エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて -26ページ目

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

某シネコンにて『マネーボール』を鑑賞。


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【キャスト】
ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラット、キャスリン・モリス、グレン・モーシャワー、ケリス・ドーシー


【監督】
ベネット・ミラー




“終わりなき挑戦の軌跡”


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ビリー・ビーンは、高校卒業後、期待されてニューヨーク・メッツに入団したが、入団後は予想に反し低迷の日々を送ることに……。

若くしてスターになった故の高慢で短気な性格も災いしてか、トレードでツインズなど数チームを渡り歩き、ついに弱小球団のオークランド・アスレチックスで約10年のプロ生活に終止符を打ち、自らスカウトマンに転身する。


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数年後、ビリーはアスレチックスの若きGMとなっていた。

だが貧乏チームの低迷は続き、ワールド・チャンピオンの座は遠い夢のままであった。


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しかも、ジアンビ、デーモンなど人気と実力のある選手たちは、ヤンキース、レッドソックスといった金満球団に引き抜かれては移籍していく。


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「アスレチックスは、金持ちチームのファーム組織か?育てるだけ育てたら、あっさり持っていかれる」

こんな現状を打破しようともしないフロントに苛立ちを隠せないビリー。

「ヤンキースやレッドソックスの金持ち球団がいて、その下に貧乏球団がいて、その下にクソがあって……その下にいるのが俺たちアスレチックスだ!」


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やがて、野球経験のない他球団のフロントスタッフであるピーター・ブランドとの出会いをきっかけに、彼を引き抜いてGM補佐に据え……。


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後に‘マネーボール理論’と呼ばれる「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自の理論を実践していくビリー。


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だがそれは、アート・ハウ監督らの反発を生み、逆にチーム状況は悪化してしまう。


それでも強引に独自のマネージメントを加速させていく。


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ロッカールームでは選手たちに、マネーボール理論3ヶ条を力説する。

1.〈攻めるな!〉
「ホームランはいらない。確実にヒットで繋げ」

2.〈振るな!〉
「フォアボールを選べ。ヒットでもフォアボールでも塁に出るのは同じだ。出塁率を高くしろ」

3.〈リスクを冒すな!〉
「アウトの危険性がある盗塁はするな。それからバントもするな。わざわざ相手にワンアウトをプレゼントすることはない。相手がバントをしてきたら二塁には投げず、一塁で確実にアウトにしろ」


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その揺るぎない信念と情熱は、チームに勝利をもたらすにつれ、少しずつだが選手たちやスタッフ陣を動かし、やがて公式戦20連勝という記録的偉業を成し遂げる。


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惜しくもア・リーグ地区優勝は逃したものの、アスレチックスは確実に強くなっていた。


こうしてビリーは、誰にも理解されなかった理論で誰もが認める結果を出し、選手として果たせなった成功をGMとして収めることになる。


アスレチックスをプレーオフの常連にまで押し上げたビリーの手腕は球界内で注目を浴び、ライバル球団であるレッドソックスからの誘いが舞い込む。


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しかしビリーは心の奥底に眠っていた自身のある問題に気がつき……。


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某シネコンにて『カイジ2~人生奪回ゲーム~』を鑑賞。


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【出演】
藤原竜也、伊勢谷友介、吉高由里子、生瀬勝久、香川照之、松尾スズキ、柿澤勇人、菜葉菜、宇梶剛士、森下能幸、山本浩司、光石研、嶋田久作


【監督】
佐藤東弥




“おかえり、クズの皆様”


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数々の命懸けのゲームに勝利し、多額の借金を帳消しにした伊藤カイジ。


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まさに人生の逆転を果たしたと思いきや……1年も経たないうちに、またしても借金まみれの‘負け組’に堕ちていた。


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地下の強制労働施設送りとなったカイジだったが、仲間から募った109万5千円を手に、2週間だけ地上に出ることを許される。

目的はただ一つ。
カイジ自身と、カイジにすべてを託した仲間たちの借金を返済するための2億円を手配すること。

しかし、2週間で2億円を稼ぐという夢物語を実現させるためにはどうすればいい!?


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思案するカイジだったが、偶然にも帝愛グループが経営する裏カジノへの招待状を手にする。


その裏カジノで遭遇したのは、当たれば10億円以上を稼げるモンスターマシーン・通称‘沼’。


一目で‘沼’が裏カジノの完全なコントロール下にあることを見抜いたカイジは、逆にその裏をつけば攻略できると直感する。

しかし、ただでさえ難攻不落の‘沼’を、更に100%攻略不可能なようにコントロールしている男がいた。

裏カジノの若き支配人・一条聖也である。


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しかも、一条とカイジの間には、驚愕の因縁があった!


