
「きったねえ字だなぁ」
「悪かったですね」
「……なんでお前が辞めなきゃなんねえんだよ!」
「ヤンキーだからです。いくらフツーの女の子になったつもりでも、ヤンキーだった自分は消えないんです」
「だから何で消す必要があんだよ!?そういうお前も含めていまの足立花があんだろ!だったら堂々としてろよ!」
「無理です。みんなきっと、わたしのことを軽蔑しています……もうあの場所に戻ることは出来ません」
「お前さー、羨ましいって言ったよな?有りのままでいる俺が羨ましいって?俺、ヤンキーだって思われてんだぜ。それでも羨ましいのかよ?」
「だって品川クンは全然、気にしてないじゃないですか?何を言われても変わろうとしないじゃないですか?」
「格好の問題じゃねえからだよ。周りがどう思おうと俺は俺だ。今は自信持ってそう言える」
「……」
「貼られたレッテルは自分で剥がせってお前、そう言ったろ?だったら剥がしゃいいじゃねえかよ!いつまでそうやってウジウジしてんだよ!レッテル貼ってんのは、お前自信なんじゃねえの!?」
「……」

「お前の夢……みんなと一緒にいつまでも変わらずにいたいんじゃねえのかよ!?だったらそのレッテル、自分でちゃんと剥がせ!」
大地に促され……花は、みんなのいる教室へ恐る恐る入ると……。
千葉から嘆願書を手渡される。

「足立さんは仲間のためにケンカをしたんだよね!?だから僕たちも仲間のために出来ることをした!」

そして大地にも……。
「ほら、みんなにお礼言いなよ」
「……やべっ……ありがとな」

「何、泣いてんだよ!」
「泣いてませんからねっ!ウワア~~~~ン!ブヒッーーー


チーン!」「あーー!お前、鼻かむんじゃねえよ!」

大地は仲間の嘆願書のおかげで退学を免れ大団円


そして……。

「行ってきまーーす!」
「行ってらっしゃーーい!」
「行ってきまーーす!」
辰夫は花の置いていったメガネに気付き、
「……行ってらっしゃい」
「品川、おはよう!」
「……!!」
「おはようございます」
「……あの!!」

「これ!……ずっと探してたんだ」
「ゴメン……覚えてなくて」
「あ、いや、いいんだ!フツー覚えてないと思うし、それはいいんだけど……あの……好きなんだけど……最初に会った時からずっと」
「ホント!?」

「諦めないでよかった」
「あ?ところで名前、聞いてもいいかな?」
「足立花です!」

「はい?今、なんつった?」
「いや、だから足立花!」
「足立さん、品川クン、おはよう~!」
「おはようございます!」
「メガネ外したんだ?」
「あ、そうなんですぅ」
「……マジかよ!?」

「品川の奴、花さんにコクったんだってよ!」
「ちげーんだよ!」
「そうなんですぅ」
「お前にコクったんじゃねえんだよ!」
「返事はどうなの?」
「そうですね~~」
「……」

「あ、先生!品川クンにコクられちゃいました!」
「そかそか、よかったなぁ」
「はい!」
「今、お前なんつった?」
「はい?」
「どっちなんだよ!」
「どっちかわかりません~質問の意味がわかりません」
「どこまでバカなんだよ!」
「それがわかれば苦労しません!」
「……うっぜー」

『ヤンキー君とメガネちゃん』 ~終~
とうとう終わっちゃいましたね……『ヤンメガ』
最高に笑えて、そして泣けるドラマでした


ところで最後の最後に千葉クンが……「またね~」と言って画面を横切って行きました。
「またね~」……てことは……ひょっとして……。
これは期待しちゃっていいのかー!?
来年の春を期待しちゃっていいのかー!?
大地と花にまた会える日を期待しちゃっていいのかーー!?