SIMPLE AS THAT／PAUL McCARTNEY
今回取り上げた「SIMPLE AS THAT」は、1986年に麻薬の使用反対を訴えた
チャリティーアルバム『IT'S A LIVE-IN WORLD ANTI HEROIN PROJECT』に
収録された１曲です。
このレコードの収益をドラッグ患者救済施設に寄付するという企画で、
それに賛同したミュージシャンは豪華絢爛といったところです。
どんな人が参加していたかというと、Howard Jones、Bananarama、
Elvis Costello、Kim Wilde、Ringo Starr・・・・
PAUL以外にもRINGO STARRが参加している事もあって購入したんですけど、
やはりこの時期はPAULにとって鬼門でした。
当時このアルバムでしか「SIMPLE AS THAT」聴けなかったわけですが、
こういうパターンの曲ってあまり良くないですし、ましてはPAUL自身の作品の
クオリティも落ちているので、あまり期待は出来なかったんです。
・・・で、実際に聴いてみたら案の定・・・何コレ？という曲だったんです。
何コレ？という曲だったとしても、ファンとしては絶対購入はしていたでしょうけど、
本当にPAULとしての期待度が降下して行くばかりでした。
メロディもパッとしていませんし、聴く側をハッとさせる箇所も見当たりません。
なんだかチャリティーに依頼されたので、取り合えずで渡した感じなんです。
いえ、まだ取り合えずで出した曲であった方がいいかも・・・
マジで作った曲でこれだったらヘコみ方も尋常ではありませんよ。
どう贔屓で見てもソロ・アルバムに収録はしないでしょうし
あったとしてシングルのB面でしょう。
それかこういうオムニバス・アルバムへの提供でしょうか・・・
本当にPAULファンの私が言うような内容だとは思えないでしょうけど、
実際そう感じてしまうのですから仕方がないんです。
この「SIMPLE AS THAT」は、今ではCD『Pipes of Peace』のボーナス・トラックとして
収録されているので手軽に聴けるようになったためか、
それともCD『Pipes of Peace』を聴くと流れで聴いてしまって慣れたのかはわかりませんが、
それほど以前のような変な落胆感はなくなりました。
それでもシンプルな雰囲気で歌われているこの曲はやはり以前のような煌めきは
感じませんけど。
・・・これじゃ～曲の説明もしようがないですね。（＾＾；
アルバムの収録曲は下記の通りです。
●Side-A
1. Live-In World / Various
2. SIMPLE AS THAT / PAUL McCARTNEY
3. Little Bit Of Snow / Howard Jones
4. Hooked On Love / Bananarama
5. The End Of The Rainbow / Elvis Costello
6. Slay The Dragon / Holly Johnson
7. She's Gonna Love Ya To Death / John Parr
8. We Came Here To Rock / Saxon
●Side-B
1. Blue (Armed With Love)（ライブ・イン・チャイナ） / Wham!
2. The Man's Too Strong / Dire Straits
3. Aqua / Eurythmics
4. It's Not Easy / Bonnie Tyler
5. Never Never（ライブ） / Feargal Sharkey
6. Something Better/ Precious Wilson & Kim Wilde & Darryl Pandy
& Bobby Whitlock
7. Freak Street～Scagg～ / Charley Foskett
8. The Needle And The Damage Done/ The Icicle Works With Pete Wylie
9. You Know It Makes Sense～リンゴ・スターからのメッセージ / Ringo Starr
これは国内盤の内容で、UK盤は２枚組で収録曲は国内盤のほぼ2倍の曲が
収録されています。
ちなみにUK盤には、RINGO STARRは「Naughty Atom Bomb」も収録され、
息子のザックもドラム参加しています。
ただどの曲でドラムを叩いているかは不明です。（＾＾；