THE POWER STATION/THE POWER STATION | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE POWER STATION/THE POWER STATION
All songs written by Robert Palmer, Andy Taylor, and John Taylor;
 except where noted


●Side one

1.Some Like It Hot –  Billboard 6位

2.Murderess
3.Lonely Tonight (Bernard Edwards, Palmer)8

4.Communication (Derek Bramble, Palmer, A. Taylor, J. Taylor)Billboard 34位

●Side two

1.Get It On (Bang a Gong) (Marc Bolan) – Billboard 9位

2.Go to Zero (Guy Pratt, Palmer) – 4:58

3.Harvest for the World (Isley Brothers)
4.Still in Your Heart
スーパーミュージシャン達が1回だけのプロジェクトでバンドを結成したりしますが、
意外に一回こっきりという前提で大ヒットをだしたりします。
今回はそんな有名ミュージシャンが集まって大ヒット作品をだした
POWER STATIONをアップしました。
このバンドは「Bad Case of Loving You」でヒットを出していたRobert Palmer、
Duran Duranでヒットを出し続けていたメンバーのAndy Taylor、John Taylor。
そしてChicのTony Thompsonですから驚くべきメンツですね。
更にプロデューサーがやはりChicのBernard Edwardsですから
もう~アルバムを聴かなくてもサウンドが飛び出してきそうな感じです。
Duran DuranとChicのコラボだけならわかるんですが、
ここでよくRobert Palmerを引っ張り込めたなと思うんですよ。

