リマ滞在~イキートス(空路)~アマゾンツアー (1/30~2/3) | インベストメントライダーふるさんのブログ Investment rider Seiji Furuhashi travelling around the world by motorcycle

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オートバイで世界を駆け回るインベストメントライダーを目指す個人投資家。
オートバイでのユーラシア大陸横断と南北アメリカ大陸縦断、アフリカ大陸とアラビア半島横断、東南アジア・インド・中近東を走行後、2024年4月~5月オーストラリアツーリング。

1/30(火)リマ滞在3泊目 リマ証券取引所訪問とリマ市内観光

 

投宿しているサン・ミゲール地区からリマの中心部までは約10kmの距離がある。

公共交通機関のミニバスに乗り約1時間かけて証券取引所がある中心部へ出かけた。

 

ミニバスには乗客の呼び込みをする車掌が同乗している。車掌は大声で通過する場所の名前をバスを待つ人たちに呼びかける。

 

ミニバスが走るルートは決まっているが、昇降場所は自由だ。手を揚げれば停まってくれる。地理に不慣れな当方でも「中心部を通るか?」と乗車する前に車掌へ尋ねれば、教えてくれる。 運賃は一律1.5ソル(約50円)と庶民の味方だ。

 

リマ証券取引所へは事前のアポイントなしで訪問した。今までの経験では、事前にアポイントを申し込んでも返事はほどんど無いからだ。

(1840年に創立されたリマ証券取引所)

(証券取引所の旧立会所)

 

受付で取引所の見学と説明を依頼すると、担当の中年女性が迎えてくれた。

電子取引導入前の立会所しか見学できなかったが、担当者のオフィースで

取引所インターネットのホームページの活用方法等を教えてもらった。

 

取引所上場会社数は284社と多くない。ペルーの中心産業は鉱業(Mining)だという。

 

当方がバイクで日本から来たということを知り、取引所の広報係がカメラを持参してやってきた。 当方の写真を撮り、広報に活用したいという。

 

リマの中心部は思っていたより広く、歴史的な建物が多かった。スペイン植民地時代の副王領として南米での植民活動の中心地だったことが偲ばれる。

(リマ旧市街のアルマス広場とカテドラル)

 

(リマ旧市街の歩行者専用ショッピング街)

 

(オフロードのオートバイに乗った警察官)

 

(旧市街の日本のようなカウンター式食堂。簡単な一品料理を食べて立ち行く)

 

歴史的建物がある中心部を少し離れると、買い物客や通行人で溢れる活気ある下町の商店街続く。 何故かリマの町には理髪店の数が多いように思う。ある場所では理髪店が5軒ほど軒を連ねて客引きをしていた。リマっ子はおしゃれなのだろう。

 

リマで夕食は3日連続して宿の近くの中華料理店で済ましている。野菜炒めチャーハン定食、 ラーメン(スープ)、鶏肉焼きそば定食等だ。定食メニューの価格は10ソル前後(約350円)。

 

1/31() リマからイキートス(Iquitos)へ飛行機で移動

 

アマゾンツアーに参加するため、リマからペルーのアマゾン地帯のイキートス(Iquitos)に来た。

 

久しぶりに飛行機乗ったため、機内に持ち込む手荷物の中に25年来使用しているスイス・アーミー・ナイフを入れてはいけないことを忘れていた。 空港のセキュリティーチェックで引っ掛かり、危うく没収されるところだった。 没収を避けるためセキュリティー・エリア外に出て手荷物の一時預かり所を探した。

 

小さなナイフでも一時預かり所の保管料は一日45ソル(約1,600円)と高い。

到着旅客に呼び込みをしているタクシーの運転手がいた。 イキートスからリマへ戻る際に空港から宿までタクシーを使うことを条件にナイフをタクシー運転手に預かってもらうことにした。

 

イキートスはアマゾン川上流のジャングルの中にあった。他の都市と陸路では結ばれておらず、同地へ来るには飛行機か川を利用して来るしかない。

(リマからイキートスに向かう飛行機。アンデス山脈上空を飛ぶ)

 

(イキートス空港。飛行機からは歩いて空港ターミナルへ向かう)

 

飛行機を降りた瞬間に熱帯の暑さを感じた。高温多湿の気候だ。

イキートスの町は空港から車で20分ほどのところにあるが、空港には客引きのタクシーと三輪タクシーの運転手がひしめき合っていた。 当方の周りを4~5名のタクシー運転手が取り囲む。

 

イキートスは石油資源に恵まれている。しかしながら、人員整理をして原油生産を縮小している石油会社が多いとタクシーの運転手から聞く。原油価格が低迷しているためだ。失業した人は三輪タクシーの事業主となって働いているという。

