~サヨナラみんな…全てを捨てて最後の対決~
【あらすじ】
花を庇ってケンカを起こしてしまい、退学の危機に陥る大地。
大地が退学処分にならないよう千葉や凛風と共に周囲の人々を説き伏せようとする花。
しかし、大地の処遇に反応の冷たいクラスメイトたち……さらには執拗にヤンキーの長崎が花に迫る!
果たして大地、花のラストは……!?
花を庇ってケンカをした大地は。

「品川クン」
「オメーには関係ねえだろ!ムカついたから殴っただけだよ」
退学覚悟の大地でしたが……。
堺先生は「お前を絶対に退学なんかさせない!しばらく自宅謹慎してろ。後は俺が何とかする」
花は「フツーの女の子として品川クンのために出来ることをやります」
と嘆願書集めに奔走……しかしクラスメイトは冷たい反応。

「みんな、どうして品川クンを仲間と認めてくれないんでしょうか?」
花は大地がケンカをした本当の理由をみんなに話す決意を固めたところ……それを和泉が阻止。
「品川はお前が築き上げたものを守るために、ケンカをしたんだ。お前のするべきことは、生徒会長として今まで通りにやっていくことだろうが!」
朝、学校に行く準備をする花にオジイチャンが……。

「毎朝毎朝、それ大変だな」
「もう慣れたから大丈夫……」
「そう?まあ、慣れるということはいいことなんだけどもさ、慣れすぎちゃうのも良くない。慣れすぎると頼ることになるから」
「……」
「もう頼る必要なんてないんじゃないかな?有りのままの花でいてもいいんじゃないかな?」
「品川クンが守ってくれたの。フツーのコでいさせてくれたの。ヤンキーだってことがバレたら、品川クンのしたことが無駄になっちゃうでしょ?……品川クンをガッカリさせるようなことは出来ないよ」
「そうかな?フツーのコでいるってことはそういうことなのかな?じゃあさ、花はどうして品川クンと友達になったんだ?」
「……」
花は大地の家を訪れるものの……。

「品川クーン!ビシッ!品川クーン!渡したいモノがあるんです!品川クン!……品川クン……また来ますからねっ!!」
花のことを思い、敢えて会おうとしなかった大地。
そして親友の練馬に、素直な気持ちを打ち明けます。
「俺さ、あいつにスンゲー感謝してんだよね。あいつと出会って居場所が出来て、見失ってたモノ見つけることが出来てさ……スンゲー嬉しかったんだよね。男とか女とかじゃなくて戦友って言うか……とにかく、足立は俺の恩人なんだよ!」
登校する花と凛風の前に……突如、立ち塞がる長崎率いるヤンキー軍団。

「何の用ですか?」
「あんたを倒したいんだよ」
「わたしはもうヤンキーじゃないんです。ケンカをする気はありませんから。行きましょ」
「そう簡単に過去から逃れられると思うなよ」
「……」

長崎たちに後輩を拉致された和泉は、敵陣に乗り込み大乱闘!
そこに駆け付ける花たち。

「和泉クン!」
「来るな!」
このケンカが原因で和泉は停学に!
「あいつらの挑発には絶対に乗るなよ」
花にそう忠告して学校を後にする和泉。
和泉が元ヤンキーだと知った、クラスメイトからは一斉に非難の声が巻き起こる。

花は居た堪れず、
「違います!和泉クンは仲間を助けに行ったんです!ヤンキーだからケンカをしたんじゃありません!」
が……ふたりの不祥事により、生徒会は解散の危機に陥ってしまう。
花、独り教室で……。

※このシーン、メチャクチャよかったです

花ちゃんが封筒に貼るシールを‘どれにしようかな?’と指で指す仕草が何とも言えず可愛くて


(それと顔を斜め上に向けて物思いに耽る姿は『時かけ』で、あかりが涼太の部屋を去る際のシーンと思わずオーバーラップを)
【2】に続く
