オーストラリアツーリング計画 (2024年3月29記)
昨年7月にオートバイでのアジア・中近東ツーリングはスペインで終了した。
そのツーリングを計画した当初は開始から1年以内にオーストラリアでツーリングを終了できればいいなと希望的な考えを抱いていた。
しかしながら、マレーシアからスタートしたツーリングはタイからミャンマーを陸路を走破してインドへ進むことができなかった。ミャンマーの国境が外国人旅行者にはコロナ発生以来ずっと閉鎖中だったからである。
そのため、タイからインドへはオートバイを海上輸送した。
その海上輸送の準備やインド亜大陸の周回ツーリングは考えていたより時間がかかった。
そのため、ツーリング期間の後半には中近東からオーストラリアへ渡りることは時間的に余裕がないと判断して、オーストラリアツーリングを諦めた経緯があった。
当方は、今回のオーストラリアツーリングの計画は前回のアジア・中近東ツーリングの続きだと位置づけている。
今回のオーストラリアツーリングは2024年4月初旬にメルボルンの南西約100km程に位置するコラック(Colac)という小さな町からスタートして、オーストラリアのほぼ中央部にある世界最大の一枚岩で出来たエアーズロックを進む。
そしてオーストラリア中央部を更に北上後、オーストラリア北東の沿岸部のケアンズへと走行する。
ケアンズからオーストラリアの東海岸に沿ってタウンズビル~ブリスベン~シドニーへと南下して、その後メルボルンへと時計回りにオーストラリアの東半分を周回する計画だ。想定走行距離は約1万km~1.2万kmだろう。
(上下の地図の赤線が計画しているツーリングルートだ。時計回りにオーストラリアの東側を周回する計画だ。下の地図は日本の中学生用の社会科の地図帳からコピーしたものだ。地図上には仮に日本が南半球にあった場合の緯度と大きさを表示している。)
ツーリング期間は2ヶ月前後を想定している。ビクトリア州やニューウェールズ州等の南部地域の気候次第ではツーリングを切り上げる可能性もある。北のケアンズから東海岸沿いに南下するに従い気温が下がり、5月になればオーストラリア南部のビクトリア州やニュサウスウェールズ州の寒さが増すからだ。
南半球のオーストラリアは北半球に位置する日本と季節は逆だ。
オーストラリアの南部州(シドニーが位置するニューサウスウェールズ州やメルボルンがあるビクトリア州)は既に秋に入り、4月には日本の東京の10月下旬~11月のように寒くなりつつある聞く。5月に入れば更に寒くなる。
他方ケアンズが位置する北部のクイーンズランド州は年中を通して常夏の熱帯・亜熱帯性の気候だ。日本の約20倍の面積があるオーストラリアならではの変化に富む気候帯が広がっている。
今回のツーリングで一番気になるのは5月に入ってからのビクトリア州等の寒温帯気候のオーストラリア南部地域でのツーリングだろう。
寒さ対策の準備はしているものの、冷たい風を切て走行するオートバイツーリングはきついし、体にこたえる。 我慢できない寒さなら、計画より早くツーリングを終了するかもと弱気になるだろう。
更に、オーストラリアの物価高(円換算)も気になる。日本の2倍以上のの物価水準だろう。
2022年9月~2023年7月のアジア・中近東ツーリング時でも円安のため、現地の物価は10年以上前までの円高時代のような割安感が無くなっていた。
物価対策として従来の海外ツーリングでは全く行わなかったキャンピング場等でのテント泊を、特に安価な宿泊施設が無いアウトバックと呼ばれるオーストラリア中央の砂漠地帯で試してみるつもりだ。
どのような体験になるだろうかと覚悟と楽しみがまじわった気分である。
尚、オーストラリアの中心的産業である石炭や鉄鉱石等の地下資源の開発や鉱山事業の現場はオーストラリアの
西部地域に多い。
今回のツーリングでは西部地域へは行かないので、当方が興味を持つ鉱山事業の現場見学ができないのが少し残念だ。
(オーストラリアでは上の写真と同一のスズキ・Vストローム250を知人から借りる予定。250ccエンジンのオートバイの割には車重は約180kgと重い。
下の写真のライディングジャケットの上腕の部分にはオーストラリアと日本の国旗ワッペンを付けた。
海外ツーリングでは現地の人たちに当方がどこから来たのかとよく聞かれるため、口で答えるより国旗ワッペンを見せて分かりやすくする工夫をした。
以上