 

道路をよく観察してみると、三輪タクシーの数が非常に多い。町の中心部でも

三輪タクシーが目抜き通りは我が物顔で走っている。

(イキートス市内は三輪タクシーと小型オートバイが多い)

 

町の中心部は低層の建物が中心でとても40万人都市には見えない。町の横にはアマゾン川の支流が流れているのどかな風景がある。

 

翌日からのアマゾンツアーの申し込みのため、ブエノスアイレスとクスコで会ったN夫妻から教えてもらった旅行会社(Amazon Canopy Expeditions社)を訪れる。 23日の自然観察ツアーの料金が、最初は600ソル(2.1万円)のオファーから始まり、450ソルになり最後は350ソル(約1.2万円強)で妥協。

 

イキートスからリマへの帰路のフライトを予約後、航空券支払いの集金代理店を訪れた。集金代理店は携帯電話、電気ガス等の集金業務のほか航空券の代金徴収も行う。日本には無いシステムだ。

 

航空券の支払いをしようとした直前に停電で夕方の町が真っ暗になる。停電はよくあるらしい。 停電の影響が無いと思われる別の地区の集金代理店を紹介され、三輪タクシーで赴く。2軒目の集金代理店でも停電で業務が出来ない。

 

三輪タクシーの運転手の紹介で訪れた3軒目の集金代理店で閉店間際にやっと支払いが来た。 

 

本日中に航空運費を支払わなければ予約が取り消されることになっていた。閉店直前に3軒目の集金代理店を紹介してくれた三輪タクシーの運転手には感謝した。

(イキートス市内で切ったマンゴーを販売する女性。マンゴー一つ2ソル=約70円)

 

(イキートスの市場の魚屋。アマゾン川の魚が並ぶ)

 

(イキートスの市場。 昆虫の幼虫を串刺しにして焼いていた)

 

2/1(木)アマゾン自然観察ツアー1日目

 

イキートスの船着き場から小型の船外機に乗りアマゾン川を下流に向け約30km下る。アマゾン川は茶色(土色)に濁っているが、これが普通のアマゾン川の色だという。

(こんな小さな船で片道30kmのアマゾン川を往復する)


(アマゾン川を航行する貨物船)


 

アマゾン川の上流だというのに湖のように広い。ここでの川幅は平均3.5kmと言うが、護岸されていないため毎年雨期には川が氾濫して岸辺の土がえぐり取られ川幅が広がっている。

(アマゾン川の岸辺は雨期に水で削られてる)

 

 

船に乗ること1時間半で目的地のアヤウアスカ(Ayahuasca)の宿泊ロッジに到着。

ロッジは高床式のかやぶきの造りで壁が無い。ロッジと言うより掘っ立て小屋に近い宿泊施設である。

(宿泊した高床式のロッジ)

壊れかけた板で囲いがしているシャワーはアマゾン川の水を利用するので、茶色く濁っている。トイレも壊れかけた木の板で囲まれているが、一応水洗トイレだ。

ここは普段の快適な生活空間ではなく、ジャングルに住む現地の住民と同じような生活空間だ。 不自由な生活もツアーの一環らしい。

(ハンモッグがあるロッジの広間。蚊が多くて

ハンモッグでは寝られない)

 

 

(ロッジの渡り廊下)

 

(トイレとシャワー室)

 

(食堂)

 

(ベットに蚊帳を吊った寝室)

 

到着した日の午後はガイドの後について前日から34日のコースで滞在している中国人のHu Bing氏と当方の二人がジャングルの中を歩いて動物の観察をした。

 

ジャングルは蒸し暑い。やぶ蚊がすさまじい。防虫スプレーを施しても、効き目がない。

ジャングル内で立ち止まるとあっという間に数十匹の蚊が顔や手、全身に襲いかかりぼこぼこに刺される。長靴を履き、長袖、長ズボンに帽子をかぶっているが、シャツの上からでもやぶ蚊は刺してくる。

 

木々に隠れたイグアナや猿等の野生の動物を発見するとガイドが立ち止まり、指差して教えてくれるが、動物を観察するどころではない。襲いかかってくる蚊を払いのけることで精いっぱいである。

(ジャングル内を徒歩で自然観察に出かける)

 

(木に登ったイグアナ)

 

(大型のカタツムリ)

 

途中には沼地もある。木の枝を切って作った杖で体のバランスを取り沼地を抜ける。静寂の中に熱帯雨林の鳥の声が響き、いかにもジャングルの中にいる気分を盛り上げる。

 

