クアラルンプール~キャメロン・ハイランズ~ペナン~コタ・バル (11/7~12)1,000km  | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東等走行後、2025年4月~9月欧州・中央アジアをツーリング中。


 

 

インドネシアのジャカルタからクアラルンプールヘ戻った夜、頭痛と関節の痛みで当方の体調が一番調子悪かった。

 

インドネシアの水シャワーで風邪をひいて以来、咳がとまらず薬局で買った薬を飲んでも一向に改善しない。

 

体の疲れも溜まっているので、ちょっとした風邪がなかなか治らず長引くのだろう。

 

9月下旬から10月初旬かけてのマレーシア南部地域をバイクでツーリングした。クアラルンプールで休養を兼ねた3泊後、今度はタイ国境へと続くはマレーシア北部地域でのツーリングを行う。

 

ツーリング・ルートはクアラルンプール(Kuala Lumpur)~キャメロン・ハイランズ(Cameron Highlands)~ペナン島(Penang)~コタ・バル(Kota Bharu)の約1,000km

 

マレー半島部のマレーシア地図。マレー半島西側=写真左側の中央が首都のクアラルンプール。ここから北(上方向)へ赤字ルート沿いに北上。最後はマレー半島を横断して東側(地図右側のコタ・バルに到着。タイとの国境はコタ・バルから約40km地点のランタウ・パジャン(Rantau Panjang=マレーシア側)・スンガイ・コロック(Su-ngai Kolok=タイ側)にある。

 

(マレー半島南部地域(地図下部分)の赤字線は9月下旬にツーリングしたルート)

 

クアラルンプール(Kuala Lumpur)~キャメロン・ハイランズ(Cameron Highlands)約260km

 

クアラルンプールの複雑な立体交差網の道路を抜け出すのにまた苦労した。道路の分岐点を何回も間違えた。クアラルンプールの立体交差網は当方のカーナビアプリのMaps.Meでは判読し難い。

 

キャメロン・ハイランズに行く前にマレーシア国産車メーカーがあるプロトン・シティー(Proton city)へ立ち寄ろうと考えていたが、クアラルンプールを抜け出すのに時間がかかりすぎたため、プロトン・シティーへ立ち寄ることは諦めた。

 

キャメロン・ハイランズは100年以上前のイギリス統治下のマレーシアで英国人キャメロン氏が

避暑地として開発した。標高約1,400mの高地のため、常夏のマレーシアでも涼しい。そのキャメロン・ハイランズは避暑地としてのみならず、寒暖差がある気候を生かしたマレーシア最大の紅茶畑やハウス栽培のいちご生産がさかんな場所としても知られている。

 

 

クアラルンプールの首都圏からは一般道で約5時間程度の距離である。地方道は片側一車線の対面通行となるが、交通量が少なく、道路も整備されているのでワインディングの坂道を除けば時速80km程度での走行が可能だ。大部分の地方道の制限速度は時速90kmに設定されている。

 

キャメロン・ハイランズの手前約50kmから上り坂のワインディングロードが始まるが、緩やかな上り坂だ。また、一車線の対面通行であっても、道路幅が比較的広いためワインディングロードでもゆったりと走行可能だ。

 

キャメロン・ハイランズではゲストハウス(民宿)に宿泊した。温水シャワーは有難い。日中でも長袖が必要ぐらいだったが、夜は冷えた。風邪が悪化しないように、持参していたシュラフ・カバーの中に入り、その上から毛布を掛けて寝た。

(クアラルンプール郊外のプーチョン=Puchongのホテルからフル装備で出発)

 

クアラルンプールからキャメロンハイランズ途中の住宅分譲物件。立派な戸建て分譲住宅)

(雨宿りする地元の若手ライダー。皆100cc~150ccのスクーターに似た小型バイクに乗っている)

(キャメロン・ハイランズに至る緩い上り坂)

(キャメロン・ハイランズでライチを売っていた露天商は日本の演歌<北の宿>を披露してくれた)

