祝・高橋留美子先生 米国の漫画賞「ハーヴェイ賞」の殿堂入り | 20世紀漫画少年記

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 『うる星やつら』『らんま1/2』『犬夜叉』などで知られる漫画家・高橋留美子先生が、米国の権威ある漫画賞の一つである「ハーヴェイ賞」で、殿堂入りを果たした。同賞は米国のコミック業界で最も権威のある漫画賞と言われており、日本人では昨年の手塚治虫先生に続き2人目という快挙。高橋先生の作品を数多く出版する小学館によると、6日に米国で発表されたということで、高橋先生は「アメリカの皆様に楽しんでいただき、とても光栄です。コロナ禍で大変な世の中です。私の漫画が少しでも皆様の心の安らぎになればと願っています」とコメントしている。

 

 

  『うる星やつら』から高橋留美子先生の作品に大いに楽しませていただいた世代として心からお祝い申し上げます。

 

 若い世代の方には知らない方も多いでしょうが、かつて『うる星やつら』のラムちゃんと言えば80年代のオタク&アニメ文化の象徴とも言える存在だった。「美少女」「ラブコメ」「コスプレ」「同人誌」等々・・・。オタク文化の大半を占めるジャンルは全て『うる星やつら』に帰結すると言ってもそれは過言ではない。高橋留美子先生が漫画文化に与えた影響は手塚治虫先生に匹敵するものがある。

 

 今回の「ハーヴェイ賞」受賞も高橋留美子先生の実績と功績を考えれば当然の結果と言えるだろう。

 

 2021年はコロナ渦か前年から続き、東京オリンピックもトラブルばかりで世の中には明るい話題は殆ど無く、漫画界には三浦健太郎先生、みなもと太郎先生、さいとうたかを先生、白土三平先生と大物作家の訃報が相次いだ。

 

 そんな中で高橋留美子先生の「ハーヴェイ賞」受賞は久しぶりの明るいニュースだった。この暗い世の中で一筋の光のような希望のあるニュースを私たちに与えてくれた高橋留美子先生にはお祝いと共に深い感謝の言葉を伝えたい。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 拙ブログは5月以来、私事(引越し・勤務上のゴタゴタ・医療手続き)により更新が途絶えていましたが、ようやく少し落ち着きはじめましたので徐々にですが再開したいと思います。休止している間に みなもと太郎先生、さいとうたかを先生、白土三平先生と大物作家の訃報が相次ぎ、私も一日も早く追悼記事を書きたかったのですが、休日にも片付けなくてはならない用事があり、更新に取り掛かれませんでした。その間、拙ブログにアクセスしてきてくれた閲覧者の皆様には深くお詫びいたします。