2時間ほどジャングル内を歩いたが、宿泊施設に戻ってホッとしたというのが正直なところである。

 

ロッジには電気が通っていない。ソーラパネル式の電灯が一つ食堂にあるのみで、夜になれば他の場所は真っ暗闇の中だ。 食堂から部屋へ移動するときは持参の懐中電灯を使う。 夕食が済めば、真っ暗でやることが無い。午後8時には蚊帳をつったベットで寝る。 湿度が高く蒸し暑く寝つきが良くない。 不自由の体験だ。

 

2/2(金)アマゾン自然観察ツアー2日目

 

朝は敷地内を放し飼いの鶏の鳴き声で目を覚ます。

ベットがある部屋の窓にはあまり役に立たない防虫ネットが張ってあるだけで、ガラスは入っていない。外気が部屋に入ると朝方は少し肌寒く感じられる。 掛け布団は無いので、持参のダウンジャケットを掛け布団代わりに使う。

 

午前中は小型船外機を取り付けたカヌーでピラニアを釣りに出かけることになっている。アマゾン川にはピラニアがうようよいると想像していたが、それはテレビや映画のシーンで実際はそうではなかった。

 

アマゾン川の支流で流れが無く水草が多い岸辺の船から5名で約2時間釣り竿を垂らしたが、体長さ6センチ~7センチの小型のピラニアが3匹釣れただけだった。

 

肉を餌に釣り竿を垂らすと、釣り竿にあたりを感じて釣り糸を引き上げるが、ピラニアの姿は無い。餌の食い逃げだ。

(釣ったピラニア)

(女性ガイドが釣ったピラニア)

(ピラニアの鋭い歯)

 

中国人のフー氏が、釣ったピラニアに指をかまれた。ピラニアの小さな歯だが、ナイフのように鋭い。フー氏の指はナイフでえぐられたように切れていた。

 

フー氏は英語もスペイン語も分からないのでガイドの注意が行き届かない。そのため無茶がたたり怪我が多い。翌日にはロッジで飼っているインコに顔をくちばしでつつかれ軽い怪我をする羽目になった。

 

午後にはツアー客のアメリカ人の若夫婦とスペイン人の若者一人が新たにロッジにやって来た。6泊コースでジャングルでキャンプもするという。 

 

午後は前日とは異なるジャングル内を約2時間歩き動植物の観察をする。歩き出したとたんスコールが降り出した。スコールは直ぐ止んだが、その後蒸し風呂のように湿度が上昇する。

(シャングルの沼地にはやぶ蚊が多い)

 

 前日同様蚊が多く、雨具の上からでも蚊が刺してくる。約2時間のジャングル内歩行で観察できた動物は小型のサルと数種類の鳥だった。

 

キャンプに行くと意気込んでいたスペイン人の若者も蚊の数に圧倒され、キャンプ行を考え直していた。スペイン人はその後下痢に悩まされ翌日はすっかり元気を無くしていた。

 

宿泊所でも蚊が多いが、香取線香を使わない。当方のサンダルを履いた素足は20か所以上蚊に刺されていた。持参のキンカンを刺された箇所に塗るが、非常に痒い。

 

宿泊所で働いている現地のスタッフも蚊が身体にとまると手でピシッとはたいている。何故蚊取り線香を使わないのか不思議だ。

 

 

2/3(土)アマゾン川自然観察ツアー3日目(最終日)

 

本日でツアーが終わりだと思うと何故かホットする。やはり蚊がいなくてエアコンがある快適な生活の方がいい。

 

午前中はカヌーでピンクイルカを見物に出かける。 アマゾン川と支流が交わる場所にイルカが生息するという。川と川との合流地点は魚が集まるらしい。

 

合流ポイントにイルカはいた。 川面に姿を現すのは息つぎの時だけだ。目を凝らして川面を見ているとブオーという息つぎの音と同時にイルカの姿が川面に現れる。ピンクイルカはオスで、黒色が雌だという。

(ピンクイルカ)

(ピンクイルカ)

 

(川の中州は腰の高さまで水かさがあった)

 

この時期のアマゾン川は雨期のため徐々に水面が上昇している。乾季の時には

中州となっている陸地は川の水面下になっている。3月~4月には更に水面が2m~3m更に上昇して、川辺の高床式の住居の床下ぐらいまで水位が上がるという。

 

現地の人たちの床下には鶏、アヒル、犬や猫が同居している。猫が鶏やあひるのひなを襲わずに同居している姿には驚いた。

 

昼食後には小型船外機でイキートスの町へアマゾン川を遡る。

 

温水シャワーが出て、エアコン付きの宿の有難さをつくづく感じた。