【出演】
石原さとみ、真木よう子、渡辺有菜、鹿谷弥生、酒井彩名、滝沢沙織、白石美帆、高田純次、柄本佑、吉瀬美智子、光石研、哀川翔、木村祐一、八木亜希子、大杉漣
【監督】
瀬々敬久
憧れのキャビン･アテンダントになった早瀬ゆかりは、同姓同名を取り違えるという有り得ないミスで、会社のバスケットボール･チーム“JALラビッツ”に入部させられるハメに。
まったくバスケ初心者だったゆかりの隠れた“才能”を見出した林監督に乗せられて……毎日、体育館で激しい練習三昧の日々。
その疲れからCA研修ではついつい居眠りも。
しかし、少しずつ「なんか面白いかも」と思えてきた矢先、ラブラブだったパンクスの彼氏が僧侶になるため実家に戻ってしまい……。
実在のチーム“JALラビッツ”をモデルに、仕事に、バスケに奮闘する女性たちを活き活きと描いた青春ストーリー。
素人同然なのに練習試合でスタメンに起用されてしまい、唖然となるゆかりは監督に、
「常識を考えてください！無理です！」
「じゃあ、非常識になれ」
「はあ？」
ところが……ゆかりは抜群の動きを見せ、相手チームの監督は、
「あの0番に気をつけろ！あれは秘密兵器だ」
実はゆかりは子供の頃から合気道の英才教育を受けていて、人の動きを読むことには長けていたのだ！
しかし……徐々ににボロが出始め、
「監督、ゆかりにシュートのやり方、教えてないでしょ？」
「あ！」
不甲斐ないプレーしか出来なかったゆかりは、持ち前の負けん気から猛練習を重ねて実力を付けていき……と同時にバスケの魅力にもハマっていく。
「わたし、バスケ好きみたい」
リアリティ溢れるバスケの試合シーンは、手に汗握る臨場感！
クライマックスは、ライバルチームとの対戦。
ゆかり達は、ここという場面である作戦を敢行する。
それは……ゆかりが‘踏み台’になってのダンクシュート！
日本女子バスケ界初のダンクが見事に決まった……が、反則で無効に。
「え？」
「反則なのは知ってたけどさ、どうしてもダンク決めたかったから！」
「……」
そして、試合は進み……2点ビハインドのまま遂に残り時間1秒。
ゆかりは逆転を賭けて‘3ポイントシュート’を放つ！
「勇気を出して、今を生きる」
監督役の高田純次が、飄々としていていい味を出しています。
なにげに名言（？）を連発し……
「いい言葉だろ。俺が考えた」
真剣な表情、重々しい口調で言っているから思わず納得してしまいますが……実は、たいしたことは言っていない（笑）。
瀬々監督らしからぬ（？）爽やかな作品で、観終えた後には清涼感が残ります！