RUBBER SOUL(Original North American)/BEATLES | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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RUBBER SOUL(Original North American)/BEATLES
●Side one
1.I've Just Seen a Face
2.Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
3.You Won't See Me
4.Thinkor Yourself
5.The Word
6.Michelle
●Side two
1.It's Only Love
2.Girl
3.I'm Looking Through You
4.In My Life
5.Wait
6.Run for Your Life
『RUBBER SOUL』は65年に発表されたBEATLESの傑作アルバムなんですが、
U.K.盤とU.S.盤とでは収録曲が異なっていて、当時のアメリカでのアルバム収録の
問題がこういう内容違いのアルバムを作ってしまったんです。
上記のリストがU.S.オリジナル編集盤のものなんですが、
収録曲はAB面で12曲となっています。
それに対してU.K.オリジナル盤は14曲と曲数が多いんです。
私も詳しいことは知りませんけど、当時のU.S.盤はアルバム両面で収録曲は
12曲と決められていたようです。
そのせいでBEATLESの『REVOLVER』までのU.K.オリジナル盤に関しては
曲数を削られた状態でU.S.編集盤として発売されています。
さらに問題なのはU.K.オリジナル盤から削られた曲と、当時シングルのみで
発売されていた楽曲を組み合わせて別のアルバムを作るという商売根性丸出しの
荒技にCapitolは出ていたんです。
そういうわけでU.S.盤『RUBBER SOUL』はU.K.盤オリジナルとは
別物のアルバムにしてしまったわけです。
これではこの傑作を作ったBEATLES側も頭に来たようで、後にその逆襲を起こします。
下記がU.K.オリジナル盤の収録曲となっています。
●Side one
1.Drive My Car
2.Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
3.You Won't See Me
4.Nowhere Man
5.Think for Yourself
6.The Word
7.Michelle
●Side two
1.What Goes On
2.Girl
3.I'm Looking Through You
4.In My Life
5.Wait
6.If I Needed Someone
7.Run for Your Life
お分かりになるように「Drive My Car」「Nowhere Man」「What Goes On」
「If I Needed Someone」の4曲がU.S.盤ではカットされています。
更にU.K.オリジナル・アルバム『HELP!』のB面はU.S.盤『HELP!』には
収録されていないので、その浮いていた楽曲の中の「I've Just Seen a Face」と
「It's Only Love」をU.S.盤『RUBBER SOUL』に持ってきて
12曲の収録曲に体裁を整えたわけです。
こういうU.K.盤をバラして、新たに複数枚のU.S.盤を作る荒技に出たのは
多分U.K.盤の『A HARD DAY'S NIGHT』と『HELP!』があったからでしょうね。
どちらのアルバムもU.S.盤ではサウンドトラック仕様になっているので、
映画に使用されていた楽曲とインスト曲で構成されていましたから、
U.K.盤のようにA面が映画使用曲、B面が映画とは関係ない曲という大元の作りが
U.S.とは違っていたので、そうなるとCapitolとしてはそのU.S.では未発表の楽曲を
うまく使って複数枚のU.S.オリジナル・アルバムが出来るよねって考えたわけです。
それで出てきたアルバムというのが『Something New』『Beatles '65』
『Beatles VI』『Yesterday and Today』だったわけです・・・
この被害を大きく受けてしまったのは『RUBBER SOUL』と『REVOLVER』でしょうね。
この2枚のアルバムから削られた曲とかでアルバム『Yesterday and Today』を
作っているんですから・・・
『RUBBER SOUL』と『REVOLVER』がU.K.オリジナル盤でちゃんとU.S.で
発売されていたら、それぞれの売り上げ枚数はもっと上がっていたでしょうし、
Grammyの最優秀アルバム受賞の可能性が上がっていたでしょう。
こういうオリジナルを無視したCapitolに対してBEATLES側も頭に来たようで
アルバム『Yesterday and Today』をCapitolが作る際に
ジャケットデザインを出したのが、あの『butcher cover』だと言われています。
これはもう発禁前提で作らせていますから、完全な嫌がらせですよね。(^^;
ただこのCapitolの売れる時に売りまくれ!精神のおかげ?で、
ミリオンセラーのアルバム枚数とBillboard1位アルバムの枚数が増えたことで
BEATLESの記録に貢献したことは私としては良かった部分なのかなと思います。
それでもやはり『RUBBER SOUL』と『REVOLVER』はオリジナル通りで
発売してほしかったですけどね。
このU.S.盤『RUBBER SOUL』は65年に発表されて、Billboardで6週間1位を
キープして、RIAA公認プラチナディスク(600万枚)を獲得しています。
ちなみにジャケットのタイトルの文字色はU.K.の赤文字系とは違って
ベージュ系になっているので見分けがすぐにつきます。
またこのU.S.盤の「I'm Looking Through You」は、U.K.からU.S.に
渡された音源が間違ってイントロミステイク音源を渡してしまい
そのまま間違ったまま収録されています。
重箱の隅を突っつくようなファンを喜ばせる?盤となっています。(^^;