ニューヨーク滞在~ナイアガラ・フォールズ(ナイアガラの滝)5/29~6/2 680km | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東を走行後、2024年4月~5月オーストラリアツーリング。


5/29() ニューヨーク2泊目 金融街見学

 

ニューヨークの金融街であるウォール街(Wall Street)を訪れた。マンハッタン島の一番南側にありダウンタウンと呼ばれる場所にある。 米国及び外国の大手投資銀行(証券会社)や銀行が軒を連ねる場所であるが、周りの建物が大きいため通り自体は狭く感じる。

 

ウオール街には取引金額が世界最大のニューヨーク証券取引所がある。 見学できれば良いがと思っていたが、2001911日の米国同時多発テロ事件以降一般人の見学は受け付けていなかった。

 

(ウオール街)

(ニューヨーク証券取引所)

 

ウオール街にも観光客は多かった。証券取引所の建物の写真や建物を背景にワンショット撮影をしている。 最近メリルリンチやモルガンスタンレー等の大手の投資銀行は交通の便が良いマンハッタン島の中心地であるミッドタウンへ引っ越したという。 ウォール街を東京の東京証券取引所がある兜町(かぶとちょう)に例えるとミッドタウンは大手町とか六本木と言ったところだろう。

 

ウォール街(Wall Street)から徒歩10分ぐらいの場所に2001911日同時多発テロの現場になったワールドトレードセンター跡がある。 崩壊した2棟の超高層ビルの跡地は滝をイメージした記念公園となり犠牲となった人々の名前が刻まれている。犠牲となった日本人の名前も刻まれていた。 トレードセンターの周囲のビルは新しい超高層ビルに建て替えられていた。

(ワールド・トレードセンター跡の記念公園)

 

タイムズ・スクエアーへ行ってみた。巨大な映像看板のビルが立ち並ぶ。東京の渋谷駅前位の小さな広場だが、観光客で一杯だった。渋谷駅前と新宿歌舞伎町を一緒にしたような派手な場所だ。かっては日本企業の映像広告が多かったが、現在は中国企業の映像広告が目立つ。 また、中国語が多く飛び交う場所でもあった。

(タイムズ・スクエア)

 

かっては世界一高いビルだった102階建てエンパイアステートビルがある5番街(5th Avenue)へも行ってみた。超高層ビルが樹立するマンハッタンの写真をよく見かけるが、地上から街を見ると超高層ビルで空が隠れてしまうほど窮屈では無い。

(5番街のエンパイア・ステートビル)

(ロックフェラーゼンター)

 

ビルとビルの間には十分空間がある。また全てのビルが100階建ての超高層ビルではない。 東京の超高層ビルを見慣れているせいかマンハッタンの超高層ビル街を見てもそれほど違和感は湧かなかった。

 

日系の大手運用会社を訪問して最近のアメリカの経済状況を聞いた。不動産価格が上昇中でアメリカの経済状況は依然良好とのことであった。 ただし、ニューヨークのミッドタウン(東京で言えば大手町か六本木)では商業施設の賃料が上昇しすぎてテナントが集まらなくなった場所も出てきているという。

 

ニューヨークのミッドタウンの家賃は高い。 床面積が60平米(1LDK)のアパート(日本でいえばマンション)の賃料は月当たり5,000ドル(約55万円)。60平米では単身世帯か子供がいない夫婦世帯向けとなる。

 

 

5/30() ニューヨーク3泊目 メトロポリタン美術館見学

 

世界有数の美術品のコレクションを有するメトロポリタン美術館はニューヨーク観光の目玉の一つであろう。

 

地下鉄に乗って投宿しているダウンタウンのチャイナタウンから美術館があるミッドタウン(セントラルパークの東隣)へ出かけた。 マンハッタン島を甘く見ていた。小さいと思っていた島は意外と大きい。 マンハッタン島の南の端のダウンタウンからセントラルパークがあるミッドタウンの最寄り駅まで地下鉄で13駅乗り30分くらいかかった。東京で30分地下鉄に乗ればかなりの距離を移動することになる。

 

メトロポリタン美術館は巨大美術館だった。 マドリッドのプラドー美術館、ロンドンのナショナルギャラリー、サンクトペテルベルグのエルミタージュ美術館等の美術館を知っているが、メトロポリタン美術館が最大だろう。

(メトロポリタン美術館)

 

古代エジプトの美術品(ファラオの墓から発掘されたミイラ、埋葬品等)、アメリカ美術(絵画と調度品)、ヨーロッパの中世美術や近代絵画、中南米の美術、オリエントやアジアの美術と文字通り世界中からの美術品及び絵画を展示している。