地上300mの超高層ビルの間に渡された細い鉄骨を渡るという、まさに命懸けのゲームに挑戦して渡り切った男は、一条とカイジの二人だけだったのだ。


カイジにとって最大最強のライバル・一条が支配する‘沼’を攻略するため、カイジは同じ‘負け組’たちと結託する。


帝愛グループに父親を殺され、復讐する機会を窺いながら裏カジノで働く石田裕美。


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リストラによって家族に見放され、一発逆転を夢見て裏カジノに通う坂崎孝太郎。

そして、今までカイジの行く手を阻み続けていた利根川幸雄までもが、帝愛グループ内で失脚した地位を取り戻そうと仲間となった。


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まずは‘沼’に挑戦するための最低2000万円もの軍資金をどうにか工面しなければならない。


そんなカイジたちに、一条は、
「チャンスを差し上げたいのですが?」
と、悪魔の囁きを投げかける。


それは、成功すれば3000万円を獲得できるが、負ければライオンの餌食となる……まさに命懸けのゲーム‘姫と奴隷’への参加だった!


それぞれの理由でドン底の人生を送る‘負け組・クズ’の4人が、希望ある人生を奪回するために、命を賭けた数々の究極のゲームに挑む戦いが火蓋を切る!


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再び多額の借金を背負ったカイジが大金をゲットするために、まさしく命懸けのゲームに挑む姿を描くサバイバル・スリラー。


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地下からの脱出‘地獄チンチロ’、命懸けの三択‘姫と奴隷’、そして巨大モンスターマシーン‘人喰い沼’と、熾烈な心理戦が繰り広げられるのですが……残念ながら前作のようなハラハラドキドキ感が希薄。

カイジが徹底的に追い詰められていく絶望感や、目の前にぶら下がっている利益のために相手の裏の裏をかく心理戦の圧迫感に乏しい。


メインであるモンスターマシーンの‘沼’と向かい合う描写も、身も蓋も無い言い方をしちゃうと、ただただパチンコに熱くなってるだけとしか見えず。

「俺は勝つ!絶対、勝つ!」
と熱い台詞を吐かれても、単に必死こいて玉を弾いてるだけじゃん……的な。


それにしても、前作であれだけ超命懸けの思いをして、やっとこさ地上に戻れたというのに……たった1年でまたまた地獄のような地下世界に舞い戻っているカイジ。
懲りないというか、学習能力ゼロというかあせるあせる


期限付きで地上に出ても、最初に足を運ぶのは競馬場だし、因縁の利根川と再会したと思ったら賭け将棋に誘われて……あっさり騙されるし。

相変わらずお人好しすぎるオバカさんキャラ全開で、クズ気質にますます拍車がかかってます(笑)。


そんなカイジが今回挑戦するのは‘沼’だ!
まあ、簡単に言っちゃえば近未来風のパチンコです。

で当然、イカサマされてるワケで、その裏の裏の裏をかいて、もひとつ裏をかいて……遂に難攻不落のマシーンを攻略か!……の寸前に、一条はあっと驚く最終手段(卑怯極まりないインチキ)に出て見事に阻止!

最終手段なんて聞くと、どんな凄い作戦を~と思ってしまいますが、何てことはない、メチャメチャ原始的な方法なんです、これが。(確かに有効ではあるけど)

すってんてんになったカイジは再び地下へと連行されそうになるも、ここで仲間の3人が禁断のカードを使ってお金を工面してくれて……最終的には10億以上の大金をゲットしてめでたしめでたし。


ところが、最後の最後でカイジは……ホントにこの人、オバカさん。
日本一のお人好しぶりを披露して物語の幕は閉じる。


ネットのレビューを見ても酷評の嵐だった今作。

ただ主要キャスト5人の演技合戦は見応えあり。


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藤原竜也は舞台風のやたらとオーバーな演技なのですが、これはわざとでしょうね。

「えーーー!!」と何回も驚く際のリアクションが違和感バリバリのオーバー演技で笑えます。
(「金」と聞けばすぐに食いつくカイジ。相手は騙しがいがあるだろうなぁ?)


伊勢谷友介も藤原竜也に対抗するかのようなオーバーアクトで、喜怒哀楽をベタに表現。
とにかく表情が抜群にいい!
特に冷酷な笑みが秀逸。


そして香川照之と生瀬勝久も、オーバーな演技に徹している。

香川照之が四つん這いの‘人間椅子’状態にされて、その上に腰掛ける伊勢谷友介……これは力石徹に服従する丹下段平?(笑)。


演劇風芝居に終始する男優陣に対し、吉高由里子はいつも通り。
超可愛いメイド服姿は必見!


それから‘姫と奴隷’シーンで、好きな女優のひとりである菜葉菜が姫役で登場!
出演時間は少ないながら、印象に残る役でした。


あと前作でカイジを翻弄しまくった山本太郎 がワンシーンだけ登場し、またもや騙しにかかります。(干される前の撮影?)



野球(メジャー)ファンにはたまらない作品でした!


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とにかくブラピがメチャメチャいい!



一方、こちらは……


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吉高由里子のメイド服姿は可愛かったんだけど……。