THE LAST WALTZ/THE BAND | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE LAST WALTZ/THE BAND
●Side one
1.Theme from The Last Waltz
2.Up on Cripple Creek
3.Who Do You Love?/Ronnie Hawkins
4.Helpless/Neil Young
5.Stage Fright
●Side two
1.Coyote/Joni Mitchell
2.Dry Your Eyes/Neil Diamond
3.It Makes No Difference
4.Such a Night"    Mac Rebennack/Dr. John
●Side three
1.The Night They Drove Old Dixie Down
2.Mystery Train/Paul Butterfield
3.Mannish Boy/Muddy Waters
4.Further on Up the Road/Eric Clapton
●Side four
1.The Shape I'm In
2.Down South in New Orleans/Bobby Charles, Dr. John
3.Ophelia
4.Tura Lura Lural (That's An Irish Lullaby)/Van Morrison
5.Caravan/Van Morrison
●Side five
1.Life Is a Carnival
2.Baby, Let Me Follow You Down/Bob Dylan
3.I Don't Believe You/Bob Dylan
4.Forever Young/Bob Dylan
5.Baby, Let Me Follow You Down (Reprise) 2:46
6.I Shall Be Released/Bob Dylan
●Side six
"The Last Waltz Suite" written by Robbie Robertson.
1.The Well
2.Evangeline/Emmylou Harris
3.Out of the Blue
4.The Weight
5.The Last Waltz Refrain
6.Theme from The Last Waltz
今回アップしたのは1976年11月にSan Francisco Winterland Arenaで行われた
THE BANDの解散コンサートを収めたアルバムが『THE LAST WALTZ』です。
当時はアナログ3枚組で発売されましたが、そのボリュームに反して針を降ろすと
一気に聴けてしまう素晴しいライブアルバムです。
とにかくゲスト陣が素晴しいのですが、やはりTHE BANDの面々の交流の広さを
ものがたっていますね。
PAUL BUTTERFIELD、ERIC CLAPTON、BOB DYLAN、EMMYLOU HARRIS、

