
【監督】
デイヴィッド・シントン
“それは奇跡の宇宙体験”

月へ……。
1960年代。
アメリカ合衆国は宇宙計画で、ソビエト連邦の後塵を拝していた。
ケネディ大統領の強い意志のもと、人類初の月着陸を目指してアポロ計画を発動させる。

全世界が注目する中、9機のロケットが月へと飛び立ち、12人が月面を歩いた。

「ひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」
そして、未だに地球外に立った人間は、この12人しかいない……。

「地球は、この広大な宇宙という砂漠に浮かんでいる奇跡のオアシスだった」

人類にとって月へ行くこと、そして地球に生きることの意義とは?
月に赴いた宇宙飛行士たちの‘生’の証言と、鮮やかに蘇ったNASA秘蔵の映像で綴られるアポロ計画のドキュメンタリー。
ロン・ハワードをはじめ『アポロ13』のスタッフが参加しての製作。
60年代当時の印象的な出来事を挿入しながら(ケネディ暗殺、ベトナム戦争、社会運動など)宇宙に命を懸けた元飛行士たちのインタビューと貴重な映像が次々に登場。
人類初の月面着陸を目指してアポロ計画が発動し、全世界が注目する中、1972年までに9機のロケットが月へと飛び立ち、12人が月面を歩く結果となったが、そんな当時の状況を計画に参加した元宇宙飛行士たちが振り返る。
ラストのこの言葉が印象的。
「誰も決して、月に遺した私の足跡は消せない」
またエンドロールで「実はアポロ計画は‘ヤラセ’だったのでは?」という噂に対して、ユーモアたっぷりに反論する彼らの言葉が可笑しい。
(『カプリコン1』への皮肉?)
インタビューを受ける元宇宙飛行士たちは、40年の月日を経て、当然ながら皆‘おじいちゃん’になっています。
しかし昔を振り返って話をしている時の表情の素晴らしいこと!
生き生きとし、誇りに溢れています。