 

(キャメロンハイランズの起点となるRatah Rataの町)

 

紅茶メーカーBOHの茶畑見学

マレーシア最大の紅茶メーカーBOHがキャメロン・ハイランズで茶畑から製茶までの一貫事業を手掛けている。

 

 

無料で見学できるとのことで、BOHの茶プランテーションへバイクで訪問。山の斜面を利用した広大な茶畑が広がる。丘陵地の茶畑の中の車一台しか通行できない狭い私道を通りBOHのビジッターセンターまで行く。 茶畑の道路脇では十数名のBOHの作業員と思われる男達が、茶畑では摘み取った後の茶の葉を斧で切り、工場へ運ぶため大きな麻袋に茶葉を詰め込む作業をしていた。

 

コロナ禍前なら製茶の工場見学も可能だったようだが、現在は工場見学は出来ない。

 

茶畑がある一角には紅茶と軽い食事ができる立派なビジターセンターの建物がある。

無料の茶畑見学と言っても、紅茶と一緒に食事を提供し、またBOHの製品を販売するビジネスモデルがある。この農園には内外の観光客が多く訪れていた。

 

BOHの設備が整った茶畑やビジターセンターを見学した後、観光養蜂場にも立ち寄った。設備が老朽化し、狭い谷間に設けられた養蜂場はみすぼらしく見えた。観光客はほとんどいない。設備の古い建物内の土産物店もみすぼらしく見えた。入場料が無料と言えども、見て感動するものが無い。

 

当方は土産物店で入場料代わりにクッキーを買って、養蜂場を早々に後にした。

 

(写真奥がビジターズ・センター)

(ビジターズ・センターから見る茶畑)

(摘み取った茶葉を袋に詰め込む作業)

(BOHの緑茶。スーパーでも販売する)

(Bee Farm=養蜂場)

(ミツバチの巣は時々の降る雨のためかシートで覆われていた)

 

キャメロン・ハイランズ~ペナン島(Penang)約300km

 

キャメロン・ハイランズに2泊後、マレーシアの主要観光地であるペナン島に向かった。ペナン島の州都ジョージ・タウン(George Town)はユネスコの世界遺産に登録されている古い町だ。

 

キャメロン・ハイランズへ来た時と同様に、今度は高地から50km続く坂道のワインディングがある。下り坂はなだらかで、勾配は上り坂より少なくなっていた。ワインディングロード好きなライダーには申し分ないようなルートである。

 

マレーシアの高速道路は有料であるが、バイクに限っては無料である。一般道の制限速度が時速90km故、高速道路(制限速度時速110km)と比べても遜色ない。そのため、高速道路と並行する幹線道路には高速道を回避する車が多く、一方高速道路はガラガラ空きという状況がある。

 

 

ペナン島は2つの長い橋でマレー半島と結ばれている。当方は両方の橋の通行を試みた。

最初は第二大橋と呼ばれる南側の新しい橋だ。全長約18kmぐらいある。この橋には車道とバイク道あり、車道とバイク道にはコンクリートの高さ1mほどの壁がある。欄干とコンクリート壁の幅はちょうど一車線分くらいの2m強の幅がある。時速80~90kmで走行するとこの幅が実際の幅より狭く見えて、橋を端から端まで渡り切るまでは景色を眺めている余裕は無く、壁や欄干に激突しないように注意力を集中させた。

 

 

州都ジョージ・タウンのホテル代は割高だった。目星をつけていた4軒のホテルやゲストハウスをチェックしたが、設備の割に部屋料金が高い。中には部屋を見せてくれないホテルもあったり、受付係が威圧的だったホテルもあった。 典型的な売り手市場だ。

 

ジョージタウンでの投宿は諦め、キャメロン・ハイランズ投宿中に知り合った中年のイギリス人から聞いたペナン島西側のテルック・バハン(Teluk Bahang)と言う小さな町の評判が良いゲストハウスに投宿することにした。

