
「品川クン!」
「オメー、何してんだよ!?」
「品川クンが会ってくれないのでストーキングしました!」
「犯罪じゃねえかよ!」
「またまた~寂しかったくせに~~」
「寂しくねえよ!」
「会えて嬉しいくせに~~」
「嬉しくねえよ!」
「わたしは嬉しいです。品川クンに会えなくて寂しかったですし」
「……」

「オジイチャンに聞かれたんです。どうして品川クンと友達になったんだって。同じだと思ったんですよね、品川クンのこと。ヤンキーで周りの人とどう付き合っていいかわかんなくて……いつも独りで寂しい思いをして……だからわたし、品川クンに声かけたんです。わたしだったらきっとこの人のこと、わかって上げられるかもしれないって」
「随分と上から目線なんだな」
「でもそれはただのキッカケで……きっとわたし、品川クンのことが羨ましかったんですよね。最初に会った時からずっと」
「羨ましい?」
「だって品川クンはいつも有りのままの自分でいるじゃないですか」
「……」

「品川クン、これ!これを渡しに来たんです」
「……!?」
「それじゃ!」
「え!?」
花はマイクに向かい、全校生徒に……遂に真実を。

「皆さん、おはようございます。生徒会長の足立花です。この度は本当に申し訳ありませんでした。ケンカの原因は全てわたしの責任です。わたしはずっとフツーの女の子に戻りたいと思ってました。フツーの女の子になって、フツーの友達を作って、フツーの学校に行って自分の居場所を作りたい……そう思ってこの学校に入りました」
一方、大地は花から手渡された封筒の中を見て異変に気付き……花の告白を止めるために学校へ!

「仲間が出来てきて、みんなに認められるようになって、やっとフツーの女の子になれたと思いました。でもそれは、わたしの勝手な思い込みでした。なぜなら……皆さんが見ているわたしは本当のわたしではないからです。本当の自分を知られること、凄く恐れていました」

「品川クンはそのことを知っていたからこそ、わたしを庇ってくれたんです。だけども嘘をついても、この場所にいるワケにはいきません。本当の理由をお話します。ケンカに巻き込まれた本当の理由は……わたしが……わたしがヤンキーだったからです。わたしは……ハリケーンアダです。ケンカばかりしていました。その時の相手がまた……わたしを探しにここに来たんです。ですから品川クンと和泉クンは何も悪くありません。全てわたしの責任です。本当に申し訳ありませんでした」
「足立!お前、何やってんだよ!こんなことして、どうするつもりだ!」
「品川クンが退学になってまで、わたしはフツーのコでいたくありません!いられるワケないじゃないですか!!」
と、そこに……長崎たちが殴り込んできて花を挑発!

「やめとけ!相手にすんな!」
「品川クン、やっぱりヤンキーはヤンキーなんですね。ケジメをつけてきます!」
遂に花は最終決戦へ!
「どっちが勝ってもこれが最後だよ!いいね!」

「花さん!」
「これはわたしのケンカだ!わたしがケリつけるから邪魔すんな!」

ハリケーンアダ降臨!
ヤローどもを薙ぎ倒し、最後は宿敵の長崎を完膚なきまでにKO!
(なんか『ドラゴン危機一発』みたい?)

そして……。

【3】に続く