Robert Palmerが入っていなかったらダンス・グループで終わっていたような
気がしないでもないです。

Robert Palmerもやはりこのグループに参加したときは戸惑ったようなことを
話ていましたけど、やはり彼の場合は大人な感じが強いですから
突然引っ張りこまれてもって感じだったんでしょうね。(^^;
それでもこの参加で
Robert Palmerは今まで以上にメジャーになったことは
間違いありませんから、結果よかったのではないでしょうか。
さて今回POWER STATIONとして85年に発表された1stアルバムは
いい意味で時代に乗ったノリの良いサウンドがたくさん入っています。
まっ、Duran DuranとChicですからね~(^^
アルバム1曲目の「Some Like It Hot」がアルバムからの第一弾シングルで
大ヒットした曲で、Billboardで6位まで上昇したナンバーです。
出足のTony Thompsonのドラミングが強烈で、この響きだけで引っ張らて
のめり込んじゃいそうです。ドラムとベースがグイグイ押していく中を
Robert Palmerが大人な雰囲気でノリにのって歌っていくんですから
惹きとしては申し分のない曲でしょうね。
全体のダンサンブルなリズム隊に対してヴォーカルが良い感じで
ロックしているところがフックになって新鮮に聴こえていたわけですが、
ここでのAndy Taylorのギターがリズム隊よりだったり、
ヴォーカルよりだったりするところが曲の魅力の一つとも言えます。
もう~この曲をちょっと聴いたら誰でもヒットは確信すると思うくらい
フックが強い曲です。
2曲目の「Murderess」は前曲が派手だったために少し引いている感じが
ありますけど、個人的にはRobert Palmerのスタイルに合った曲だと
思うんですよね~。相変わらずAndy Taylorのノリの良いギターソロは
聴かせてくれていますし、そのギターに押されずに存在感を出している
Robert Palmerも凄いです。
曲自体はややフックの弱さを感じますけど、メリハリもありますので
ながれとしては凄く良い感じで聴くことが出来ます。
3曲目の「Lonely Tonight」はバックのリズム隊の音は若干控えた感じで、
歌メロを優先している感じもします。
煌びやかさはそこまで強くはないですけど、曲そのものは良く出来ていますし、
Andy Taylorのギターソロはなかなか聴かせてくれるんです。
Robert Palmerのヴォーカルもすごくメロディに馴染んでいて、
他の曲よりも歌重視さが見えてくる一曲ではないでしょうか。
私が思うにきっとRobert Palmerはこの曲お気に入りだと思います。
すごく自然な感じで歌えているようですから。(^^
4曲目の「Communication」はアルバムからの第三弾シングルとして
Billboardで34位まで上がっています。
曲としては跳ねた感じで曲が進行していってノリの良さを感じますが、
少々ヌケが悪いというのか、サビの押しが弱いような気がしますね。
基本はキーボードが主になっているので、リズム隊が頑張っていても
なんだか埋もれた感じになってしまいます。
個人的にはこの曲をシングルにしなくてもって思うんですけどね・・・
さてサイドが代わって1曲目は誰でも知っているグラムの名曲
T.REXの「Get It On」の登場です。
POWER STATIONの解釈によるカバーもなかなかなんですけど、
出足を聴いたらこれが「Get It On」に繋がるのかと心配になりました。
ようやくあのリフが出てくると安心しますけど、意外にこの曲では
John Taylorのベースが耳に飛び込んでくるんですよ。
T.REXのオリジナルを聴き続けていた私としては、やはり比較してしまい
ストレートさに幾分かけるかなって思ったりもしました。
でもやはりバンドの勢いを感じますし、跳ねた雰囲気は凄く良いですね。
この曲をやる事になってRobert Palmerはかなりいろいろ考えたようで、
なんでこの曲を自分が歌わなくちゃいけないんだ!・・・とか、
なんだこの歌詞は?なんて思ったそうです。
結局はそういう事は考えないようにして歌ったそうですよ。(^^
その甲斐があってかBillboardで9位まで上昇するヒットとなりました。
2曲目の「Go to Zero」は急にダンサンブルさが前に出てきた曲で
ちょっと驚いた曲なんです。
ダンサンブルさが強いので、ギターとかが割り込んではきますけど
のまれている感じです。
やはりこういう曲でのTony Thompsonのドラムスはピタッとハマりますね。
この曲だけ聴いたらノリ重視だと誰もが思うでしょうね。
曲自体は良いと思いますし、単独で聴いても楽しめますけど、
このメンツですから出来たらもう少しロック寄りにしてもらった方が
アルバムの方向性に合っていたんじゃないかと思います。
3曲目の「Harvest for the World」はAndy Taylorが歌うカバー曲で
Robert Palmerが歌うのとは一味違う雰囲気が味わえます。
ただRobert Palmerとは比較してはいけませんね・・・声が細いです。
それにIsley Brothersの曲をこのアレンジでやるには
少々無理がある様な気がしますが・・・
もう少しオリジナルに寄せたうえでアレンジしても良いような気がします。
そしてこのアルバム最後の曲が「Still in Your Heart」で、
なんだかちょっとヨーロピアンな雰囲気でスタートする曲です。
最後の曲という事もあって歌メロを主にした曲というのが
凄く印象的なんです。
ただ上手くまとめた感はしますけど、ここは派手にリズム隊を前に出した
ノリノリサウンドでロックした方が良かったような気がします。
サックスの演奏でフェイドアウトというのもPOWER STATIONのイメージじゃ
無いような気もしますからね・・・・
ただRobert Palmerのうたが凄くハマっているのには驚きましたが・・・
アルバムを通して聴くと、やはり「Some Like It Hot」と「Get It On」の
2曲でひっぱりあげている感じが非常に強いです。
「Some Like It Hot」と「Get It On」のようなノリでアルバムを
押し通していくのか、それとも全体のバランスを考えて構成を計るのか
した方が良かったんじゃないかと思います。
まっ、John TaylorとTony Thompsonのリズム隊がいますから
全体にこの二人の音が前に出てしまうのは仕方がないですし、
バンド結成の最初からも姿勢でもあったでしょうから
私のようなおのがいろいろ言っても仕方がないことですが・・・
いろいろ言ってもアルバムとしてはよく出来ていますし、
楽しめるのは間違いないですから、聴いていない方には
おススメの1枚だと思います。
最後にこのアルバムは85年にBillboardで6位まで上昇し、
RIAA公認プラチナディスクを獲得しています。

https://www.youtube.com/watch?v=Xf2MNCu5oqM