(写真左側は有料高速道路と並走する一般道。有料高速道路には車は少ないが、一般道には多くの車が走行)

(滞在したTeluk Bahang=ペナン島西部のTony’sGuesthouseは居心地が良かった)

 

ペナン島一周(約90km)

オートバイの機動性を生かして、世界遺産のジョージタウン見学を兼ねたペナン島一周ツーリングを行う。 島の真ん中は標高500m~600m程度の山岳地帯になっている。

 

まずはペナン島中央部の山岳部へと坂道を上り、その後下る。ちょうど神奈川県の箱根に上るような、急な坂と数々の小さなワインディンが多い。ペナン島の場合は交通量が少ないので、細かいワインディングの急な坂でもツーリングは楽しく感じる。

 

島の西側は人口が少なく、観光地的でもないので交通量は少ない。ジョージタウンがある島の東側はホンコンのように丘陵地にも高層アパートが立ち、人口密集地となっている。当然交通量が多くて、楽しいバイク走行は望めない。

 

ジョージタウンの街並みは9月末に訪れた南部のマラッカ市の旧市街に似ていると思った。

中国系の住人が多いとあって、旧市街全体がチャイナタウンのような感じの場所だった。インド人街もあるとガイドブックには記されていたが、天気が怪しくなってきたため行かなかった。

 

午後の3時過ぎになるとやはり激しいスコールが降り出した。スコールは1時間程度で止んだが、その後も雨は夜半にかけて断続的に降り、ジョージタウンから25km位離れた場所の宿にはレインウェアを着て戻った。

 

 

ペナン島のテロック・バハンのゲストハウス(Tony’s Guesthouse)は居心地がよかったため

3連泊した。ヤシの木の林の中に一見みすぼらしくも見えるゲストハウスだった。約10部屋位あるが、ドミトリーが無いため、宿泊客が多くなく、ゆったりとした空間があった。オーナーの中国系のトニー氏も鷹揚な人柄で、それに似てか4~5匹の犬も敷地内で我感せずと寝そべっていた。

 

自分の土地にゲストハウスを建てているため、コロナ禍で客が無かった時でも金銭的には苦労しなかったトニー氏は言う。現在は敷地内に新しい客室の建物を建設していた。

(ペナン島の山岳部から見たペナン島西側の景色)

(車の通行が少ないペナン島西側)

(ペナン島最南端の漁村の浜辺)

仏教寺院マレーシア最大規模のペナン島の極楽寺=Tek Lok Si Temple)

(極楽寺=Tek Lok Si Templeから見たジョージタウン=George Townの遠景)

(ジョージタウンの倉庫街)

ジョージタウンの旧市街の一角

(投宿したTeluk Bahangの街角屋台で販売してた焼きおにぎり=日本のちまきのように笹の葉で

細長いもち米を巻き炭火で焼く。にぎったもち米の中にはエビのすり身が入っていいた)

ペナン島ジョージタウンで一押しの中華海鮮麺=Char Hor Fun)

(インドのクレープ風ファストフード=マッサーラ・トセ。薄く焼いたパン生地の中にカレー味のジャガイモを入れる。ジョージタウン旧市街)

 

何故ペナン島からコタ・バル(Kota・Bharu)へ

 

マレー半島を横断して東側のペナン島から南シナ海に面するコタ・バル(Kota Bharu)へ行く理由は、タイへ入国するためだ。

 

マレーシアから陸路でタイへ入国する国境は複数あるが、コタ・バルに近いタイのスンガイ・コロック(Sungai Kolok)国境がタイへの入国手続きが簡単だと聞いた。

 

タイは2019年頃から外国籍車両での同国入国の際には現地人ガイドを同伴させる規制を導入している。しかしながら、国境のイミグレーションによってこの規制が緩く、タイの車両用強制保険等の必要書類を整えておけば、現地人ガイドの同伴無しでも入国可能な国境検問所があると聞く。 スンガイ・コロックがそのひとつの国境だ。

