The MnstersはSwitzerlandの首都Bernで80年代半ば結成されたGarageなPsychobilly Punk Band。80年代も終わろうかという頃にリリースされた彼らのDebut Albumとなる本作は未だに聴き続けているPunkでGarageでRock'n'Roll魂に満ちたご機嫌なアルバムである。バンドを率いるBeat-ManまたはReverend Beat-Manとして知られるBeat ZellerはVoodoo Rhythm Recordsの設立者でもあり、Elvis Presleyと Einstürzende NeubautenをMixしたような音楽を80年代からギターを弾きながら一人でやってきたという。99年にReverend Beat-Manを名乗る際にはElvis PresleyにRobert Johnson、Marilyn Monroe、Tura Satana、Bettie Page、Iggy Popらの音楽をMixさせた音楽を目指したというけれど、The MonsretsはひたすらTrashでGarageなRock'n'RollをガンガンぶちかましていくPunkなバンドとして登場したのだった。結成した当時、まさか、これほどまで長寿バンドとしてSwissのTrash Garage Punkの重鎮として君臨するまでになると誰が思っただろうか?Beat-ManのVocal、ギターにYves、ベースにTiger Romig、ドラムスにPeppeというメンツで88年にRecord Junkieから7", 45 RPM, EP“Nightmare”をリリース、翌89年に本作『Masks』をRecord Junkieからリリースする。ジャケットからしてEvilな雰囲気出しまくりのTrashbilly Punkはスカスカの音が実に気持ち良かった。その後Monstersは92年に『The Hunch』をリリースするが徐々にGarage色を強めていくことになる。個人的にはFuzz GuitarにBeat-Manのダミ声Vocal、そして何よりTiger Romigがウッドベースをズンズンと弾いていたこの1st Albumが一番お気に入りである。それにしても、まだ現役でガンガン演奏しまくっているのは恐れ入る。来日公演もやっていたり日本にも熱心なファンがいるのだろう。
『Masks』はThe Mnstersが89年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目は“Honeymoon At Hell”。いきなりご機嫌なウッドベースにダミ声のPsychobilly Punkが炸裂。最高!
“Addams Family”もSpeed UpしたPopなPsychobilly Punk。野卑な野郎Chorusがイイ感じ。
“Teenage Werewolf”もダミ声でがなりまくるVocalとズンズン迫るリズム隊にPunkなRock'n'Roll魂が炸裂。
“Surfin' At The T.H.U.N.-Sea”はガンガン歪ませたギターにダミ声VocalがEvilなSurf Rock。
“Real Monster Theme”は途中からTempo Upしたかと思えば戻ったりして中々聴かせてくれるインスト曲。
“Rosemary McCoy”は正にGarageでPunkな仕上がりでご機嫌に突っ走るナンバー。
しかし、浪曲みたいなVocalではある“The Devil In Your Dreams”も静かに始まり激走するGarage Punk。
“Whiskeysong”はおちゃらけVocal気味で野郎Chorusも盛り上げる。
“Snake Out”はインストだけどご機嫌にぶっ飛ばしまくるPsychobilly Punk。これはカッコイイ。
“Wilma”はPrimitiveなBeatにのってダメ声が吼えまくるGarageなPunk。狂い咲きのギターがご機嫌である。
ゴリゴリ攻めるギターのRiffがご機嫌な“I Love My Car”。
ガンガン突っ走るPsychobilly Punk“Psycho's What You Need”はアルバムで一番のお気に入り。
アルバム最後をシメるのは定番のCover“Wild Thing”。これがGarage Punkでご機嫌なのである。
(Hit-C Fiore)