 

入場料は大人25ドル(約2,750円)で、3日間有効だ。また、日本語のオーディオ案内器の貸し出しもある(貸出料金は7ドル=約800円)。 受付案内係には日本人スタッフもいる。更に日本語のパンフレットまで用意している。

 

12時から閉館の17:30までいたが古代エジプト、メキシコ、アメリカそしてヨーロッパまでしか見学できなかった。ゆっくり見学するには2日間必要だ。

 

 

 

美術館5階のルーフトップ(屋上)からは隣接するセントラル公園の景色と公園越しにマンハッタンの高層ビル群が見渡せる場所でもある。

(ナイル川のアスワンハイダム建設で水没するはずだった神殿遺跡を再現しているエジプトの間)

(アメリカ絵画 Two Young Peseant Women 1891 Camille Pissarro作)

(アメリカ絵画 Penn's Treaty 1836  Edward Hicks作)

(美術館5階の屋上ルーフトップ・ガーデンからマンハッタン南側を見る)

 

5/31() ニューヨーク4泊目 ナイアガラまでのルート検討と自由の女神像見物

 

ボストンへの興味が薄れ、ニューヨークからナイアガラの滝があるバッファロー方面(北)へ向かうことにしたが、のんびりした道を走りたい。

 

ルートの情報を得るためトリプルA(アメリカ自動車連盟)のニューヨークオフィースを訪ねた。 「本来なら地図だけしか提供できない」と言われたが、ルートの相談にも乗ってくれた。インタステートの高速道路は出来るだけ避けたいと当方の希望を伝えると、職員が通るべきルートを地図上にマークを付けてくれた。 惜しみなく「地図をいっぱい持って行け」と言う。

 

トリプルAがある場所はセントラルパークの南西角のアッパー・マンハッタンと言う高級な場所だ。トランプ・インターナショナルホテルもある場所だが、地下鉄駅の直ぐ近くのブロードウェイに面したビル1階が空室になっている。本来なら店舗が入るべきとこだが、テナント募集の紙が貼ってあった。 

(テナント募集中のビル)

 

ニューヨークの一等地の不動産価格が上昇しすぎて、賃料も上昇中であることを聞いていたが、たぶん賃料が上昇しすぎたためテナントが集まりにくくなっているのだろう。

 

翌日ニューヨークからナイアガラ方面へ移動することを決めていたが、自由の女神像を見ていない。 自由の女神像が良く見える場所があるとインターネットの投稿で知った。 マンハッタン島の南にあるステン島(Staten Island)行のフェリーの船上から自由の女神が良く見えると書き込みがあった。 小雨混じり天気だが、自由の女神を見物する目的でステン島行のフェリーに乗船する人は100名位いた。

 

ステン島行のフェリーは島民の足として無料で運行してる。フェリー船上からはかつて欧州からの移民がニューヨーク港へ船で来た時のように港の真ん中のリバティー島に自由の女神像が正面に見えた。

(ステン島行のフェリー)

 

(フェリー船上から見たマンハッタンのダウンタウン=金融街 雨のため高層ビルに雲がかかっている)

 

(リバティー島の自由の女神像)

 

6/1() ニューヨーク~ビンガムトン(Binghamton) 338km

 

ニューヨークに4連泊後次の目的地のナイアガラの滝があるニューヨーク州北部のナイアガラ(Niagara)を目指す。ナイアガラまで600km以上の距離があるため、2日間かけて移動することにした。 

 

本日はニューヨークとナイアガラの中間地点にあるビンガムトンまで走る。 前日訪れた全米自動車連盟(AAA)のアドバイスに従いマンハッタン島からハドソン川のリンカーン・トンネルを通りニューヨークの隣のニュージャージー州に出る。 交通渋滞と信号待ちのためマンハッタンを67km移動するだけで40分~50分かかる。ニューヨークとニュージャージは東京と埼玉あるいは千葉といった位置関係だ。

 

ニュージャージー州からビンガムトンまでインターステートの高速道路を通行せず国道17号(US17)を使う。国道17号では、先に進むに従い交通量が少なくなっていく。 森や林を通るルートで途中に大きな町は無い。 日本のように湿度が高い。雨が多いため、森や林の樹木は日本の樹木のように濃い緑色だ。 どことなく日本の景色によく似ている。

(ニューヨークからビンガムトンへ向かう17号線)

 