 

ペナン島からコタバル(Kota Bharu)約410km

 

前日は近所を散歩した位で宿で静養したにもかかわらず、夜になると咳がでて止まらず、頭が重く感じる。400kmの長距離走行が可能だろうかと弱気になったが、出発当日の日の出前に出発の準備をしだすうちに、体調が良くなった。

 

この頃は日の出時間は午前7時過ぎ、日没時間は午後の7時前ぐらいになっている。インドネシアでは未明の4時ごろにイスラム教の当日一回目のお祈りが時間となっていたが、マレーシアでは午前6時台が一回目のお祈り時間だ。その為、早朝の拡声器からのコーランの発声が睡眠の妨げにない。

 

 

日の出直後の午前7時台に宿を出発。ペナン大橋を通行する頃には午前8時台となり交通量が多くなってきた。ペナン島に渡る時は第二ペナン大橋を通行したが、景色を見る余裕が無かった。

 

ペナン大橋は第二大橋の約半分の8km位の長さで、バイク専用レーンは無いが、片側3車線の道路は走行し易かった。 対岸の霧が薄くかかったバターワース(Butterworth)の高層ビル群を眺める余裕があった。

 

休憩なしに約200km走行後、ガソリン給油時にコーヒーを飲みながら一回目の休憩をとる。

何故か知らないが、一回目の休憩以降、頻繁に眠くなる。

 

睡魔が襲ってきた。道路脇にバイクを止めて、ヘルメットをかぶった状態でハンドルに頭を伏せて仮眠をとっていると子供をバイクに載せた地元のオジサン風の人が当方を心配して<大丈夫か?>声をかけてくれた。当方は<大丈夫>と返答するが、心配して声をかけてくれるとは嬉しいことだ。

 

マレー半島横断は山岳地帯を走行する。標高は判らないが、走行風が寒く感じられる。更進むとに雲行が怪しくなり、霧から霧雨になり、その後本格的な雨に変わった。山の中で雨宿りする場所が無いため、レインウェアを着て走行を継続。道路コンディションが良いため、一部の山岳道路部分を除けばほぼ高速走行が可能だった。

 

コタバルで本日の宿探しを行った。4軒回った内、満室で宿泊できなかったホテルから紹介を受けたホテルと他の1軒がコロナ禍のためか閉鎖中だった。東海岸のコタバルは観光地では無いので、宿泊客の戻りも良くないようだ。

 

結局、宿泊候補の一つで有ったJack Guesthouseに投宿。宿泊客は当方のみ。オーナーは別のところに住んでいるため、約450m2の2階建てゲスト・ハウスは2泊とも当方のみで静かな時を過ごせた。

 

(夜に象が道路を渡るらしい。ペナンからコタ・バルに向かう途中のマレー半島中央部の内陸道路)

(コタ・バルの中心街の時計台)

(コタ・バル中心部のモスクとムルデカ広場)

(宿泊は当方一人だけだったコタ・バルのゲストハウスのサロン)

 

Facebookのアカウント侵入問題

 

Facebookから1ヶ月もしない内に2回他の人が当方のアカウントへの侵入を試みているとの警告文を受取った。Facebookは

当方アカウントのPasswordの変更を強く勧める。

 

パスワードを変更手続きを進めているうちに、当方が間違って他人のアカウントに入ってしまった。途中で他人のアカウントだと気が付き、手続継続を中止するが、既に他人のアカウントの中を見ることができるし諸設定の変更が可能な状態になった。

 

変更中のパスワードが同じだったのだろうかと考えたが、こんなに簡単に他人のアカウントに誤って入れるのではFacebookの安全対策に不備があるのでは考えた。

 

コタ・バルに2泊後、週明けの月曜日(11/14)にスンガイ・コロック(Sungai Kolok)国境からタイ入国を試みるつもりだ。

 

以上