『プリンセス トヨトミ』 | エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

エルドラド 「時をかける言魂」 『時かけ』と仲里依紗に魅せられて

ただの戯れ言?!またはエッセイのようなもの。
そしてボクは時をかける。

某シネコンにて『プリンセス トヨトミ』を鑑賞。

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【出演】
堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、森永悠希、沢木ルカ、笹野高史、和久井映見、宇梶剛士、甲本雅裕、合田雅吏、村松利史、菊池桃子、平田満、江守徹、宅間孝行、玉木宏


【監督】
鈴木雅之




“大阪全停止!その鍵を握るのは、トヨトミの末裔だった”


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7月8日金曜日、午前4時……大阪が全停止した!


遡ること4日前の月曜日。
東京から大阪に3人の男女がやって来た。


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彼らは会計検査院の調査官。その仕事は国家予算が正しく使われているのかを調べること。調査対象は各省庁から国が出資している団体、助成金を受けている地方自治体にまで多岐にわたる。

この度、大阪府庁をはじめとする各団体の実地調査のために大阪の地を訪れたのだ。


その3人は……。


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超エリートの松平元。

税金の無駄遣いを許さず、調査対象を徹底的に追い詰めるその姿は‘鬼の松平’として怖れられている。
また、誰も彼が笑ったところを見たことがないとも言われており、いつも苦虫を噛み潰したような表情。
しかし、大好物のアイスを食べている時だけは若干、表情が緩む。


その部下で女性調査官の鳥居忠子。

少々、頼りないが……時に天性の勘で大きな仕事をやってのけ、‘ミラクル鳥居’と呼ばれている。
かなりの天然キャラで超大食漢。
とにかく食べる、食べる、食べまくる!
好物はお好み焼きで、特に豚玉がお気に入り。(たこ焼きにも目がないようだ)


もう一人の部下、日仏のハーフでクールなイケメンの旭ゲーンズブール。

本省から出向してきた若きエリート。
ちょっと謎めいた雰囲気で何かを隠している?
鳥居から「旭くん」と呼ばれると「ゲーンズブールです!」と即座に訂正。
好物は、ポッキー?


そんな3人は順調に実地調査を進め、府庁と市立中学校の調査を終え、次の調査団体のある空堀商店街を訪れる。


この商店街に、ちょっと変わった少年と少女がいた。

真田幸一と竹子が夫婦で営むお好み焼き屋‘太閤’。
その一人息子・大輔は、無口で職人気質な幸一から、
「立派な男になるんやで」
と言われ続けてきたが……彼は「女の子になりたい」という切実な悩みを抱えていて、なんとセーラー服で学校に通っている。

そして、大輔の幼馴染・橋場茶子は、幼い頃に両親を事故で亡くし伯母に引き取られて育った。
男勝りで喧嘩が強く、学校でいじめらている大輔をいつも守ってきた。


調査員一行は、財団法人‘OJO’がある長浜ビルへと向かったが……検査は問題もなく無事に終了。


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食い意地の張った鳥居の熱意に負け、ビルの前にある‘太閤’で食事をとることに。

「豚玉!あ、ねぎ玉もください」
「まだ食べるんですか!?」


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すると松平が携帯を忘れて来たことに気付き、一人‘OJO’へと戻ることになる。

インターフォンをいくら鳴らしても反応がないのを不審に思い中に入ってみると……先ほどまで働いていた職員の姿が忽然と消え、静まり返っていた。

よく見ると電話線がつながっておらず、デスクの引き出しの中もすべて空っぽ。


翌日、再び‘OJO’を訪れた松平たちは昨日の一件の説明を求めるが、経理担当の長曽我部にのらりくらりとかわされてしまう。

不信感を募らせた松平は、本格的に調査することを決意するが……。


徹底的な調査を重ねるも‘OJO’のボロはまったく出てこない。

鳥居は、
「これでもしOJOが嘘をついているとしたら、大阪中が口裏を合わせていることになっちゃいますよ」

とその時、松平の脳裏にある考えがひらめいた!

「そうだ、大阪のすべての人間が口裏を合わせている!」
「はあ?」


ビルのロビーにある扉に目を付けた松平は、その扉を開けることを要求するも拒否されてしまうが、それでもしつこく食い下がっていると……。

「私がご案内しましょう」
現れたのは、‘太閤’の主人の真田だった!


案内に従って扉の中に入り、長い長いトンネルを抜けると……国会議事堂のような場所に出た。

呆然とする松平。

「大阪国議事堂です」
「大阪国……???」
「私は大阪国総理大臣、真田幸一です」


そこで歴史を覆す真実が明らかになる!


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そして鍵を握るのは……。


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プリンセス!




「大阪が全停止した」という奇想天外な設定から物語が始まり、会計検査院調査官と、400年間‘あるもの’を守り続けてきた大阪の男たちとの攻防を描く驚天動地のエンターテインメント・ムービー。


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これぞ荒唐無稽、壮大で痛快な‘ホラ話’!

しかし後半で、大阪の男たちがこぞって府庁舎に結集する怒涛の展開となり一瞬たりとも目を離せない面白さ。


中井貴一の重厚な演技が、有り得ない‘ホラ話’に妙な説得力を与え、いつしかグイグイと引き込まれていきます。

‘大阪国総理大臣’としての圧倒的な存在感、貫禄ある佇まい、卓越したリーダーシップ!

○○さん、この映画を観て少しは真田さんを見習えよ……などとチラッと思ったりしてあせるあせるあせる



父と息子の強い絆という普遍的なテーマで物語を収束させるあたりも憎い!
父親は息子に何を伝えたいと思っているのか。
男から男へと受け継がれる‘モノ’がそこにはあるのです。



コメディ部分を一手に引き受け大活躍の(?)綾瀬はるか演じるミラクル鳥居のすっ惚けた天然ぶりがサイコーです!

男たちが中心の話の中で、いい具合に息が抜けて楽しめる。


それからファーストシーンは大注目!

無人の大阪の街を走り回る鳥居の姿をスローモーションで映し出すのですが、その際の……迫力ある○○に、ついつい視線が(^^;

男子必見?(笑)。



あとこの人が、軽いノリのたこ焼き屋のあんちゃん役でカメオ出演しています。


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それと大輔役を演じた森永悠希って『しゃべれども しゃべれども』に出ていた子だったんですね~大きくなってたから分からなかった。(雰囲気が何となく染谷将太に似ている)