途中で国道17号から抜けて対面通行の田舎道を走ってみた。小さな町へ入ると星条旗が道路沿いの電信柱や民家の軒先等に掲揚されている。米国人は星条旗を掲げるのが好きだ。ニューヨークの地下鉄の車両外側にも星条旗が描かれていた。 ハーレーダビットソンの大型バイクのライダーはよく星条旗を付けて走る。  

(ニューヨーク~ビンガムトン途中の小さな町。星条旗が多かった)

(ニューヨーク地下鉄にも星条旗が描かれている)

 

アメリカの田舎町には歩道が無い。広い道路を渡る横断歩道も無い。投宿したモーテルから近場のスーパーへ買い物に行こうと途中まで車道と土手を歩いたが、広い道路を渡る横断歩道もないので途中で諦めた。

 

アメリカの都市は徒歩を考慮して町が作られていない。数百メートルの距離でも車を使って移動するように設計されている。便利なようで不便だ。

 

投宿はRed Roof Inn Binghamton (一泊65米ドル)

(ビンガハムの町の広い交差点には横断歩道や歩道が無い)

 

6/2() ビンガムトン~ナイアガラ・フォールズ(Niagara Falls=ナイアガラの滝)342km

 

前夜の雨が朝方には上がり曇天の空模様。気温は15度と肌寒い。

念のため雨具を着て、ビンガムトンから国道17(US17)を通り北西方向のナイアガラ・フォールズ(ナイアガラの滝)を目指す。 ナイアガラ・フォールズには2泊の予定。

 

ルート17は緩やかに曲がりくねった森の中を通る高速道路だった。交通量は多くないので走り易い。2時間程バイクを走らせると眠くなる。高速道路沿いの無料休憩所にバイクを止めと年配の米国人に話しかけられた。

(ビンガムトン~ナイアガラ・フォールズへ向かう17号線)

 

米国人は近隣の町で車の修理工場を経営しているという。車で来ていたが、ハーレーの大型バイクを2台保有しているというライダーだという。

 

当方はこれから進む先のツーリングコース等の情報がほしかった。全米の道路地図をオートバイの上に広げて、その米国人にツーリングに適したコースや訪れるべき町や場所を教えてもらった。気が会ったのか、小一時間ツーリング談義を楽しんだ。 

 

ナイアガラ・フォールズの町ではナイアガラの滝へ徒歩15分の場所のホステルにチェックインした。ナイアガラの滝を控えた観光地なので通常のホテルでは宿泊地代が高い。

 

昨年11月に訪れたアルゼンチンとブラジル国境にある世界最大規模のイグナスの滝と比較したかったのでナイアガラへ来た。 徒歩で川にかかるアメリカとカナダを隔てる国境の橋を渡り、カナダ側へ越境した。滝は2カ所あった。カナダ側から見た方が2つの滝が同時に見れ景色が良い。

 

滝の幅は約300m~400m、落差50m~60mだろうか。湖から滝を落下する水量が多い。鉱石を含んでいるため水の色は青い。世界三大瀑布の一つだから当然見応えはするが、イグナスの規模より小さい。 滝の周辺は公園になっており、すぐそばには高級ホテルや見晴らしタワー、観覧車、カジノ等の観光施設が充実している。

 

(国境の橋から見たナイアガラの滝。写真左がアメリカ、右側がカナダ)

(カナダ側から見たナイアガラの滝。写真左がAmerican Falls, 右側はHorseshoe Falls)

(カナダ側の観光客)

 

ナイアガラは都会の洗練された滝だろう。 交通の便が多いため、滝を見物する多国籍の観光客が多い。ここでもインド人の姿を多く見かける。 

 

日没が迫っていた午後8時~9時前だったので、カナダ側には40分位しか滞在しなかったが、目的は果たしたと満足して国境の橋を戻りアメリカへ再入国した。 

 

徒歩での越境は初めてだったが、非常に簡単だった。アメリカ出国の際は検問所が無い。回転式の扉を出て出国。カナダ入国時には「何日滞在するか」と入国係官から聞かれたのみでノーチェックだった。

 

カナダ出国時はノーチェック。駅の改札を出るようなゲートがあり、米ドル25セント硬貨を4枚(1ドル分)を入れると出国ゲートが開く。 アメリカ再入国時は係官から簡単な質問があったのみでイミグレーションオフィースを通過するのに1分もかからなかった。

 

投宿はGorge View Hostel137米ドル)

(国境のレインボーブリッジ。 写真右がアメリカ、左がカナダ)

(投宿したGorge View Hostel)