DR.JOHN、JONI MITCHELL、VAN MORRISON、RINGO STARR、

MUDDY WATERS、NEIL YOUNG、RON WOOD、RONNIE HAWKINS、

NEIL DIAMONDなどものすごい人たちばかり集まっています。
このライブが行われたWinterland Arenaは、凄くタイトルのTHE LAST WALTZの
雰囲気を充分に表現した会場だったと思います。
ゲスト陣が多いためにTHE BANDの演奏曲目は3枚組にも関わらず少ないのが
少々不満もあるんですけど、出てくるゲストのバックをサポートをするTHE BANDの
メンバーの姿を観ていると、そんな事も忘れさせてくれます。
これだけの大物ゲストが入れ代わりでステージに上がるのですから、
何かのチャリティーみたいな感じがしないでもないですが・・・
そのゲストの先陣を切るのがRonnie Hawkinsです。
THE BANDの面々からしたら是非ともゲスト陣のトップを飾ってほしかったでしょうから、
この光栄なトップ出演をRonnie Hawkinsも喜んだと思います。
実際ステージに上がってくる時の表情はにこやかで最高です。
そのRonnie Hawkinsが昔を懐かしみつつ演奏していた「Who Do You Love?」も
このライブでは凄く印象的で、感動的なものでした。
どの場面も感動的なわけですけど、やはり何といってもBob Dylanがステージに立つと
会場の盛り上がりは桁違いですし、THE BANDとの交流の深さも観ていて
伝わってきます。個人的には「Forever Young」や「I Shall Be Released」は
THE BANDのメンバーも思い出深い曲ですから、きっと昔を思い出していたのはと
思ってしまいました。当然ですがTHE BANDとBob Dylanの息もちゃんとあっていて
良い演奏を聴かせてくれています。もちろんDYLANはマイペースですけどね。(^^
他にもJoni Mitchellの「Coyote」やNeil Youngの「Helpless」、DR.JOHNの
「Such a Night」など聴きどころは数多くあります。
Eric Claptonが歌うお馴染みの「Further on Up the Road」も大好きです。
もうEric Claptonの歌もギターも円熟している感じで、余裕をすごく感じますが・・・
この曲でEric Claptonがギターソロを始めたら途中でストラップが外れて、
あわててRobbie Robertsonがソロを引き継ぐところは絶妙ですよ。
結構このシーンではEric Claptonがばたついているのが面白いです。
こういう普段では見られない状況も面白いんですけど、
本当であればEric Claptonのソロが通して演奏されるところを、
トラブルながらRobbie Robertsonのギターソロまで聴けたというのは
ファンとしてはラッキーとも言えますね。
トラブルといえばNeil Youngが演奏中に顔がアップになるんですけど
鼻のところに白い粉が付いているんです。
ドラッグ決めてステージに上がっていたようです・・・
このライブのゲスト陣は最初に書いたように豪華で、THE BANDとの繋がりが
ある方が参加されているわけですけど、最初にこのゲストメンバーを見たときに
Muddy WatersとNeil Diamondの名前があったのに驚きました。
この二人がTHE BANDとどういう繋がりがあるんだろうか?って思ったんです。
繋がりなんてあんまり私にはわからなかったんですけど、
後でこの人選に関してTHE BANDのメンバー(Robbie Robertson以外)が
語った内容からすると、Muddy Watersは非常にリスペクトしていたので
共演を非常に楽しみにしていたそうです。
最後の最後にどうしても共演してもらいたかったのでしょうね。
ただNeil Diamondに関しては私はずっと何で?と思っていたら
Robbie RobertsonがNeil Diamondの76年作『Beautiful Noise』の
プロデュースをした繋がりから来てもらったようです。
これに関してRobbie Robertson以外のメンバーはあまり快くは
思っていなかったようですし、実際ライブがスタートしだしたら
時間が押してきたようで、その時Robbie RobertsonがMuddyの出演を
カットしようとしたのに対して、他のメンバーが猛反対したそうです。
他のメンバーからしたら自分たちとは繋がりのないNeil Diamondを
カットすべきだと思っていたようですが・・・
まっ、限られた予定時間ですから、そう上手くは流れないでしょうけど、
いろいろとそういう時に限って裏事情が表面化するようですね。
それでも無事にスケジュール通りに動いたのでMuddy Watersも
しっかり「Mannish Boy」を歌い切っています。
この方が歌うとその迫力で空気が振動するような感じがしてしますよ。
個人的にはRingo Starrの出演はうれしかったです。
Ringoは終始ドラムスに専念していましたけど、
出来ればTHE BANDのメンバーが参加したアルバム『RINGO』から
1曲演奏してもらえたらよかったのになぁ〜と思ったりもしました。
「Sunshine Life for Me」はRichard Manuel以外のTHE BANDの
メンバーが参加したっ曲なので、このライブでぜひやってほしかった曲なんです。
あまり目立っていないのですがRon Woodがこのライブに参加しているのは
嬉しいですね。この頃はすでにStonesに加入していたのですから、
もっと前に出てもと思うのですが・・・なんだかステージの端にずっといた
印象があるんですよね〜。
また、ほとんど聴く機会のないDr. JohnやVan Morrisonの渋い歌声が聴けるのも
嬉しいですし、アルバムの最終面「The Last Waltz Suite」で
「Evangeline」を歌うEmmylou Harrisも素敵なんです。
ちなみにこの曲はライブでも歌ったようですが、何かのトラブルでライブ収録が出来ず、
このアルバム最終面の組曲で再度歌われたようです・・・・?
とにかく名盤ですから聴き所もたくさんあるわけなんですけど、
私はあ〜だ、こ〜だ言うよりも実際にこの傑作ライブは聴いてもらって
堪能してもらった方が早いと思います。
私はこのアルバムのテーマ曲が大好きでして、この曲を聴いただけで
『THE LAST WALTZ』の映像が頭の中にブワ〜と浮かんできます。
とにかくライブ・アルバムとしても素晴しい内容なんですけど、
それだけでは説明出来ないものをこのアルバムは持っていると思います。
最後にこのアルバムは1978年にビルボードで16位まで上昇し、
RIAA公認ゴールドディスクを獲得しています。