営業がやってきた。
話を聞いた。
特におもしろい話ではなかった。
かるく流し、丁重におことわりした。
もう終わるかと思ったその時、
話が続いた。
「ところで、るち。さんはパートナーはいらっしゃいますか?」
ハァ???
「どーゆー意味ですか?」
「いや・・・僕には一応パートナーがいるんですが、
結婚を迫られてまして・・・
まだやりたいこともあるし・・・
結婚して子供ができても自分に責任が持てるのかなーとか不安で・・・」
はぁ。
で?
「いやぁ、なんかるち。さんは話しやすくてついつい。
同年代の女性は結婚に対してどう思われてるのかと思って・・・
るち。さんはご結婚は?」
「してないですけど。」
「お付き合いされてる方はいないんですか?」
あ゛ぁ?
「いないですけど?」
「焦ったりしないんですか?
周りは結婚ラッシュの年ですよね?」
んあ゛ぁ?
「まったく焦ってませんけど?」
「どうして焦らないんですか?」
あ゛ぁんだとぉ?

「若くして結婚して子供を産んだ人が正しくて幸せで、
27歳で仕事に勉強に頑張ってる人が間違いで不幸せ
なわけじゃないでしょ?
比較するもんじゃないでしょ。
それは自分が決めることで、他人の結婚に焦る必要ないと思うんですけど。」
「あぁ~すごい納得しました。そうですよね。
僕は周りばっか気にしてました。
自分がどうか、ですよね。
結婚どうしたらいいですかねぇ。
彼女の夢は僕と結婚することで、
家庭に入って僕のために家事育児をしたいみたいなんです。
でも僕は今の会社も転職したいと思ってるし、
ゆくゆくは起業も考えてて、
あ、その起業パートナーももう決まってるんですけどね、
他にもいろいろ勉強もしたいし・・・
なんか悩んじゃってて・・・
あの、
るち。さんみたいに仕事でバリバリされてる方は、
どんな男性が好きなんですか?
逆タイプとかがいいんですか?
それとも俺についてこい!タイプですか?」
・・・。
「もし結婚して旦那さんが、稼ぎは自分がつくるから、
るち。さんは家に入って、家を守ってくれって言われたらどうしますか?」
・・・・・
。
「いやぁ、なんかいろいろ聞いちゃってすみません。
仕事と関係ないのに。
でもすごい勉強になりました。
午後からの営業がんばれそうです!」
「それはよかったですね。(T_T)」
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というか、
まず、営業失格。
社会人としての自覚ナシ。
結婚を控えてる男が、
家庭を作ろうとしてる男が、
会社を売らず、人生相談。
別に私語をするなというわけじゃないけど、
それにしても、飲み屋やないんやから。
おまけにさっきまで売ってた会社を
転職するつもりだとか、
入社する前とした後のギャップや行き違いがあって、とか
言わないでしょープロなら。営業マンなら。
最後には、るち。さんとも出会いだと思ってますので、
仕事以外でもプライベートでもお話できたら・・・
だって。
いろんな意味で笑けてきたので、「そうですね。」と笑顔で応対。
でも最後にゆうておきました。
営業してるときに、目に輝きがなかったですよ。
こちら側は、そのモノが欲しい、というよりも
この営業マンと仕事がしたい、この営業マンなら話を聞きたい、
そっからですよ。
がんばってください。
という感じで、
うちは何モンやねんといわんばかりの偉そうな助言で終了。
こんな忙しい時期に、
なんで26歳男子の結婚人生相談やねん、と一人突っ込みしながら
業務に戻ったわけでした。
どーでもいいけど、
彼は細木数子のことを「先生」と呼び、
来年は大殺界に入るので、今年中に結婚しようかと。
と言ってました。
どうぞお幸せに。