SANTANA/SANTANA | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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SANTANA/SANTANA

●side-A

1. Waiting

2. Evil Ways  Billboard 9位
3. Shades of Time

4. Savor

5. Jingo  Billboard 56位
●side-B

1. Persuasion

2. Treat

3. You Just Don't Care

4. Soul Sacrifice
SANTANA初めて知ったのはアルバム『Festival』で、

このアルバムを友達に聴かせてもらっていいなぁ~って思ったんです。
『Festival』の「Jugando」を気に入っちゃったわけなんですけど、
その後に「Europa」を聴いて泣きのギターにハマったんです。
なもので初期のSANTANAのアルバムをあとで聴いた時は
ガッツリなラテンロックというものを初めて聴いたので、
そのごのSANTANAとは印象が違って驚いたんですよ。
そう言うわけですから、SANTANA聴きだした頃は『Caravanserai』と
『Amigos』が凄いと思っていました。
まっ、当時はその2枚くらいしか持っていなかったんですけどね。
さて今回アップしたのはSANTANAのデビューアルバムにも関わらず
大ヒットした作品です。
このデビュー前にWoodstockに出演していて、そこですでに話題になっていたので
ある意味デビュー前から知名度は高くてヒットは確約されていたわけですね。
もちろん実力があっての事ですが、それにしても凄い事を成し遂げています。
まずアルバムのトップを飾るのはインストの「Waiting」です。
Michael Shrieve、Michael Carabello、José "Chepito" Areas三人の
ドラムとコンガの入りだけで何事なのって思うくらい驚かされる曲で
そこへGregg Rolieのオルガンが絡んでくるんですから
更に盛り上がりが激しくなってくるんです。

