DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH/MICHAEL JACKSON | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH b/w I CAN'T HELP IT

/MICHAEL JACKSON
MICHAEL JACKSONというヴォーカリストはU.S.Aにおいて最大級の

エンターテイナーだと思います。

曲に恵まれていたのは当然ですけど、それ以上に人脈の使い方や
時代の流行をいち早くとりいれ、いかに自分という存在を映えさせ、

存在を神格化させる能力は人一倍長けていたと思います。
特にそのことを分かった上で行動したのが、

83年に発表したアルバム『Thriller』からでしょうね。
サウンド面、ヴィジュアル面ともに派手さを求めていますし、

何よりソングライターの選出が卓越していました。

MICHAEL JACKSON自身も数曲作ってヒットはさせていますが、
アルバムの彩りをつけているのは、圧倒的に他のミュージシャンによる

楽曲提供です。
そういう人脈はプロデューサーのQuincy Jonesという大御所の力が

あったからこそかなったとも言えますが・・・
ただ『Thriller』『Bad』『Dangerous』と大ヒットアルバムを

発表しますが、すごく売れたアルバムとして記憶には残るものの、

作品としてずっと聴き続けていける内容かというと私はそうではないんです。

(ファンには失礼ですが)
本当に言い方が悪いんですけど、お金でいいものを集めた感が強くて
観て、聴いてというような多用的なパフォーマンス展開には

私のようなアナログ人間にはまったくもって付いてはいけないというか、

付いていかないです。
『Bad』に関してはかなりの曲数をMICHAEL JACKSONが

作っているわけなので(上記のことには該当はしませんけど、

『Off the Wall』『Thriller』での外部の曲使用から考えると、

突然ほぼ全曲自身の楽曲で固めているというのに
驚きます。それにそれぞれの曲がかなり個性を持っていますからね〜。
ただ彼の以前のスタイルからしたらかなり変化しています。)
そういう意味ではMICHAEL JACKSONのミュージシャン(歌手)としての

傑作は間違いなく79年に発表されたアルバム『Off the Wall』です。
『Off the Wall』も他のミュージシャンの楽曲が多く入っていますけど、
MICHAEL JACKSONに馴染んでいてそんなに外部の曲という

雰囲気はないんです。
今回はその『Off the Wall』からの第一弾シングルとしてカットされた
「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」をアップしました。
曲自体はディスコでノリの良い楽曲ではあるんですけど、
ブラックミュージック特有のファンクっぽさもあって

非常にフックの強い楽曲になっていると思います。
基本「ノレる」が重要だとは思いますけど、

曲そのものブラックミュージックとしてのフックの強さが

この曲には感じられて好きなんです。
本当に失礼になるかとは思いますが、その後のメガヒット連発の作品のように
ロックやポップな曲を最終的にブラックテイストのオブラートに包んで
出したものとは違うんです。
そういう意味ではアルバム『Off the Wall』からカットされたこの曲と
「Rock with You」「Off the Wall」の3曲はブラックコンテンポラリーとして
完璧な3連シングルと言っていいのではないでしょうか。
まっ、その中でもドストレートなブラックミュージックの

「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」を第一弾シングルとして

カットしてきたところにブラコン魂を感じさせてくれますね〜。
ただ私個人としては「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」だけの
ヒットだったらそこまでなびかなかったと思いますが、
その後に続いてきた「Rock with You」「Off the Wall」で
「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」の本質が光って来て
引っ張られた感じはすごくするんです。
何にしてもこのノリの良さだけで十分に引っ張られますけどね。(^^;
さてB面の「I CAN'T HELP IT」ですけど、この曲はStevie Wonderと
Susaye Greeneの曲作になっています。
曲の出足だけちょっと聴いただけでStevie Wonderってわかるくらい
Stevie Wonderらしい楽曲です。
もちろん歌メロも当然Stevie Wonderなので本当に心地よさが漂います。
しっかりMICHAEL JACKSONが歌ってくれてはいるんですけど、
私にはStevie Wonderの歌声が聴こえてくるくらい
Stevie Wonderしている曲なんです。
ここまでStevie Wonderカラーが流れ込んでくるわけですから、
聴く側はそれとわかって楽しむのがベストなんでしょう。
MICHAEL JACKSONのカラーもすごく強いはずなんですけど、
それ以上にStevie Wonderのカラーが強かったとは・・・(^^;
でも非常に聴きやすくて馴染みもいいので結果良い選曲だと思います。
A面「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」との差もあって
シングルとしてはいい曲をB面に持ってきたなって感じですね。
最後にこのシングルは79年にBillboardで1位に輝き、
RIAA公認プラチナディスクを獲得しています。
さらに「DON'T STOP 'TIL YOU GET ENOUGH」はGrammyの
最優秀男性R&Bヴォーカル賞を受賞しています。