
【出演】
小西真奈美、佐々木りお、岡田義徳、村上淳、山口紗弥加、上田耕一、斉藤暁、絵沢萌子、岸部一徳、山崎一、田中要次、堀部圭亮、倍賞美津子
【監督】
緒方明
永井小巻は、下町育ちの31歳。
ある日、自称小説家の夫・範朋のあまりのダメ亭主ぶりに愛想を尽かした小巻は、娘ののんちゃんを連れて実家に戻ることにした!

人前で必死にすがる夫に……
「叫ぶよ!さよなら」
「悪いけど、俺しつこいから(ニヤリ)」
母親が独り暮らしをしている実家に戻った小巻とのんちゃん。
「ただいまー!」
「おか……え!?」
まずは仕事を見つけねば……と面接を受けるも……。
「子供の送り迎えがあるから4時間しか働けないので、ユルユルッと仕事したいんですけど」
「ユルユルッとって……あんた、日本経済舐めてない?」
「……」
こんな調子では勿論、うまくいかず……生活は困窮。
貯金の残高も減るばかりで、
「ちょっとヤバイな」
そんなある日、高校時代の恋人で、現在はカメラ店を営む健夫と再会し……。
健夫に連れて行かれた小料理屋‘ととや’の鯖の味噌煮を食べ、「美味しい!」
その瞬間、小巻はある野望を思い立つ。
「決めた!得意な料理を活かしてお弁当屋を開こう!」
美味しい弁当屋を持つことを胸に、‘ととや’の主人に……
「弟子にしてください!」
30になるまで何も考えず、のほほんと生きてきた世間知らずの小巻でしたが……。
「わたしの生き場所をやっと見つけたんです!居場所じゃなくて‘生き場所’!」

真っ直ぐな性格で思い切りの良さは天下一品!
そんな下町育ちの子持ち女子が、だらしない夫を捨て、弁当店オープンに向けて奮闘するハートウォーミング・ストーリー。

劇中、何度も登場する小巻の作ったのり弁。(何層にもなっていて、図解入りで説明される)
これがメチャメチャ美味しそう!
食べたくなること間違いなし。
小西真奈美が素晴らしいの一言!
ちょっと浮世離れした小巻を生き生きと演じています。

別居してもしつこく付き纏う夫。
物事がうまくいかず落ち込む小巻に優しく語りかけ、いい雰囲気になったかと思いきや……いきなり股間に強烈な膝撃ち!
「人の弱みに付け込むんじゃねえよ!」
そして最高の名台詞(?)が、
「飲も、飲も、トルネード野茂!なんちって」
それから飲み屋の女将を演じた絵沢朋子……日活時代からお得意のやさぐれた雰囲気の女役が超ハマってます。
(こういう役をやらせたら日本一!)
温かい気持ちになれて元気が貰える作品でした!