「会計士は、経営者と株主や投資家をつなぐ中立的な存在。」
今日読んだ本にはそんな風に書かれてあった。
そしてわたし自身の心持ちも同じく、
会社の経理担当として、株主や投資家に正しい情報を発信する。
迅速に、正確に、事実を伝える。
それがわたしの役目だと、
それがわたしのやりたい経営管理だと思っている。
ただ、最近、考える。
というより、いろんな状況から考えさせられる。
経理は、「中立的な立場」ではなく、
「会社側の人間」である、ということ。
事業を存続していくためには、押し通さないといけない取引もある。
それがたとえグレーな取引であっても、
がんじがらめにした理屈で、これは正当な取引だ、と
主張しないといけないことがある。
きわどいグレーであっても、白に近いグレーだ、と。
わたしは頭が良くない。
だから、一般的な流れに反れた取引に疑問を持ってしまう。
会計士さんも同じ部分に疑問を持つ。
普通に考えたら、おかしい、からだ。
でも、監査法人対応のわたしが、
「おかしいですよね」という言葉を発することは、
その取引を遂行する責任のある企業側の人間として、
「言ってはいけないこと」
なのかもしれない、と
最近本気で頭を痛める。
(読者の中には会計関連の方もいらっしゃると思うので、
念のため補足しておきますが、粉飾とかそういうレベルの話ではないので、
軽く流していただければと思います。)
わたしが今、会計士さんからある程度の信頼を受け、
「会計士に向いてますね」とか
「るち。さんがおかしいと感じたことは全部言ってくださいね」
とか言われる所以は、
自分が「企業側の人間」になりきっていないからなのか、
と、
それはある部分では良く、ある部分では問題なんだろうと、
自分の立つべき立場に迷いが出てきて、
葛藤とかジレンマとか、
企業に勤める者として、
経理を担当する者として、
正しいことをやりたいと思う者として、
会計に携わる者として、
・・・悩んでる次第です。
ベンチャーだから、見切り発車でGOなこともある。
書類関係なんて、全部後付け。こじつけ。つじつま合わせ。
わかってるよ。わかってるつもり。
でもIPOを本気で目指すなら・・・。
株主に嘘をつく行為がどういう結果を招くか、
会社を大きく見せようと思ってやってしまう行為がどういう結果を招くか、
少なからず前の会社で経験し、痛みを知ってるから。
通る理屈ならいい。
通らない理屈を固めないように。
監査法人もいるし、証券会社もいるし、
調査や審査が厳しい世の中になってきたから、
大丈夫やとは思うけど、
社長や副社長がいらいない知恵をつけないように、
なんとか戦っていきたいと、
「会社側の人間」だけれど、
正しいことをする「会社側の人間」でいられるように。
いろんな葛藤と闘いながら、
そう胸に誓うるち。でありました。
そして正しい判断力を身につけるために、
勉強することを続けていかないといけないと
改めて感じさせられる今日この頃でした。
いざというときに社長を制止できる、知識と経験と信用力を。
それらを身につけるために、今日もわたしは走ります。
ご清聴ありがとうございました。