
【出演】
優香、椎名桔平、香里奈、小栗旬、杉本哲太、小市慢太郎、松本まりか、三條美紀、諏訪太朗、黒沢清
【監督】
清水崇
“恐怖は後世から続いている……生まれ変わっても、恐怖は繰り返される”

昭和45年、群馬県の尾野観光ホテルで無差別大量殺人事件が発生した。
犯人は大学の法医学教授・大森。
被害者は大森の幼い娘を含む11人。
大森は犯行直後に自殺したため、動機はまったく不明であった。
それから35年後の現代。
この事件の映画化に執念を燃やす映画監督・松村。

オーディションでこの映画の主役に大抜擢されたのは新人女優の杉浦渚だった。

だが彼女は、見知らぬ少女の幻覚と赤い三角屋根のホテルの夢につきまとわれるようになる。

やがて、映画のリハーサルがスタートし、怪現象は周囲の人物をも巻き込んでエスカレートしていく。
そして……撮影が佳境に入り、過去のホテルに追い詰められた渚は、あの事件の衝撃的な真実を知ることになる!

前世、現世、輪廻転生というオカルトに彩られた世界を舞台に、自らの存在に隠された秘密と逃れる事のできない運命に翻弄される恐怖を描き出すホラームービー。
前世によって定められた運命が題材で、次第に謎が解き明かされていく。
優香演じる渚の前世は殺された少女だった……かと思いきや意外にも……。
なるほど、そういうことか……完全に騙されました。
清水監督の代表作『呪怨』と比べると‘怖さ度’は、さほどでもない。
ただ映画撮影現場が舞台なのは『女優霊』を(Jホラーの大傑作!『リング』よりも数倍怖い)彷彿とさせるものが。
ラスト……精神に異常をきたし拘禁服を着せられて軟禁状態の……優香のあっちの世界にイッちゃってるかのような表情が、ある意味一番怖い!?
目をひんむいて叫ぶ様も凄いです。
ちなみに優香と香里奈の絡みは、たったワンシーンしかありませんでした。(この二人、実は因縁のある間柄の設定なのに)
ちょっと残念。
それから黒沢清監督がカメオ出演しているのにも注目を。(台詞もあり)