
【出演】
武田梨奈、高橋龍輝、天野暁兒、須藤雅宏、蒲生麻由、渡辺久江、西冬彦、杉山綾、小林由佳、秋元才加、美里ゆう
【監督】
西冬彦
“きみ、蹴られたいの?イクよ!”
空手道場へ通う女子高生の土屋圭。

圭は天性の運動神経で男子顔負けの強さ。
道場でも一目置かれている存在だ。
だが、師匠の松村は黒帯を許してくれない。
「空手の極意は型にあり」
組手で相手を叩きのめすことばかり考えている圭を認めようとはしない。
延々と基本と型ばかりの稽古を指示するのだ。
「私はこんなに強いのに!」
不満でしょうがない圭。

師匠に対する圭の苛立ちは、遂に‘壊し屋’への参加という最悪の形となって現れる。
‘壊し屋’は……格闘技、武道の達人たちを集めて、依頼された標的を‘壊す’集団。
そこには様々な使い手達がいた。
変則蹴りの名手‘天衝’。剣術の達人‘虎突’。軽業の‘跳華’。突き名手‘空拳’。変則蹴りの名手‘天衝’。剣術の達人‘虎突’。
彼らに襲われた相手は、肉体だけでなく心までも壊されるのだ!

‘壊し屋’の入門テストに合格した圭は、壊し屋と松村の因縁を知ってしまう。
だが、もはや圭に逃げ場は無かった。

師匠の松村を襲う壊し屋の精鋭達。
弟子のために立ち上がる松村。
遂に戦いの時が!
果たして、型は戦いに使えるのか?
そして、師匠松村の真意とは?

天才的な空手の腕を誇る17歳の女子高生が“壊し屋”と呼ばれる集団に立ち向かう失神体感アクション・ムービー。
女子高生と本物の武道家や格闘家が、全ての技を本気で当てて倒しあう。
しかも、休む間もない‘5分に1回’のアクションシーン!
ワイヤーやCGを一切使わない本格派リアルアクションが見ものです。
演技とはいえ、本当に蹴り、正拳突きなどを顔面や後頭部、身体におもいっきりぶち当てています。
見せ場のアクションシーンは、ご丁寧にもスローモーションでリピート再生もしてくれる。
主演の武田梨奈は、女優でありながら空手黒帯で、元全日本チャンピオン。 得意技は高速ハイキック!
その武田梨奈の動きはハンパない凄さで、かなり危険なシーンも自ら演じています。
ブルース・リーばりのヌンチャク捌きも圧巻。
美少女空手家・小林由佳とマジで蹴り合う対決シーンは大注目!(しかも両者とも制服姿で)
全体の雰囲気や展開は、70年代の香港カンフー映画的なノリです。
アクションを見せることがメインで、ストーリーは二の次。
クライマックスは、拉致された圭を救出に向かった松村と壊し屋軍団のバトル。
(松村は大山倍達を彷彿とさせるキャラ)
戦う場所は~‘鏡の部屋’でもなく、‘死亡の塔’でもなく、‘廃墟’でもなく……学校にフツーにあるような平凡な体育館(笑)。
低予算テイスト全開!?
そして壊し屋たちは、格好だけでなにげに弱い


次々にKOされてしまい……残るはボスと用心棒の二人に。
ボスは、
「俺を甘く見るなよ」
どんな凄い技の使い手かと思いきや、ナイフを取り出す(笑)。
でも、あっという間にのされてしまう。
いよいよ因縁の相手の用心棒との一騎打ち……ド迫力の攻防を期待したら……いきなり拳銃を向けるって



ところが、松村は素早く動くや拳銃を蹴り飛ばし、顔面に蹴りを入れて完全KO!
呆気なさすぎる……。
ていうか、せっかくのクライマックスなのに、主役の圭は見ているだけでほとんど何もしていない(笑)。
などとツッコミを入れながらも、これが意外と面白かった。
「映画秘宝」愛読者なら、間違いなく楽しめます(^^;
ちなみにエンドロールでは、ジャッキー・チェンの映画ばりにNGシーンのオマケ付き。
カットがかかっても役者が起き上がれず、慌ててスタッフが駆け寄ったりするなどの描写がリアル。
またカットがかかった瞬間、蹴り倒した相手に「大丈夫ですか?すいません」と心配そうに声をかける武田梨奈の姿も収められています。