Redd Hottといえば、Kenneth Edmonds、そうBabyfaceことKenneth Brian Edmondsが楽曲に参加し、同様にMulti-Instrumentalistであり、Songwriter/Producerとして優れた才能をもったReggie Griffinを擁したFunk Bandとして「知られている。正確に言えば、Red Hottの前身GroupとなるManchildには鍵盤やギター奏者としてKenneth Edmondsや後にThe LaFace Familyの一員となる Daryl Simmonsも参加していたが、実質的なBandleaderは凄腕ベーシストAnthony "A.J." Johnsonと74年のManchild結成時から引っ張ってきたReggie Griffinであっただろうと思われる。GriffinはSugar Hill Records傘下のSweet Mountain Recordsから81年にSylvia RobinsonとMr. LuckyことGeorge KerrのProduceでSingle“Whisper (In Your Ear)”、82年には1stソロ・アルバム『Mr. Everything』、Reggie Griffin & Technofunk名義で“Mirda Rock”をリリースし、Grandmaster Flash & The Furious FiveなどSugar Hillとのかかわりをより強め、Grandmaster Melle Melが参加したChaka Khanの84年の大ヒット曲“I Feel for You”でもGuitarに鍵盤、Bass、Drum Machine、ProgrammingにArrangementまで担当している。個人的にGriffinの名を初めて意識したのは、大好きなShirley Jonesの86年のアルバム『Always In The Mood』に収録された“She Knew About Me”であった。The Isley Brothers Featuring Ronald Isleyの96年作『Mission To Please』でも素晴らしい仕事をしていた。さてRedd HottはReggie GriffinとベースのAnthony Johnsonという強力なFunk MasterにSoulfulなSinger Kevin "Flash" Ferrell、ドラムスのRobert Parson、そしてBalladを書かせたら天下一品のDaryl SimmonsというManchildからのメンバーにギタリストGreg Russell、鍵盤奏者Demorris Smithという7人組。 本作はProduceにGeorge Kerrを迎えリリースした1st Albumである。
『Redd Hott #1』はRedd Hottが82年にリリースしたアルバム。
アルバム1発目は”Ecstacy”。切れ味鋭いギターのカッテイングにウネるSynthesizer、そしてぶっといSynthesizer Bass、女性Chorusに男くさいSolfulなVocal、いきなり最高っすなあ。
イントロからベタなくらいRomanticな必殺のBallad”You For Me”。甘さに流されず、男らしくじっくり歌い上げるVocalが良い。盛り立てるChorusもイイ感じ。
”Coming Out To Get You”もご機嫌な腰にクルる重量級のFunk。ギターといいSynthesizerといいキレキレでFunkyに切れ込み、Bottomはぶっといベースが支えている。Saxソロももイイ感じ。とにかくRhythm Consciousで気持ち良いツボを突きまくり。
これまたイントロからたまらないDaryl Simmons単独作のSweetなBallad”Love Is For Keeps”。寄り添う女性Chorusも完璧。甘美に、Soulfulに歌い上げるKevin FerrellのVocalも圧巻である。
”Flashin' At You”もReggie Griffin単独作のグイノリFunk。CosmicなSynthesizerを中心にFunkyにまとわりつくようなバックの演奏も最高。VocalとChorusの掛け合いも良し。ぶっといSlap Bassもカッコ良し。
極太Slapが炸裂しまくるKevin FerrellとReggie Griffin共作となる重量級Funk”Big Fat Bottom”。
イントロの蕩けるエレピと泣きのギターから惹きこまれてしまうDaryl Simmons単独作の男泣きBallad”Remember”。そして、ここぞとばかりに泣けといわんばかりのギター・ソロ。これはたまりまへんわ。
アルバム最後をシメるのはKenneth Edmonds、Anthony Johnson、Kevin Ferrell共作のParty Funk”We Come To Funk”。猥雑なChorusにズブズブと下半身直撃のSynthesizer Bass、明らかにP-Funkの影響下のドッシリ腰を落としたNastyなFunkに悶絶。
(Hit-C Fiore)