国民の生活を犠牲にして株価維持のために利上げを躊躇する日銀の罪深さ | BLACK CHERRY

BLACK CHERRY

JAZZ, BRAZIL, SOUL MUSIC

インフレが国民の生活を脅かし始めている

 

「インフレ率14〜16パーセント」で国民生活はドン底…《止まらない円安》と《個人消費の低迷》で世界に遅れをとった「日本経済」の実態

 

円安が個人消費の足を引っ張っているという面もあると思います。

日本のGDPの内訳を見ると、内需が弱いのは明らかです。企業はインフレで値上げしているので、企業の売上高や利益は上振れしやすい。実質賃金が上がっていないので、値上げした分、個人消費が冷え込んでしまうのでしょう。

たしかに2024年は賃上げムードが高まっていますが、国民が実感しているインフレ率はもっと高いのです。

2025.2.24  現代ビジネス

 

コメ、野菜、魚…止まらない食料インフレの脅威、農政の行き詰まりが混迷深める

需給ギャップがマイナスにもかかわらず日銀が利上げする理由として、「為替がインフレに及ぼす影響が大きくなり、円安を放置するとインフレ上振れリスクがある」としていることを指摘。やはり「食品の値上がりも利上げの追い風になる」

2025.2.24 JBpress

 

異次元の金融緩和が生んだ異常な円安と、世界的物価高騰に遭っても、金利すら上げられない中央銀行欧米/先進国が利上げして出口対策を実施する中で利上げできないのは日本だけだった

そして23年には日本はG7 唯一のマイナス成長する国に転落し、一人当たりGDPがG7最下位となり韓国をも下回る劣等国になってしまったのだ。

 

円安バカは円安のメリットははグローバル企業の収益を拡大させ、雇用改善して給与も上がり消費も回復するとしてきた。確かにトヨタなど上場企業の2024年3月期の純利益が3期連続で過去最高を更新し大企業は空前の利益を享受し、株価も押し上げられた。一方で実質賃金は24カ月連続減を記録した。

【実質賃金・24カ月連続減!】上場企業の純利益は最高益なのに実質賃金の減少は過去最長を更新、なぜ増えないのか?

2024.5.25 JBpress

 

金融緩和/利上げ拒否は企業収益の拡大・株高個人消費の低迷という日本経済の2極化を加速させたのである。

 

4日の衆院予算委員会で植田日銀総裁は、「現在はデフレではなく、インフレの状態にある」との認識を示した。もう躊躇している場合ではない。一刻も早く利上げすべきなのである。

(Hit-C Fiore)