THE WHO BY NUMBERS/THE WHO | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE WHO BY NUMBERS/THE WHO
All songs written by Pete Townshend unless stated otherwise.
Side one
1.Slip Kid
2.However Much I Booze
3.Squeeze Box
4.Dreaming from the Waist
5.Imagine a Man
Side two
1 Success Story (John Entwistle)
2 They Are All in Love
3.Blue, Red and Grey
4.How Many Friends
5.In a Hand or a Face
●1996 reissue bonus tracks
The bonus tracks on the 1996 reissue were recorded live at
Swansea Football Ground on 12 June 1976.
1. Squeeze Box 2. Behind Blue Eyes 3. Dreaming from the Waist
1975年に発売された『THE WHO BY NUMBERS』ですけど、

このアルバムはジャケットの陽気なイラストが関係しているわけではないでしょうけど

、音楽雑誌関連の評ではイマイチ良くは書かれていなかったんです。
それを鵜呑みにしていた私はずっとこのアルバムは聴かずじまいでした。
ですがこのアルバムを通して聴いたら音楽雑誌評に騙されたと思ったんです。
すごく内容いいんですよ。

多分「However Much I Booze」や「Squeeze Box」とかを聴いて「らしくない」とか

散漫だとか書いたのでしょうけど、私に言わせればダメ評です。
雰囲気がちょっと違うだけでTHE WHOの本質を見切っていないような気がしました。
(私も見切っているわけではないんですけど)
オープニングの「Slip Kid」では、Keith Moon のちょっとアフリカンなドラムから

入って来る曲で、おっと~これは導入部分から変則攻撃かぁ~~って思うのは
最初だけ。(^^Pete TownshendのギターがいつものギターとRoger Daltreyのヴォーカルが
入ってくれば、いつものTHE WHOのお出ましです。ただ終始Keith Moonはバス・タムは
リズムでキープしているのが、ちょっと不思議な感じがしますけど全体はいい感じです。
続く「However Much I Booze」ではPete Townshendがヴォーカルをとっているんですが、
曲調が何とも陽気なアメリカン・ロック風なので、逆によくあっているような気がします。
それにしてもこの爽やかさはナニ~~?これってDOOBIEの曲じゃないのって言って
しまいそうなタイプの曲です。実はトム・ジョンストンが演奏してたりして・・・(^^;
要所要所のハーモニックスが効果的でいいですし、相変わらず曲調に関係なく

Keith Moonのドタバタのドラムスは素晴しいですし、John Entwistleのベースも

軽快ながら凄い迫力です。
爽やかなアメリカンロックを堪能したら、今度はシングルでもヒットした「Squeeze Box」の
登場ですよ~。これまた軽快なサザン・ロック炸裂!みたいで、なかなか端切れがいい
サウンドを楽しめます。Roger Daltreyのヴォーカルもすごくこういう曲調に合っていると
思いますし、全体のアレンジも楽しくて最高ですから。特にバンジョーが出て来る所は
オォ~~~って感じで飛び跳ねたくなります。(^^この曲はUSビルボードで16位まで
上昇していて、THE WHOとしては健闘したのではないでしょうか。
4曲目の「Dreaming from the Waist」では、アコギとエレキ、そしてシンバルの美しい

出足が印象的な曲ですけど、いきなりKeith Moonのドラムスで活気がついたのか

John Entwistleのもの凄いベースラインが飛び込んで来ます。

でも曲調は至ってサザン・ロックしちゃっているが面白いんです。

ちなみにRoger Daltreyは至って変わらずTHE WHOしていますので安心してください。

コーラスも文句無しの出来映えで満足度目一杯!Pete Townshendってこういうギターも

弾けるとは思いませんでしたよ。やっぱりメンバー全員すごですよね~。
(あらためて言う事じゃないですけど)
そしてこのサイドラストの「Imagine a Man」は、アコギのの静かな調べにのって

Rogerが歌い上げる曲で、非常に素晴しい曲だと思います。

そのバックをKeithのドラムが入って来て、すぐに退いていく効果は

本当に感動すらしてしまいすよ。
この曲はアルバムの一押しの曲と言ってもいいくらいですから。(^^
サイド変わって1曲目はJohn Entwistle の「Success Story」が流れ出します。
リフをちょっと効かせた感じの曲で、何となくKeith Moonのドラムスが最初から

ドタバタと入っていると、安心してしまうのは何故なんでしょうね?

自分の曲と言うのもあるのでしょうけど、John のベースは途中で炸裂するのが

最高の曲だと思います。続く「They Are All in Love」は、こんどはエルトンなの~って

思うような、ワルツ調の美しいピアノではじまります。
すごく美しいメロディは癒される感じがして、ピアノの優しい旋律とベースが

すごく柔らかくからむ様は本当に素晴しいと思います。

そんな美しい曲続くのはPete Townshendが歌う「Blue, Red, and Grey」で、

ここでもバンジョーが使われていますけど、あくまでも静かに・・・そして穏やかに

弾かれているんです。バックのホーンも控えめで、Pete Townshendのヴォーカルを

たててくれているのがいいんですよ。
本当に素晴しい曲が続くアルバムに、この段階で感動しきりの状態です。(^^
もうー名曲は出てこないなんて思ったら、続く「How Many Friends」がまた素晴しいんです。
各メンバーの演奏に加えてピアノがはいっていてこれが曲の幅を広げてくれています。
さらにKeithのドラムスとPete のギターが感動を誘うんです。
もちろんJohnのベースは言う事無しです。Rogerのヴォーカルは、泣けと言わんばかりに
歌い上げてくれるに感謝するしかないかも・・・そしてラスト「In a Hand or a Face」で、
いかにもTHE WHO!という曲が登場です。
もう~これはあ~だ、こ~だ言わなくてもいいでしょうね。

ド迫力のTHE WHOサウンドを堪能出来るんですから。

こんなすごい曲最後まで隠しちゃダメよって言いたくなるお約束ソングです。
さてこの後に続くボーナス3曲「Squeeze Box」「Behind Blue Eyes」
「Dreaming from the Waist」は、1976年のライブなんですけど、「Squeeze Box」
「Dreaming from the Waist」の2曲はJohn Entwistleのベースがめちゃめちゃ前に

出ていて、物凄い演奏を聴かせてくれています。

本当に凄まじい演奏は実際に聴いて感激してほしいですよ。
もちろん「Behind Blue Eyes」ではRogerがピカイチに光り輝いていますよ。
このアルバムはUKで7位、USビルボードで8位まで上昇し、

RIAA公認プラチナディスクを獲得しています。
最後にこのアルバムの本編ではNicky Hopkinsがピアノを弾いています。

(最高の演奏です。)
https://www.youtube.com/watch?v=pW3PSKJ-Bik