッと録音が決まっているような
雰囲気があってかっこいいですよね。
ちなみにこの曲はライブではJimmy Pageのギター1本で対応してますし、
ピアノもないんですけど、より攻撃的な演奏で押してくるのが凄いです。
さてB面の「FOUR STICKS」ですけど、この曲はJimmy Pageと
Robert Plantの共作となっています。
この曲はタイトルからもわかりますけど、John Bonhamが片手に2本ずつ
ステックを持って演奏しているところからつけられているタイトルなんです。
とにかくこの曲もリフで押し倒し来るような強引さを感じるナンバーです。
ここまでリフで押してくると圧巻なわけですけど、
途中でアコギなサウンドになるあたりの変換が絶妙で
本当に曲の勢いとうねりに引きずり込まれそうな感じになってしまいます。
聴けば聴くほどJohn Bonhamのドラムスはアクセントぬなる音を
ずっと叩き続けていますし、サビ部分の展開、転調部分の
作りなどはさすがJimmy Pageというしかないでしょうね。
Jimmy Pageって器用ではないと思うんですが、やりたいという表現力が
凄くて、少々ザルでもそれすら効果として組み込んでしまう
凄さを持っていると思います。
やはり曲を作りながら、どうしたら良い方向に仕上がっていくかを
常に考えているから、作られている曲に個性がしっかり入っているんだと
思いますね。
とにかくシングルのB面に収められているのが勿体ない曲です。
普通こんなダイナミックな曲をシングルのB面に持ってきませんよ。(^^;
それにしてもこの両面の曲を聴き終えると、それなりに重量があるので
そこそこアルバムを聴いた感じになるくらいの疲労を私は感じますけど・・・
最後にこのシングルは72年にBillboardで47位まで上昇しました。