十数年ぶりにPaul McCartneyの『Off The Ground』を昨日聴きました。
実はこのアルバムは発売当時聴いてそんなに好きなアルバムでは
なかったんです。
良い曲も多いんですけど、それまでの曲調というのかメロディが
変わってきていて嫌な引っ掛かりをしてくる曲も多かったんです。
それに歌詞の内容には自然環境や社会問題なども
入ってきたりしていて、個人的にはこういう内容は別の表現場所で
織り込んでほしいなって思ったりしたんです。
活動は素晴らしい事なんですけど、アルバムや曲に入ってくると
どうもその場だけ、その時だけに光があったってしまい
後でそれを聴くとそこの焦点がぼけていたりするのが気になるんです。
・・・などと思っていた『Off The Ground』でしたけど、
本当に十数年ぶり(まだ長いかも)に聴いたらなかなか良かったんです。
相変わらず引っかかる部分はあったんですけど、
アルバムの内容は以前とはかなり印象が変わって
イメージが良くなったんです。
やっぱり曲作りに関してはPaulはあらためて凄いなと思ったわけです。
こういう風に買ったはいいけど、どうも好き慣れずに棚の肥やしに
なっているアルバムがありますけど、時間を隔てて聴いてみると
当時とは聴こえ方が違うものを発見できるような気がしました。
なんだか個人的に救出LPがひとつ増えて良かったと思っています。(^^