もう~この時点でかなりハマってしまい、そのまま流されて行きそうです。
本当に野生のロックというのはこういう事を言うのでしょうね・・・
このリズム隊に食い掛かるようにCarlos Santanaのギターが切り込んでくると
もう神経逆なでされそうな感じで耳に音が飛び込んで来て
暴れまわるんですから聴く側もしっかりしていないといけないくらいです。
こんな縦横無尽の怒涛のような音が終わって流れてくるのが
シングルになってヒットした「Evil Ways」です。
この曲は先ほどの曲が激しかったので、やけに落ち着いた雰囲気に聴こえる
曲なんです。印象的なのはパーカッションとGregg Rolieのオルガンが
中心になって曲が進められている事です。
もちろんCarlos Santanaも印象的ですけど、Gregg Rolieが前に出ている時は
バックでギターの良い演奏を聴かせてくれています。
あくまでもヴォーカル中心ではあるんですけど、土着な雰囲気が凄く耳に届き
曲を引っ張って行っているところがフックになってヒットにつながったんだと
思うんです。私なんかは意外にヴォーカルが淡々としたように聴こえていたので
この曲がBillboardで9位まで上昇したことに驚いてしまいました。
でもちゃんと聴くとアレンジと言い、演奏と言い聴かせどころが多くて
本当にSANTANAというバンドを上手く表現した曲なって思います。
さて3曲目の「Shades of Time」は少々歌ものにしてはメロディが何となく
臭い感じがする曲で、もっと曲のまとまりはどうにかならなかったのかなと
思ってしまうんですよね・・・バックの演奏は良いですし、Carlos Santanaの
ギターもなかなかなんですけど、どうも歌メロが私は気になってしまいます。
古く感じるというのでしょうか・・・フレーズが引っかかるんですよね・・・
やっぱり歌メロが嫌なんでしょうね、きっと。
4曲目の「Savor」はライブでもよく演奏される定番曲で、完全に土着な音が
なだれ込んで聴いている人を巻き込んでしまう曲です。
もう~なにか一体になっていく様な盛り上がりはSANTANAの特徴とでも
言うべきものなんでしょうけど、結構こういう音って熱くなる盛り上がりと
神経を逆なでるような雰囲気とがせめぎ合っているように聴こえていて
わずかに盛り上がりがまさって耳に届いている感じがするんです。
その勢いがそのまま次の「Jingo」で爆発して来るんですから
もう~聴く方は飛び跳ねるしかないでしょうね。
演奏はうねりを作って怒涛のように押し寄せて来るような音を
突きつけてくるんですから、これはもう乗っかるしかありません。
ここまでフックの強い演奏を聴かされたら「負け!負け!」って
聴く方がいっちゃいそうなくらい押しが強い演奏です。
個人的にはこのアルバムのなかで一番好きな曲で、ライブでも盛り上がる
インストだと思っています。とにかく魂を揺さぶるこの音の塊に
感動して震えて弾けるしかないでしょうね~。
最強のインストはやはりこの「Jingo」でしょうね。
この曲はシングルになってBillboardで56位まで上昇しています。
サイドが代わって1曲目の「Persuasion」は出足から音がなだれ込んで
来る感じの押しの強い曲です。
Gregg Rolieの力強いヴォーカルが印象的で、勢いのある歌いっぷりが
とても印象的な曲なんです。
歌メロ自体はこの時代のロックの臭いが出ていて古さがないとは言いませんが、
この勢いは何とも言えない力を押し当ててくる感じが良いんです。
そういう意味では少々古臭さが出ていても、それを跳ね除ける演奏が
楽しめるという事だと思います。
2曲目の「Treat」ですけど、唯一この曲がブルージーな雰囲気を持った曲です。
もともとSANTANA BLUES BANDと名乗っていた彼らですから
こういう曲をやってもいいんですけど、なんだかこの出足は違和感を
感じるのは私だけではないと思います。それでもそこからラテンな音に
代わって言って流れが速くなるんですけど、よく聴けばブルージーな音に
ラテンの演奏が絡んで来ているんですよね・・・・
結構この1曲にはいろんなスタイルが入っていて、どこかライブでやる様な事を
そのままスタジオでやっている感じがします。
そして3曲目の「You Just Don't Care」に流れるとMichael Shrieveのドラムが
炸裂する曲で、本当に彼のドラミングは卓越していてSANTANAにフィットした
叩きをしてくれるんだな~って思います。
歌ものなので普通だったら歌を前に置くんでしょうけど、
はっきり言って演奏が前に出ていて、Gregg Rolieの歌が割り込んで来る
感じがしてしまう曲なんです。
ギター、ドラム、オルガンが三つ巴になっているようで、本当に歌ものなのか
インストなのかって迷いそうになる感じすらします。
そう言う意味ではGregg Rolieの歌は頑張っていますよね~。(^^
そしてこのアルバムの最後を飾るのが「Soul Sacrifice」です。
もう~この曲を知らないロックファンなんていないくらい有名な曲ですね。
SANTANAと言ったらこの躍動的なインストの「Soul Sacrifice」を
あげる人も多いと思います。実際この曲をライブで演奏された
聴いている方がリズムに踊らされて飛び跳ねてしまいますから凄です。
何かに向かって一気に演奏される音は本当に凄まじいです。
これぞラテンロックと言いたい名曲だと思ってます。
やっぱりSANTANAといったらこの自然の躍動感を堪能させてくれる
音でしょうね~。それをしっかり味合わせてくれるのが「Soul Sacrifice」です。
それぞれの楽器がへし折れて壊れるんじゃないかというくらい
一点に向かっているのがわかります。
これは何度聴いても熱くなってしまいますね~~~
SANTANAの究極の一曲でこのアルバムを締めくくるわけですけど、
あまりにも凄まじくて「Soul Sacrifice」がスタートの曲の様な感じがして、
そのまま繰り返して聴き続けそうな感じになります。
SANTANAで一番SANTANAらしい濃厚なラテンなロックを求めるのなら
やはりこのデビューアルバムが最高だと思います。
音の凄さはジャケットからも感じ取る事が出来て、本当に素晴らしい
ジャケットだと思います。
音でも楽しめて、ジャケットでも楽しめる『SANTANA』は傑作ですね。
最後にこのアルバムは69年に発表されて、Billboardで4位まで上昇し、
RIAA公認プラチナディスク獲得(USのみで200万枚)しています。
https://www.youtube.com/watch?v=0aVIb9Ss00k
https://www.youtube.com/watch?v=wk0Z0xePx_Y
https://www.youtube.com/watch?v=iFvLDAU6EhA