THRILLER/MICHAEL JACKSON | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THRILLER/MICHAEL JACKSON
デビューしてすぐに作品が大ヒットして、周りから注目を集めた瞬間に
若くして亡くなってしまったミュージシャンというのは、

あまりにも活動期間が短いためにその一瞬で燃え尽きたインパクトが

強いためか神格化しています。
特にJimi Hendrix、Janis Joplin、Jim Morrison、Kurt Cobainは
本当にインパクトの強い作品を数枚出し、その瞬間光り輝いて消えました・・・
確か4人とも27歳だったのではないでしょうか・・・
こんなことを言ったら失礼ですけど、聴く側はないものねだりで想像が膨らみ
亡くなったミュージシャンを偉大な偶像として作り上げてしまった気がします。
どうしても傑作アルバムを発表し、可能性を秘めたまま

突然消えてしまっているので掻き立てられるものはありますよね・・・
今回アップしたMICHAEL JACKSONですけど、この方はJimi Hendrix達とは
異なる神格化をとげているような気がします。
ある意味MICHAEL JACKSONが時代の中で異常に注目を集めたと言っていい
シングル「THRILLER」を今回アップしました。
MICHAEL JACKSONといえば幼少期からJackson5でヴォーカルを担当して
人気をを博していたわけですけど、実際にちゃんとソロとして注目を

集めたのはアルバム『Off The Wall』からでした。

作品内容も良かったですし、バックアップのメンバーやソングライターにも

恵まれていました。
そして、その勢いで83年に発表したアルバムが『Triller』でした。
このメガヒットアルバムから第6弾シングル(多分)としてカットされた
「THRILLER」ですけど、1枚のアルバムからシングル6枚カットなんて
もう〜アルバムが既にベストアルバム化しています。
この曲こそがMICHAEL JACKSONを偶像化に導いたと言っても過言ではない
マジックを持ったわけです。
この曲を書いたのはRod Tempertonで、MICHAELの「Rock with You」や
「Off the Wall」を描いた他に、Heatwaveの「Boogie Nights」、
Brothers Johnsonの「Stomp!」、George Benson「Give Me the Night」
といったヒット曲の作者なんです。
言ってみればMICHAEL JACKSON御用達のお抱えソングライターなんです。
ただアルバムタイトル曲ですし、タイトルも印象的なので必然的に
気にはなりますけど、シングル曲としては「Billie Jean」「Beat It」ほど
キャッチーではありませんでした。(映えてはいますけど)
それでは何でこの曲がMICHAEL JACKSONのアイコンになったかというと
言い方が悪いですけど、この曲で上手く時代を利用できたことが
最大の勝因だったのだと思います。
時代はMTVブームで、猫も杓子もPVに力を入れ、MTVでより多く流して
大衆にアピールできるかに力を注いでいました。
普通であればより上質で注目を集める音楽映像を作ろうとしますが、
MICHAEL JACKSON(スタッフ)はそういう今までのPVの延長ではなく、
丸々ショートムービー・・・それも有名監督を使って本格的な映画を
作るという手段をとったわけです。
その有名監督John Landisだったわけです。John Landisと言ったら
『ケンタッキー・フライド・ムービー』『アニマル・ハウス』『ブルース・
ブラザース』といったヒット映画を手掛けた監督なんですが、
とにかくどの映画もブラックな笑いを押し込んでくるんです。
特にナチス関連を思わせる映像が度々出てきて、それを叩いています。
(John Landisの生い立ちにも関係しているのでしょう)
そんなJohn Landisを迎えて出来上がったのが、ダンサンブルなサウンドの
「THRILLER」を使い、ミュージカル?インド?ホラー・ショートムービーを
作ったわけです。ショートといってもPVで13分以上の映像ですから
大作と言っていいでしょうね。
83年ですからCG映像ではなく、かなりアナログな制作になっていますけど
面白い内容に仕上がっています。狼男やゾンビが出てきて踊りまくり!
この時のゾンビ映像がある意味その後のホラーの流れをつくって
ゾンビを有名にしましたからね〜。
とにかく、この映像と楽曲とが結びついて一気にMICHAEL JACKSONを
King of Popsエンターテイナーに周りが引っ張り上げたわけですから凄いです。
ファンのパワーは計り知れないですね。
(それにお顔もスッキリして更に注目を浴びていましたしね)
時代の掴み方が上手だったわけですが、

ここまで「THRILLER」という楽曲を十二分に知らしめるという点では

最大の効果をもたらしたわけです。
そういう意味では「THRILLER」の評価は曲そのもの良さというよりは
他のいろんなものを含めたところでの評価になってしまうんですよ・・・
新しい売り方みたいなもののベースを作ったような気もします。
「曲の良さ」「MICHAEL JACKSONご本人の話題」「映像のインパクト」
すべてが「THRILLER」のヒット要素の源になったと思います。
個人的な勝手な印象ですけど、アメリカ国民ってディズニーを無条件で
受け入れるように、MICHAEL JACKSONも彼が亡くなってから
受け入れ支持しているような気がしますけどね・・・
それもまた正当な評価ではあるわけですけど、どうも私には建前だけを
眺めて喜んでいるようにしか思えませんが・・・
いろいろ言っていますけど、この曲の注目度がアルバムのメガヒットに
つながったことには間違いありません。
さてB面は未発表のカラオケバージョンとなっています。
流石に同じアルバムからシングルを6枚もカットしたら、

アルバム収録曲からB面に持ってこれる曲もなくなりますからね〜。
最後にこのシングルは83年にBillboardで4位まで上昇して、
RIAA公認プラチナディスクを獲得しています。
また皆様ご存知のようにGrammy Awardsでは賞の総取りをしています。