「壁にはポスター貼ってあるよ」
ん??あーー!『時かけ』のポスター

「写真撮れば?」
「え???あの……ここ脱衣所ですけどいいんですか?」
脱衣所には前も隠さず立派なモノを……のオジサン3人。
浴場にも3~4人のオジサン達。
「お客さんさえ撮らなければ平気だよ。あとお風呂はダメよ」
はい、わかってます。
ていうか、撮れって言われても撮りたくありません……素っ裸のオジサン軍団……(´~`;)
因みに浴場の壁に描かれた絵は、劇中で映っていたのと同じでした!(当たり前だけど

壁のポスターをパチリ。(ボケボケになってしまった)

とその時、気付きました。
あーーー!マ、マ、マッサージチェアがある


ま、あかりは当然ながら女湯にあるマッサージチェアに座っていたワケですが、この際これでもいいから記念に~。
「度々、申し訳ないです。あのマッサージチェアを撮ってもいいですか?」
「え!?あんなの撮ってどうすんの?変わったオニーサンだね(笑)いっくらでも撮りなよ」
お言葉に甘えて。


するとオバチャン。
「そんな椅子より隣にある体重計を撮んなよ。かなりの年代物で珍しいよ」
はあ……でも、これは映画に出て来てないから興味はなし的な

「ほら早く!」
「はい!」
てことで撮るハメに(笑)。


あ!そうだ!冷蔵庫はないのかな……と見回したもののなかったみたいです。
ここでお客さんのオジサンが話し掛けてきました。
「写真好きなの?」
「え?あ、いや、映画が好きで」
「もしかしてN大の学生?」
は?学生て……ケッコーな大人なんすけど、一応

今度こそお金を払って入浴を……と思ったら、オバチャンが。
「ここは、やくみつるも来てたんだよ」
「あ、そうなんですか」
とここから怒涛の如く話が止まらなくなり……。
ど、どうしたらいいの?!
「あ、あの……」
「そうだ!写真はもういいの?」
「あ、はい。どうもありがとうございました!」
「風呂場も撮りたかったらさ、○曜日と○曜日の4時半頃にまた来なさい。その曜日は私がシャッター開けるんで早めにいるから。5時までお客さんがいないから、そん時にゆっくり撮ればいいよ」
な、なんて親切な人なんだろ。
マジで感激してしまいました。
「遠慮せずに来なよ、また」
「はい!ありがとうございます!じゃあ今日はこれで失礼します」
そして……外に出てから気付きました。
あれ?風呂に入るつもりだったんだよな……自分



今更、戻れないので結局、お風呂屋さんを後に……。
月の湯のオバチャン、そして突然の闖入者にも関わらず優しく接して下さったお客さん、どうもありがとうございました!
ご迷惑をおかけしてしまったかもと、後になって恐縮しきりです。
すいませんでした!
今度は入浴させて頂きます!