
【出演】
設楽統、片瀬那奈、螢雪次朗、村上航、尾上寛之、鈴木砂羽、日村勇紀、杉作J太郎、平田満、前田健、モト冬樹、堀部圭亮、大石吾朗、徳永えり、北尾トロ、阿曽山大噴火
【監督】
豊島圭介
“ちょっと不謹慎、けれどポップでタメになる”
美人映画プロデューサーの須藤光子から依頼された‘愛と感動の裁判映画’の脚本を書くために、三流ライターの南波タモツは、生まれて初めて裁判所に足を踏みいれる。

ところが法廷には、映画のようにドラマチックな‘愛と感動’どころか……。

収穫した大根の大きさをめぐって友人を大根で撲殺した真面目なサラリーマン。
「歯が痛くて覚醒剤を打った」と泣きわめくシャブ中の女。
痴漢事件の裁判に社会見学で傍聴に来た女子高生たちの前で正義の味方をを気取りつつ、聞きようによっては卑猥すぎる医学用語を乱発して被告を罵倒する裁判官。
はたまたAV3本万引犯やら……突っ込みどころ満載のワイドショーのネタにもならないものばかり。

そんな中、傍聴席で知り合った傍聴マニアの西村、谷川、永田たち‘ウオッチメン’のメンバーと行動をともにすることとなったタモツ。

ある時、法廷内でさながらSM女王のごとき(!)の美人鬼検事・マリリンこと長谷部真理からタモツは、きつい言葉を浴びせられてしまう。

「さぞかし楽しいでしょうね。他人の人生を高見の見物して!」

傍聴人、裁判官、検察官、弁護士、裁判員、被告人……法廷という舞台で繰り広げられる様々な人間模様を描いた法廷コメディ。
映画の脚本を書くための参考で裁判所に足を踏み入れた売れないライターが、おかしな仲間との交流を通して傍聴の楽しさを知っていくという……事件の裁判に群がり、ライブ感覚で傍聴する人々をキツく笑い飛ばしている。
ウオッチメンが無実を確信し密かに応援していた被告人が、まさかまさかの大どんでん返しで罪を認めてしまうとは……。
それからマリリンが子持ちだったことを知ったタモツでしたが、そこから何らかの展開が生まれるのかなと思ったら、ただそれだけで終わっちゃった。
金髪スカート男の阿蘇山大噴火が傍聴マニアそのまんまの役で出ていたり、杉作J太郎がヤクザの被告人役で登場するなど、なにげにサブカル臭が漂っている


バナナマンの設楽の微妙にすっ惚けた演技も可笑しい。
一方、相方の日村は反則スレスレの(?)顔芸で笑いを誘う。
全体的に中途半端な作りでちょっと物足りなさを感じましたが、エンディング曲でなんとバービーボーイズの「ごめんなさい」が使用されている!
これだけでも多少、満足度はアップか?!

